愛されていないと感じるのは、愛情表現の違いなのです!!
愛されていないと感じるとき、悲しみや寂しさ、孤独感などを感じるものですし、出来ることならそれらの感情は感じたくないものですよね。
しかし、カウンセリングの現場では、何かしらの事情により愛を感じることが出来ずに苦しい想いをされる方にお会いすることが多くあります。
カウンセリングを進めていくとそれらの状況が愛されていないのではなく、すれ違いや誤解から生まれている事象であることも多く見受けられます。
今回の心理学講座では、そんなすれ違いや誤解を解消すべく愛されていないと感じるときの処方箋をお伝えします。
■愛されていないと感じるとき
では、愛されていないと感じるときはどんな時でしょうか。
・あなたがあなたを嫌っているとき
あなたがあなたを嫌っているので、そんなあなたを周りが愛してくれるとは感じづらいという現象が起こります。
・あなたに向けられた愛情表現があなたの欲しい愛の形ではないとき
例えば、あなたが彼に話を聞いてほしいときに、彼の仕事が忙しくて話が出来ない状況が続いていたとしたら、聞いて欲しいという欲求は満たされず、なかなか自分が愛されているとは思えないことがあります。この場合は、話を聞く・共に過ごすなどがあなたの欲しい愛情であり、あなたにとって話を聞く・共に過ごすということが愛されていると感じやすい愛情表現なのですが、彼にとって働くことがあなたへの愛情表現であることも多く、欲しい愛情とあなたに注がれている愛情の形が違うので、実際は彼からあなたは愛されているのに、あなたの心は愛されているとは感じられないという寂しくて悲しい現象が起こるのです。
■まずは、あなたの愛情表現を見直してみよう
あなたは、周りの人に愛を表現するときにどんな表現をするでしょうか?
愛の言葉を伝える?
側にいる??
楽しい時間を共にする?
プレゼントをあげる?
褒める?
黙って、見守る?
見つめる?
手を握る?
ハグをする?
ざっと挙げてもこれだけありますから、世の中には愛の表現や形がもっともっとあるようです。
ここで少し時間をとって、あなたがあなたの周りの人たちに向けて、小さなものから大きなものまで、普段どんな愛情表現をしているか書き出してみましょう。
あなたが普段表現している愛情えは、大きく2つの要素から成り立つもので表現されています。
一つは、あなたが今まで愛されてきた愛情表現。
もう一つは、あなたがこんな風に愛されたいと思っている愛し方。
人は、今までの周りの人から愛されてきた経験を通して愛し方を学び、愛情を表現していくものです。また、私がこんな風に愛されたいという欲求を持っているので、その想いを周りの人に投影して、周りの人もきっとこんな愛情が欲しいだろうと思い、愛情表現しています。
では、あなたが書き上げた愛情表現を先ほど挙げた2つの愛情表現に分けてみましょう。
そして、2つのグループに分けることが出来たら、それぞれに愛情を受け取りやすくするために下記のことに
今まで愛されたことで学んだ愛情表現…今まで、あなたを愛してくれた人にあなたを愛してくれたことについて、感謝を伝えましょう。イメージの中でも、実際に伝えるでもOK!!
あなたが欲しいと思っている愛情表現…これはあなたが愛されていると感じやすい愛情表現であることを知っておきましょう。逆に言うと愛情表現がこの形でないときに愛されていないと感じやすいということです。
言い換えると、誰にでも愛されていると感じやすいポイントと感じにくいポイントがあるということです。双方がニーズをぶつけるといとも簡単に修羅場が出来上がってしまいますが、ニーズをぶつけるという形ではなく、周りの人とお互いの愛情の感じやすい愛情表現をコミュニケーションすることが出来れば、お互いに愛しやすく、愛されやすい状況をつくることが出来ます。
■周りの人はどんな愛情表現に興味を持ってみる
あなたの周りの人たちは、どんな風に愛情表現をしているでしょうか?
愛情と言葉にすると、少し気恥ずかしさや照れを感じる方も多いと思いますが、愛情はパートナーや家族に限らず存在するものです。それらを愛という表現をすることは少ないような気もしますが、興味を持つことでそれらの愛情の存在や輪郭が見えてきます。
あなたにオリジナルの愛情表現(愛されてきたように愛する+あなたが欲しいと思っている愛情表現)があるように周りの人にもその人オリジナルの愛情表現があります。周りの人の愛情表現があなたの欲しい愛情表現でなかったり愛されていると感じにくい愛情表現だったりすると愛されていないと感じがちですが、相手の愛情表現を知ることで、愛されているとは感じにくいけれど、あなたに向けられている愛情の存在を感じることが出来ます。
あなたとあなたの周りの人たちの愛情表現を知ることで、あなたの周りが愛情で囲まれていることに気づきやすくなるのです。お試しくださいね。
(完)