自分の価値をちゃんと感じていないと、何かしないと価値がない、何かできないと価値がないという思いが作られてしまいがちです。
何かしないと価値がない、何かできないと価値がないというのは誤解で、あなたは存在するだけで価値があるし、生まれてきただけで価値があるすばらしい存在なのではないでしょうか?
そんなものの見方を作るきっかけになればと思います。
何かしなければ価値がないという誤解
自分の価値をちゃんと感じていないと、何かしないと価値がない、何かできないと価値がないという思いが作られてしまいがちです。
それは大いなる誤解です。
何かしないと価値がない、何かできないと価値がないと思いがあると、自分が役にたっていない状況ができることに不安になってしまいがち。
例えば、家庭を持っているサラリーマンのお父さんなんかが「オレが毎月給料持って帰っているから女房は一緒にいるけどリストラになったら一緒にいてくれるんだろうか?」というような発想をしてしまう感じです。
この発想がでるのはさみしいですね。
この発想のパターンが作られたのは、これは何かした時に褒められた、何かできた時に愛されたという経験から作られるパターンと言われます。
例えば、子ども時代にお手伝いした時はお母さんが笑顔になってくれる。(なにかした時)
100点とったときは褒められる。(なにかできた)
こういう経験から何かした時じゃないと笑顔になってくれないし、何かできないと褒められない私には価値がないの?という無価値感が作られたりします。
しかし無価値感は誤解ですと私は言いたいのです。
何かしないと価値がない、何かできないと価値がないというのは誤解で、あなたは存在するだけで価値があるし、生まれてきただけで価値があるすばらしい存在なのではないでしょうか?
存在するだけで力を与えた
ある人と話をした、存在しただけで価値があったという話です。
ある人が子ども時代に両親が知り合いの保証人なった関係で借金ができて大変だった時期があったという話をしてくれたことがありました。
借金を返すためにご両親二人とも働き通しだったそうです。
朝早くから夜遅くまで働きどおしで子どもの目から見て両親はくたくたになっていたように見えたそうです。
その時幼児だったその方はご両親の仕事中はお婆ちゃんに面倒をみてもらっていたそうです。
お婆ちゃんが一緒にいてくれたものの両親が朝早くから夜遅くまで働きどおしで一緒にいれないのはさみしかったそうです。
さみしさがあったのですが、それよりも働き通しでクタクタになっているのが可哀想と思ったのでそれは言わなかったそうです。
そして疲れてクタクタになっている両親を助けたかったそうです。
その人にこんな話をしました。
「想像して見て下さいね。
ご両親が帰ってくるころにはあなたは寝ていましたよね。
眠っていますから、あなたは帰ってきた両親をみることはできませんよね。
ご両親は帰ってきたら寝室で寝ているあなたを見にくると思いませんか?
寝室で寝ているあなたを見て両親は何を感じたのでしょうね?
おそらく幼稚園児のあなたがスヤスヤと寝ている寝顔を見て可愛いなと心が和んだんじゃないでしょうか?
もしかしたら「この子の為にも明日もがんばろ」と思ったんじゃないでしょうか?
あなたは寝ているだけでそこにいるだけでご両親を癒やして、生きる力を与えたんじゃないでしょうか。
知らない間に両親を助けていたのかもしれませんよ」
そんな話をしました。
存在するだけで両親の心を癒やし、生きる力を与えていたという内容の話をしたのでした。
あなたにも言えることでは?
でもこれはこの方の話だけではなく、もしかしたらこれはあなたにも言えることではないでしょうか?
この方の場合は両親の借金ができたことで働きづめだったという話でした。
そういうシチュエーションではないけれど、仕事で失敗をしてへこんで帰ってきたお父さんが子どもの頃のあなたの寝顔を見て癒やされた、生きる力をもらっていたそういうことがあるかもしれません。
もしかしたら姑さんとの関係で疲れ切ったお母さんが子どものあなたの寝顔を見て癒やされた、生きる力をもらっていたかもしれません。
もしかしたら赤ん坊のあなたの寝顔をみてこの子のために、かせがなきゃなぁとご両親のやる気を作ったかもしれまえせん。
もしかしたら、もう死んでしまいたいと思うような出来事があった時のお父さんややお母さんが、寝ている子どものころのあなたを見て「この子を残して死ねない。生きなきゃ」と死から救うほどの生きる力を与えたことだってあるかもしれません。
もしかしたら、おじいちゃん、おばあちゃんにとって孫の顔を見るだけで元気になれたかもしれません。
親、兄弟、祖父母、パートナー、友人
と人が違ったり、シチュエーションはそれぞれ違えど、あなたもただ存在するだけで誰かを癒やしたり、生きる力を与えたり、インスピレーションになったりとしたことがあったかもしれません。
ある人がこんな話をしていました。
家にいるお婆ちゃんは歳も歳なので「わしゃ いつ死んでもいい」って言っていたそうです。
そんなことを言っているんで部屋に引きこもり気味だったそうです。
でも、結婚して家を出て行っていた娘さんが離婚して子どもを連れて帰ってきたそうです。
娘さんは娘を育てる為に働きにでる。
するとお婆ちゃんは「孫の世話をわしがしたらなあかん」と言い出してはりきりだしたそうです。
面倒見るために足腰きたえなと言い出して、引きこもり気味だったお婆ちゃんが朝早く起きて散歩いくようになったそうです。
すごいですね。 まさしくこのお孫さんは生きる力を与えていますよね。
あなたも誰かにとってのそういう存在だったのかもしれません。
ただ存在するだけで、誰かにとって癒やしや、生きる力、インスピレーションを与えてきたような、すばらしいという価値をというのを持っている人なのではないでしょうか。
そして、それは過去系ではなく今もそうかもしれませんよ。
>>>『あなたのすばらしさ(4)~存在するだけで価値がある~』へ続く