■若い頃はこうじゃなかった・・と感じることはありませんか。
年齢を重ねることは、とても素晴らしいことです。
しかし、働いていると「そんなふうには思えない」と感じることもあると思います。
以前なら確実に覚えられていたことをド忘れしてしまったり、老眼鏡がないとPCの文字や書類の文字が読みにくかったり・・。
体力的にも無理がきかなくなることもあるかもしれません。
若い頃ならこんなことはなかった。
年を取るのはいやだなぁ。
そんなことを感じたりもすると思います。
今日は、そんなことを感じ始めた方々に、年を重ねることを受け入れていきましょう、という話を書きます。
■年を上手に重ねた人の魅力「慈愛」
先日ステキな女性にお会いしました。
年齢は70才を超えていらっしゃるのですが、とてもかわいらしく無邪気な方でした。
お話をしている間中、とても穏やかな笑顔で、静かな瞳で、わたしのことを見てくれていました。
その目に見られていると、何とも言えない安心感を感じて 、「この人はわかってくれる!」「何も飾らなくても大丈夫!」という気持ちになりました 。
何時間でも一緒にいたいなぁ・・・とも思いました。
そして、その目を見ているうちに、わたしが19才の時に亡くなった曾祖母のことを思い出しました。
わたしの曾祖母は、早くに夫を亡くし、女手ひとつで4人の子供を育てあげた人で、若い頃はかなり苦労をしたと聞いていますが、わたしが覚えているのは「笑顔」ばかりなのです。
明治生まれの曾祖母の長い人生の中では、理不尽な出来事もたくさんあったでしょうし、人を恨んだことも、悔しかったことも、耐え難いような悲しみもあったのだと思います。
「それを受け入れて生きるしかなかった」そんな時代と環境だったのかもしれません 。
先日であった女性の「自分の人生を受け入れて肯定して生きる」という姿勢は、曾祖母の「すべての出来事を受け入れてまっすぐに生きる」生き方と同じもののように感じられました。
自分の人生を受け入れながら、年齢を重ねたからこそ生まれた「慈愛」という魅力。
それは、周囲の人たちに「安心感」を与えます。
■ 「慈愛」は「自愛」から生まれる
そして「慈愛」は、自分を肯定する「自愛」から始まると言えます。
なぜなら、「自分を受け入れること」は「自己肯定感」を高めることにほかならないからです。
自己肯定感が高まると、わたしたちは「無邪気さ」と「自由」を感じやすくなります。
自分の人生、自分の存在を「受け入れる力」=自己受容力と言い換えてもいいでしょう。
「自己受容力」が高まると、年齢を重ねることがイヤではなくなります。そこにあるのは
「成熟さ」という魅力です。
■ 年を重ねたからこそ手に入る「成熟さ」を受け取ろう
若い時のように、お肌はすべすべじゃないけれど、体型も「おばちゃん」かもしれないけれど、「成熟さ」や「慈愛」という魅力を手に入れることはできます。
むしろ、こういった魅力は年を重ねたからこそ手に入れることができるものだとも言えます。
前はこんなことなかったのに・・と、今の自分にため息をつくばかりでなく、たまには、今までの自分を振り返って、「いろいろあったけど よくやってきたよなぁ」と、自分に優しい目を向けてあげてみませんか?
そんなふうに自分を優しい目を向けることがあなたの自己受容力を高めます、
生きてきた人生まるごとがあなたの「成熟さ」です。
堂々と受け取ってくださいね。