相談者名 | 氷菓 |
はじめまして。現在20代半ばの女です。 自分の過去の行動に対する罪悪感から、幸せに生きることへの葛藤に悩んでいます。 昔飼っていたハムスターを知識不足から殺してしまったり、今飼っている犬にも、以前散歩の時に強くリードを引っ張ってしまったり。 変な話ですが、傷つけているにも関わらず、当時は悪気も、ひどいことをしているという自覚もありませんでした。 ちなみに、償いとして以下のことを行いました。 今は心も行動も改めています。 また、いろいろ恵まれて幸せでも、 ご助言いただけると幸いです。よろしくお願いいたします。 | |
カウンセラー | いしだちさ |
氷菓さん、はじめまして。 カウンセラーのいしだちさと申します。 この度はご相談ありがとうございます。 本当に勇気を出してくださったのではないかなと思います。 氷菓さんがご自身の過去に本当に申し訳なく思い、たくさんのことを償ってこられたと思います。 >本来罰を受けるべきなのでは と、ご自身を責め、幸せになってはいけないと思う葛藤はどれほどだったのでしょうか。 でも、氷菓さんは家族や動物たちの痛みを感じてあげられる優しさや思いやりがあると感じます。 そんな氷菓さんが、どうしたら自分の幸せを喜んで受け取り、自分も家族も動物も、もっと幸せに出来る生き方をしていいと、心から思えるようになるのか、氷菓さんの心で感じているものはなにか、一緒に考えていきたいと思います。 目次 ■氷菓さんの過去は、本当に許されないものなのでしょうか。>心配してくれている母を傷つけてしまった と、書いてくださいました。 実は人が怒りを感じるのは ■氷菓さんが本当にしたかったこと幼いころから氷菓さんは我慢したり、自分のことをわきに置いて誰かの役に立とうとしたり、喜ばせようとしていたり、笑顔にしたかった方なのではないでしょうか。 10代になり、もうこのやり方で生きていけないとばかりに、限界を迎えてしまったのではないのかなと、思います。 と、同時に、氷菓さんが過去をこれだけ後悔し、加害者意識を感じているのは、とても純粋で責任感が強いからこその、物事が白か黒かしかない白黒思考や完璧主義もあるのかもしれません。 ハムスターも、犬も、大好きだったし、お世話をしたからこその後悔なのかなと、私は思います。 どんな人も、自分がいっぱいいっぱいなときに、人を心から思いやったり、お世話をすることは難しいものです。 ■家族や動物も幸せにしたいからこそ人が、周りの人にやってあげたいことは、本当のところ、自分がしてもらいたいことだと言われています。 たとえば 罪悪感がゼロになったら自分に優しくしてあげるのではなく、罪悪感がある今のままの自分に優しくしてあげてもいいのかもしれません。 ■一人でなんとかできることの限界なのかもとはいえ、氷菓さんは >母を傷つけないように、最近一人暮らしも始めた と書いてくださいましたが、どこかで他の人のことも傷つけないようにと、人との間に距離を取ろうとしたり、自分でなんとかしようと一人で抱え込んでしまうかもしれません。 でも、強い加害者意識は、幸せや、喜びを受け取ること、償い以外の、自分のまるごとの愛情を与えることに強い抵抗を感じさせるので、自分一人でここを乗り越えるのはなかなか難しいのかもしれません。 「もう氷菓さんは許されているし、幸せになっていい」 ■「ごめんなさい」は、「ありがとう」なのかも氷菓さんは、誰かから見てもらえたり、つながることも でも、罪悪感が強いと、無意識的に使ってしまう「ごめんなさい」は ありがとうは お母さんに一番伝えたい言葉も、氷菓さんの喉元の苦しさも、本当は ■こんなに苦しんだからこそ、氷菓さんができることがある愛はあるのに上手に愛せないことは、本当に苦しいものです。 それを痛いほど感じてきた氷菓さんだからこそ、上手に愛することができず、自分は罰にふさわしいと苦しんでいる人を 実は私もたくさん罪悪感に苦しんできて、たくさんの人に助けてもらいました。 でも、そんなふうに感じるのは私だけでなく、実はたくさんの人や動物たちが氷菓さんのことを見守ってくれていたり、氷菓さんの幸せを心から願ってくれているのだと思います。 氷菓さんの幸せを、心から応援しています。 |