いつもありがとうございます、
カウンセリングサービス 新城謙吾です。
みなさん、コーヒーはお好きですか?
僕はコーヒー好きですが、淹れることも好きで、これまでいろいろなコーヒーの淹れ方をしてきました。
コーヒーの淹れ方は本当に千差万別で、その時代、地域、各個人で全く違うので奥深くもあり、また多すぎて混乱の元にもなります。
その様子が私たちが日頃悩む正しさや自分らしさとの葛藤に似ているなと思ったので、記事にしてみました。
+
コーヒーというのは本当に奥深く、少しの違いで味わいが大きく異なります。
大雑把に書いて、
*豆の産地、種類(細かく書くと多すぎるので省きます)
*摘出の仕方(日本では一般的なペーパードリップ、スタバなどで飲めるエスプレッソ)
*豆の煎り方、挽き方、
*お湯の温度、粉への注ぎ方。
ほんとうにたくさんあります。
世の中には、コーヒーの正しい淹れ方であったり、おいしい淹れ方のお話がたくさんありますので、それらを参考にして自分好みのコーヒーの入れ方に挑戦していくのですが、あまりに色々とありすぎて何が正しいのかわからなくなる事があるのですね。
◆コーヒーの正しい淹れ方は「一つの参考」
例として、一つのペーパードリップの淹れ方を書き出してみますね。
豆は、市販の中挽きされた、お好みのコーヒーを使用したとします。
お湯の温度は「85℃」、ドリッパーに挽いたコーヒー粉を入れて、お湯を粉全体に注いで40秒蒸らす
蒸らした後、お湯を3~4回に分けてドリッパーに注いで、摘出する。
という淹れ方で淹れたとします。
おいしくいただける、飲みやすいコーヒーができると思います。
一方、全く違う淹れ方を提案する方も多くいるのですね。
お湯の温度は80℃、または90℃が良い、蒸らしは1分や3分が良いなど。
しかも、その淹れ方をしてるのがコーヒーのチャンピオンだとしたら。
チャンピオンの淹れ方が本当に正しい、おいしいコーヒーの淹れ方であるように思いませんか?
+
チャンピオンの入れたコーヒーは、おいしいと思います。
きっかけがあれば僕も飲んでみたいです。
淹れ方を公開している方でしたので、
「チャンピオンが入れたコーヒーの淹れ方をしたら、僕ももっとおいしいコーヒーを淹れられるようになるかもしれない」
と、実際にチャレンジしました。
その味は、おいしかったです。
でも、好みじゃない。
なにより楽しくないんです。
なんか、肩がこったような気持ちになるのですね。
+
このときの僕は、「正しいコーヒーの淹れ方」を探し求めていたようでした。
自分のコーヒーの淹れ方ではなく、チャンピオンの淹れ方が正しいのではないか、と。
コーヒーに限らず、私たちが悩むとき、「何が正しいのか」と考えることがあるのではないでしょうか。
うまくいかないのは私自身が悪いのではないか、
あの人の言うことが正しいのではないか。
もっと良くなるためにはもっといい方法があるのではないか・・・
よりよくなるために頑張ることは素晴らしいことだと思います。
一方で、正しさに翻弄される事もあるかもしれません。
正しいと思ってやってきたのに、しっくりこない、息苦しい、束縛感を感じる。
全然楽しく感じない。
コーヒーに戻ると、チャンピオンの淹れ方(生き方、正しさ)は、チャンピオンの淹れ方(人生)であり、私の淹れ方(人生)ではないからです。
例えば、僕はコーヒーを淹れて飲みたい理由は何だろう。
正しいコーヒーの淹れ方を極めたい訳ではないのですね。
僕は”楽しんでおいしいコーヒーが飲みたい”
もう一つは、”一緒に飲んでくれる人がおいしいと言ってくれることがうれしい”
ということが、僕がコーヒーを淹れる楽しみなのですね。
お料理も似ているかもしれません。
よりおいしいお料理を家族に出したくて料理研究家の調理方法を学ぶけど、
それを参考に自分が作った、おいしく楽しい料理で、家族のおいしそうな笑顔が見られたらうれしいのではないでしょうか。
自分に色々と不満があって、もっと良くしたいと思うとき、「これが正しいのかな」と思うことにチャレンジすることがあると思います。
その正しさにこだわってしまうと、正しさに束縛されてしまって本来の目的を忘れてしまう可能性があるのですね。
(その正しさが楽しいなら話は別ですよ)
そんなとき、「新しい事して今より良くなることで、私は何を楽しみたいのかな、どんな結果がほしいのかな」と考えてみると良いかもしれません
コーヒーも人生もおいしく楽しい選択を歩めますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。