ひとりぼっちの子育てにならないで ~いつもある「頼る」選択肢

今回は、ついひとりでがんばりがちな、子育ての時期に、どうやって、うまく各関係部署に
頼りましょうか、というお話です。

■「今日、会話してない」と感じる日々

子どもが小さくて、子どもとふたりだけで過ごしていた時期は、今思い出してみると、孤独
だったなぁと思います。
でも、そのことにも気づけないほど、必死だったように思います。

小さな子どもに、話しかけてはいるけれど、まだ会話にならない時期。
「今日、会話してない」って、よく思ったものです。

子どもは可愛いし、一緒に過ごせる時間が大切だし、幸せだって感じていました。
でも、大人同士の会話がない時間が長くなると、寂しいような、退屈なような気持ちになったものでした。

退屈といっても、やること山積みなんですが、達成感のないまま(すぐ中断させられますから)、目の前のことに一生懸命になるしかない、そんな特殊な時期でした。

 

■忙しい夫と子育て

1日、ろくな会話もせず、やることは山積みだけど、片付かない部屋で、いつもこう思っていました。

「夫、早く帰ってこないかなぁ」

でも、そういう時期というのは、男性は、仕事のモチベーションが上がり、家族のため、一生懸命に仕事をしている人が多いです。経済的に豊かにすることは、自分の役割だと、どこかで感じているようです。

子育てが、なんとなく、母親担当のような気持ちに、女性自身が感じているように。

本当は、どんな担当でも、分担でもいいんですけれど。

夫を、なんとなく待ってしまう1日。
1日中、ひとりで小さな命を守り、ご要望に応え続けるというのは、そのくらい大変なことなんですよね。

ひとりだと目も離せない、気が抜けないとしたら、ほんとにちょっとだけでも、誰かこの子を見てて欲しいって、思うのも当然ですよね。
トイレに行くのも、大変だった記憶があります。

だけど、肝心の夫は、忙しい。

期待した時間には、なかなか帰ってこない。
飲みに行っちゃったーなんてこともあるかもしれません。

これから帰るよってLINEが来たのに、どこでみちくさしてるんだろう??なんて思うことも。(コンビニ寄ったりしてるんですよね)

そして、やっと帰ってきたと思ったら、「つかれたー」ってソファで寝転んで、スマホゲームしてたり、「ご飯、まだぁ」とか、「部屋、汚い」なんて言われちゃったり、なんだかしらないけど、不機嫌だったり・・・

1日、期待と共に待っていた、会話ができて、子どものことも、ちょっと見ててくれるはずの夫は、子どもよりずっと、手のかかる存在になってしまうこともあるんですよね。

 

■夫に頼る方法

子育てを、パートナーとバランスよくやっていくのは、実は、簡単なことではないんです。

「二人の子どもなんだから、夫も手伝うべし!」

そのとおりですよね。
でも、昭和時代のお父さんたちが、家事や子育てを、積極的にやってきたかというと、そうではなかったことが多いのではないでしょうか。
すると、それが、パートナーにとっての「父親像」になることもまた、多いように思います。

ですから、悪気があるわけではないんですよね。

ここで大切なのは、2つ。

夫が、当たり前だと思ってやっている仕事を、労ったり、感謝することを心がけてみてください。
当たり前だと思っていることを、褒められたりしたら、とても嬉しいと思いますし、男性として承認されると、自信がついていきます。

そして何より、あなたががんばりを見てくれていることは、信頼関係を深め、夫にとってあなたは、より大切な人になっていくでしょう。

もうひとつ。お願いしたいことは、具体的にきちんと言葉で伝えましょう。
「手伝って欲しいオーラ」に気づく男性は、ほとんどいないと思っておきましょう。これも、悪気はないらしいですよ。

お願いしてやってもらったら、「ありがとう!」「助かった!」感謝を伝えましょう。

 

■実家と距離がある~物理的・心理的~

実家と、物理的に離れていて、遠くて頼れない、というケースもあると思います。

近くだったら、ちょっと連れて行って、預けるなんてことや、手伝いにきてもらうこともできますよね。
頼れるものは、とにかくなんでも使うことが、子育てをうまくやりくりする大切なポイントです。

でも、こんなケースもあります。
実家とは、いろいろあって、頼みたくなかったり、なんだか頼みづらかったり、寄り付きたくなかったり・・・
家は、すぐそこなんですけどっていうことも、あるはずです。

 

■孫と祖父母の関係

実家問題については、両親と自分の関係が理由で起こります。
親子関係の中に、いろんな思いが隠れているようです。

怒りだったり、寂しさだったり、痛みだったり、恨みつらみだったり・・

実家に近づくと、それらを感じることになるので、遠ざけておきたくなるんです。

ああして欲しかった、こう言って欲しかったという子ども時代を整理し、癒していくことで、それらの辛い感情は和らいでいきます。

そして、ご両親は今、あなたの親ということの他に、お子さんの「おじいちゃんとおばあちゃん」になることを覚えておいてください。

あなたの大切なお子さんを、同じように大切にしてくれる存在になることもできるかもしれません。

 

■子どもの先生たち ~幼稚園・学校・習い事~

子どもたちには、あちこちで、先生ができます。
保育園や幼稚園の先生、学校に行けば、学校の先生、習い事の先生。スクールカウンセラーという人もいますね。

親である私たちの他に、子どもをサポートしてくれる人たちです。
子どもの困りごとについて、共有するとよい人たちでもあります。

家での子どもの様子は、先生たちにはわかりませんから、こんな困ったことがある、こんなことを言っているなど、共有することで、先生たちが、それを参考に、様子を見てくれたり、対応してくれたりすることも少なくありません。

家での情報は、是非聞かせて欲しいと、私自身、言われたこともありますので、遠慮なく、連絡して、相談にのってもらったり、知っておいてもらいましょう。

聞いてもらうだけでも、こちらの心が楽になることが、何度もありましたよ。

自分だけで、子どもの困りごとを抱えてしまわないで、一緒に考えてもらいましょう。あちらはプロですから!

 

■いつもある「頼る」という選択肢

子育ては、意識しないと、母親がひとりで抱えてしまいがち。
知らないうちに、忙しい夫にも頼らず、実家にも頼らず、先生にも申し訳ない気がして、頼れず・・・

煮詰まってしまいますよね。
イライラが募って、子どもに厳しくなってしまったり。

でも、そのくらい子育てって、大変なものなんです。しっかりとたくさんのサポートを受け取っていきましょう。

子どもに対してのサポートだけでなく、母親であるあなたのサポート、誰かに話せる、相談できることも、とても大切です。

しっかり眠るとか、食べるとか、綺麗なものを観るとか、そういったことも、わすれないでくださいね。

母親に余裕があると、子どもも、夫も、とっても楽ちんなんですよ。

どんな時でも、「頼る」という選択肢があります。

「ない」と感じる時、「ひとりぼっち」だと感じる時には、「カウンセリングがある!」ってお守りみたいに思っておいてください。

いつでもお話、伺いますよ。
どうぞ、頼ってくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。