ポジティブ言葉でモチベーションを上げる時に大切なこと ~自分を責めすぎていないかという視点を持つ~

ポジティブ言葉を自分に使う時は「自分を責めすぎない」を大切にする

仕事、問題解決、目標達成や困難にチャレンジしていく時等、ポジティブな言葉を自分自身に言うことでモチベーションを上げる方法がありますが、自分に厳しくなりすぎると逆効果になることもあります。このやり方を使う時には「自分を責めすぎていないか」という視点を持つことが大切です。

仕事をはじめ様々な場面で、何かにチャレンジしたり、困難にぶつかったり、モチベーションを高めていきたい時には、自らを励ます言葉を使うことで、前向きなって力を発揮できることがあります。

しかしながら、ポジティブなやり方だけをやり続けることがうまくいかない場合もあるように思います。

今回の記事では、ポジティブ言葉を使っていく時に陥りやすいワナや使っていくための心の持ち方についてお届けします。

◇心に余裕がない時は逆に自分を追い詰める場合もある

「仕事をがんばれなくなった。今までポジティブな言葉で自分を叱咤激励してがんばってきたのに効果がでない。」

こんな風に悩んでいるとしたら。

例えば、

「結果は必ず出る」

「絶対、大丈夫」

「私は自信を持っていい」

「弱音を吐いてる場合じゃないぞ、私」

こんな感じで、自分を元気づけていきたけれど、それが今、使っても効果が出ない。

こうした悩みを持つということは、このご相談者がとてもがんばり屋さんであることがわかります。

だから、がんばれないことが苦しいのですね。

そんな方が、自らに叱咤激励しても動けないということは、動くエネルギーが枯渇している、すなわち、疲れ切って今にも倒れそうになっている可能性があるのです。

まるでガソリンが切れた自動車のアクセルを踏み続けるようなもの。

逆にエンジンに負担がかかってしまいます。

こんな時には、どれだけ自分にポジティブな言葉を使っても動けません。

必要なのは休息だったり、気分転換だったり、身体と心を休ませてあげることも多いのです。

状況によってはポジティブな言葉が逆に自分を追い込むこともあるのですね。

◇「どんな自分でも大切な自分」という視点を持つ

ポジティブな言葉で自分を元気にさせる時に大切なのは「ポジティブでない時の自分はダメだ」と自己攻撃しないこと、と私は考えています。

そもそも自分を励ます言葉は「自分ならできるはず」と自分を信頼するからこそ活きるてくるのではないでしょうか。

にもかかわらず、それよりも自分を責める気持ちの方が大きくなってしまったら、逆に前向きに進もうとする自分の足を引っ張ってしまうことになりかねません。

ポジティブに自分自身の背中を押せるタイプの人は、自分に厳しい方が多い。

その自分への厳しさが時に逆に自分を追い込みすぎて苦しめることにもなります。

ポジティブな言葉で自分を応援し激励できる心が持てている時はいいのです。

今、自分の心がこうした背中を押す言葉を受け入れられる状態になっているかどうかを意識してあげてほしいのです。

その上で、

「必要以上に自分を責めすぎていないか」

ということを常に意識してポジティブ言葉を使っていきましょう。

ポジティブな言葉が辛くなる時には「前向きになれない時だってあるさ」のように、今の自分の状態や気持ちに寄り添ってあげる言葉をかけてあげてください。

そして、ポジティブ言葉が使える状態になったら、また使ってあげましょう。

こうしたタイプの方は元々、ボジティブは上手なはずなのです。

心の準備が整っていれば効果的に使っていけるでしょう。

また、別の視点で見た時には、ポジティブな言葉で進めなくなったということは、別のやり方を学ぶ必要がある時とも言えます。

例えば、先に述べた「休息、気分転換」をうまく取り入れながら進むとか、誰かに頼る必要がある時とか、ただがむしゃらにがんばるだけでは進んでいけない等に気づき、今までとは違ったやり方を試すことを考えてみるといいかもしれません。

今回のような悩みを持つ場合は「誰にも頼らす、今まで一人でがんばり続けて燃え尽きてしまった」方も多いように思います。

「一人で抱えず、周りを頼りにして、みんなで進んでいく」というような、自分のやり方のモデルチェンジの時なのかもしれないのです。

新しいやり方を身につけたら、今よりもっと大きな力を手に入れることになり、今よりも自分の才能を発揮して大きな貢献をしていく可能性を得られると言えるのではないでしょうか。

今回の記事がお役に立てたら幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。