趣味が合わないプレゼントをもらうと困ってしまいます。
今回、担当させていただく大門昌代です。どうぞ、よろしくお願いします。
今回は、誰かに何かをプレゼントされたり、誰かが何かをしてくれたりした時に、「ありがたいけど、ちょっと違うんだよな」というときの伝え方についてのお話しです。
彼が、あなたの誕生日にプレゼントしてくれた。
甘いものが好きなあなたのために、友達が手土産としてケーキを持ってきてくれた。
こういうことがあると、嬉しいものです。
でも、そのプレゼントや、その事に対して、素直に喜べないことってありませんか?
例えば、プレゼントしてくれたバッグが、自分の趣味ではなかったり、高価すぎて受け取りづらいとか。
買ってきてくれたケーキが大量で、一人暮らしの自分には食べきれない量だったとか。
ありがたいけれど、素直に喜びづらいというか、ちょっと違うんだよねと思う。
でも、喜ばせようと思ってやってくれていることはわかるので、「趣味じゃない」と突き返すのも違うし、「甘いもの好きと言っても、私が一人暮らしなの知ってるよね?この量はないんじゃないの?」と文句を言うのは、違う気がする。
でも、心のどこかで「ちょっと違う」と思っている分だけ、「ありがとう!」と言って喜んでいても、演技しているような気になってしまう。
そんな時は、こう考えてみたらどうでしょうか。
受け取るのは、気持ちであって、物ではない。
趣味じゃないバッグを買ってもらって、受け取ったとしても、おそらく持たないですよね?
彼の前で、無理して数回持つかもしれませんが、その後はクローゼット行きになる確率が高い。
ケーキも「せっかく持ってきてくれたから」と、全部食べたとしたら、相当苦しくなりますよね?
好きなケーキも、食べすぎると嫌になる。
「せめて消費期限が長いものを、持ってきてくれれば・・・」と思ってしまう。
受け取るのは、「気持ち」です。
だから、「ちょっと違うんだけどな・・・」ということに関しては、伝えた方がいいのです。
趣味じゃないバッグを貰ったとしたら、「ありがとう!」と、プレゼントしようと思ってくれた気持ちを受け取ります。
だってその気持ちは、嬉しいですよね?
だから、本気で「ありがとう!」が言えます。
そして、「ちょっと違うんだけどな・・・」の部分に関しては、「いっぱい悩んで選んでくれたんじゃないの?私の趣味ってわかりづらいもんね。このデザインだと私うまく使いこなせないと思うから他のものと交換することってできるかな?一緒にお店に行ってくれたら嬉しいんだけど、いいかな?」
「ケーキありがとう!でも、私一人暮らしだから、こんなにたくさん食べられないし、せっかくのケーキを他の人にも食べてもらいたいな。食べきれない分を他の人に分けてあげたいんだけど、いいかな?」
自分が選んだバッグが失敗だったとガッカリしてしまう人もいるかもしれませんが、趣味に合わないものを、無理して持ち続けるのは辛いものですし、無理をすると後で、バッグが嫌いと言えないばかりに、それをプレゼントしてくれた彼が嫌いになってしまいます。
無理して大量のケーキを食べたとしたら、おそらくそのお友達のことが嫌いになってしまいます。
せっかく買ってきてくれたのに、食べきれないと言ってしまうと、「買い過ぎてしまった!」と友達が、自分のことを責めてしまうかもしれませんが、友達が帰った後に、こっそりとケーキを他の人にお裾分けすると、なんだか後ろめたい気持ちになっていしまいます。
だから、「食べきれないので、他の人に分けますね」と先に言っちゃうのです。
そして最大のポイントは、「いいかな?」です。
「いいかな?」と聞かれると、人は「いいよ」と言いたくなるものです。
ここで気を使いすぎて、「ダメだよね??」と言ってしまうと、言われた側は良い気持ちになりづらいのです。
そんなこと言ったら、関係性が悪くなるんじゃないかな?と心配になるかもしれませんが、「ちょっと違う・・・・」と言う部分を、我慢して飲み込んでいると、それでOKということになってしまいますから、その後も「ちょっと違う・・・」が続いてしまいます。
そんなことが続いてしまうと、だんだんとその人のことが嫌になってきてしまいます。
元々は、その人のこと嫌いじゃなかったのに、「ちょっと違う・・・」が言えずに、我慢してしまったがために、その人のことが嫌いになってしまうのは、なんだか嫌ですよね。
まずは、相手があなたのことを思ってしてくれた気持ちを「ありがとう!」と受け取ります。
そして、あなたがちょっと違うと感じた部分を、「このように改善させてほしいの。いいかな?」と相手に聞く。
「ちょっと違うんだよな・・・」と思うことが多い人は、ぜひやってみてくださいね。
簡単ですけれど、参考になりましたら幸いです。
ありがとうございました。
(完)