願うという、子育て

正解のない子育てだからこそ、悩むし、うまくできなければ自分を責めてしまいます。
そのくらい子育てって、大変なんですよね。でも、責めてしまうより、できることが
あります。お読みいただけたらと思います。

 

■子育ては、あたりまえじゃない

結婚したから、子どもができて、子どもができたから、出産して、産んだから、育てて、しつけをして・・

なんだか、あたりまえみたいな流れになっていますよね。
たしかに、妊娠した!ってなると、まずは、子ども(おなかにいる時でも)最優先ってなるように思います。そのくらい、小さくてか弱い命を、守ることに一生懸命になっちゃうんですよね。

身体、大事にしなくちゃ!
ミルク飲ませなきゃ!
抱っこしてゲップ出さなきゃ!
おむつ変えなくちゃ!
ご飯食べさせなくちゃ!
お風呂入れなくちゃ!
寝かせなくちゃ!
起こさなくちゃ!
挨拶させなくちゃ!
宿題やらせなくちゃ!
善悪の判断をつけられるようにしなくちゃ!

などなど

それはそれは、たくさんのタスクをこなさなくちゃいけないわけです。
でも、それらは、あなたの中では、きっとこんな感じなのではないでしょうか。

「母親なんだから、あたりまえ。」

でも、あたりまえじゃないんです。とっても大変なこと。
責任も大きいし、労力も気力も要る。
時間もとてつもなくかかる。

なのに、誰も褒めてくれない、ブラック企業並の業務。
残業どころじゃありませんよね。連日深夜残業からの、夜勤みたいな・・

偉業なんですよ、子育ては。
けして、あたりまえではないんです。

みなさん、ほんとによくやってらっしゃる。
ご自身を褒めてあげてくださいね。

 

■正しい子育て?!

子育ては、命を守り、元気に育てることだけでも大変なのに、それが、正しいかどうかが、わからないのです。

子育ての本や、サイトがあっても、それが、うちの子にしっくりくるのかどうかは、わからないんですよね。読んでも読んでも、探しても探しても、なんかちがう。

人に聞いても聞いても、どれもしっくりこないなんてことは、あるんです。

だから、困りごとがあったら、迷って迷って、悩んで悩んで、試行錯誤して、なんとか乗り切った。私流で!ということが多いように思います。

その私流って、正しいの?まちがってるの?

そんなふうに思ってしまったりするかもしれません。
でも、危険があるとかでなければ、どの子育ても、正しい、正しくないなんてないのかなと思います。

正しさを追い求めすぎてしまうと、苦しくなるのは、たったひとつの答えなんて、どこにもないからなのかもしれません。
大切なのは、子どもがハッピーで、家族もハッピーか、ということだけかなと思います。

 

■してもらったように

お母さんが、朝食に目玉焼きをいつも作る人だったら、なんとなく朝食には、目玉焼きを作っちゃうんじゃないでしょうか。

あなたが子どもの頃に熱を出すと、桃の缶詰を食べさせてもらっていたら、なんとなく自分の子どもが熱を出したときに、食べさせたくなったりしませんか。

私たちは、してもらったようには、やりやすいんです。

やり方もわかるし、やってもらって、うれしかったことは、子どももきっとよろこぶだろうって思いますから、してあげたくなりますものね。

お母さんでなくても、誰かから、優しくしてもらったり、可愛がってもらったり、愛されたという記憶は、いつまでも心のどこかに生きていて、してもらった形で、誰かに差し出すことになったりします。

とても、素敵なことですよね。

あなたの子育ての中にもきっと、そんなことが起こっていると思いますよ。

 

■うまくできなくても

子育てが、うまくいったなーって思うことより、私の子育ては、まちがっていた!とか、うまくできてない!とか、思うことの方が多いのではないでしょうか。

これは、どのお母さんも同じかと思います。

現在進行形で、悩んでる方もいらっしゃると思います。
どうか、ご自身を責めないであげてくださいね。

悩んだり、責めてしまう時、私たちの中には、子どもたちに向けた願いがあるはずなんです。

 

■願うという、子育て

優しいお母さんじゃない。
忙しくて遊んでやれない。
手の込んだ料理が作れない。
余裕がなくて話を聞いてやれない。

そんな思いのその下には、

優しいお母さんでありたい。
たくさん遊んであげたい。
おいしいお料理を作って食べさせたい。
話をゆっくり聞いてやりたい。

という、愛情溢れる思いがあるんです。

子どもが、みんなに愛されますように。
子どもが、幸せでありますように。
子どもの未来が、楽しいものでありますように。

そしてさらには、たくさんの願いが、あなたにはあるのではありませんか。

子育てが思うようにならない時、子どもが問題を抱えてしまった時、そんな時には、是非、ご自身の中になる、この願いを思い出して、もう一度、願ってみてください。

直接、いろいろとしてあげる子育ての他にも、あなたが子どもたちの、よりよい状況や未来を願うこともまた、大切な子育てではないでしょうか。

子どもが大きくなって、悩んでしまうこともあるでしょう。
でも、自分の楽しく幸せな未来を、変わらずずっと願ってくれる人がいることは、きっと彼らを支え、応援し、背中を押すことになるにちがいありません。

最後まで、お読みくださって、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。

来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

「自分らしく自分の人生を生きることに、もっとこだわってもいい。好きなことをもっとたくさんして、もっと幸せになっていい。」 そんな想いから恋愛・夫婦関係などのパートナーシッップを始め、職場、ママ友などの人間関係、子育てに関する問題など、経験に基づいたカウンセリングを提供している。