結果以外の部分も見て自分を責めるのをやめていこう!

結果以外の部分も見て自分を責めるのをやめていこう!

何かができなかったことで自分を責めてしまうご経験は有りませんか?そんな時は、結果にいたるまでの努力や、善意や、愛の部分なども見ていくといいかもしれません。そこを見ていき自分を肯定できるところをみつけましょう。見つかると自分を責める気持ちを緩められることにつながることがあります。

■結果から自分を責めてしまう時

自分を責めてしまう時は心が苦しくなりますね。

なにかができなかったという結果に関して自分を責めてしまうことがあります。

そんな時は、私はクライアントさんに、結果だけを見るのではなく、結果にいたるまでの努力や、善意や、愛の部分なども見ていくことをオススメすることがあります。

なぜならば、結果にいたるまでの努力、善意、愛の部分などを見ることで、自分を責めることを緩めるきっかけになることがあるからでです。

■できなかったと自分を責める

例えを使って説明させてもらいますね。

自分を責められているAさんという人がいたとします。

「妻から私が仕事に没頭して毎日深夜まで帰ってこないし、帰ってきてもコミュニケーションもない生活が嫌になったと言われました。ずっと寂しい思いをしていたと言われました。今は別居してます。
仕事に一生懸命で、妻に寂しい思いをさせてたのにも気づかなかった自分が嫌になります。結婚をするときに、この人のこと幸せにしようと心に誓ったのに、寂しい思いをする結婚生活になってしまってダメな男だなぁと自分のことを情けなく思います」

とAさんは自分を責めているとしましょう。

Aさんに、なぜ仕事に一生懸命になっていたのか?
その理由を尋ねると、経済的に苦労させたくないと思って、しっかり稼ごうと思っていた。
しっかり稼いで気にいったところに住んだり、美味しいものを食べたり、できるだけ豊かな暮らしをさせてあげたかったとのこと。

また、なぜ、経済的に苦労させたくないという発想だったのかを尋ねると、Aさんは、子どもの頃、父親の稼ぎが不安定な家庭で育ち、母親がお金のことで苦労してきたのをみてきた経緯があり、自分はお金のことで苦労はさせたくないと思ったとのこと。

そんな人がいたとします。

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この場合の、
できなかった結果の部分というのは”幸せにしよう”と誓ったのに、パートナーを幸せにできなかったわけですね。

そして、できなかった自分を責めています。

説明の為に、例え話を書きましたが、
カウンセリングでもこのようなお話は実際に多々いただきます。

(ちなみに・・・・
このような形で自分を責める人と出会うと、良い人だなぁと私は思ってしまいます。

幸せにしたいという思いが強い分、できなかった自分を責めてしまいます。
ということは、自分を強く責める人は、幸せにしたいという愛が強い良い人なんですよね。

幸せにしたいと、そんなに思ってない人は、できなかった自分のことをそんなにも責めません。

幸せにしたいと思った自分のことを悪く思わないでほしいなと私は思ってしまいます。)

 

■結果にいたるまでの部分にも意識を向けてみよう

このような時に、私は結果だけではなく、結果に至るまでの努力、善意、愛の部分なども見てみることを提案することがあります。

このケースの場合だと以下のような感じで伝えるでしょうか・・・

「幸せにできたか、できなかっただけを見ると、奥様を満たしてあげれなかったことはあるかもしれません。

でも、幸せにしようと一生懸命だったんじゃないでしょうか?
奥様の欲しいものとは違ったんだけど、自分の母親のような苦労はさせまいというのが、あなたの愛し方だったんじゃないでしょうか?
だから一生懸命仕事に打ち込んでいたんじゃないでしょうか?

幸せにしようと頑張ったご自身、一生懸命奥様を愛そうとしたご自身のことをダメな男だと否定しないで欲しいなと私は思ってしまいます。

今回の結果から学んでいったほうが良いこと、修正していくべきことはあるかもしれませんが、幸せにしようと頑張ったご自身、一生懸命奥様を愛そうとしたご自身のことは褒めてあげてみませんか?」
こんな感じでお伝えするかなぁと思います。

結果に至るまでの努力、善意、愛の部分なども見ていくと、自分のことを褒めれたり、よく思えたりなど、肯定的に思える部分が見つかったりします。

肯定的に思えると自分を責めるのを緩めれられることがあります。

Aさんの場合を例えに使うと、

「そうだよな俺、頑張ってきたよな。
妻の望む幸せに気づかなかった面はあるけど、妻を幸せにしたいと頑張った自分を否定しなくてもいいよな」

などのように、自分のことを肯定的に思えたりすると、自分を責める気持ちが弱まることがあったりします。

■あなたにもありませんか?

あなたにも、できなかったという結果だけに意識がフォーカスしてしまい自分のことを責めてしまっていることは有りませんか?

何かをできなかったの結果だけで自分のことを否定し、自分のことを責めてしまうのはもったいないと私は思うのです。

もし、結果だけに意識が向いていて自分を責めていることがあれば、結果に至るまでの努力、善意、愛の部分などにも意識を向けてみてはいかがでしょう?

自分のことを褒めてあげれたり、良く思えたり、自分のことを好きになれたり、肯定的に思えることが見つかるかもしれませんから。

そして、自分のことを肯定的に思えたことで、自分を責める気持ちを緩められるきっかけになれるといいですね。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 自分を責める時〜できない理由を理解してみよう〜
  2. 自分を責め続ける〜自分にひどいことをしている認識の欠如〜
  3. 結果以外の部分も見て自分を責めるのをやめていこう!
  4. 自分を責めるのをやめることが誰かのためになりませんか?
この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。