今年の夏私は、コロナに感染しました。
朝起きると頭痛が酷く、体が凄く熱い感覚があり体温を測ると38度でした。
2~3時間後体温を測ってみると熱は38度5分と上がっており、頭痛・悪寒と体節々の痛みが酷かったのですが、喉の痛みはなく咳も全くありませんでした。
しかし昨今の情勢を考えるとコロナに感染したかはっきりさせる必要があると思い、近所に住んでいる妹に抗原検査キットの購入を頼み自宅のポストに届けてもらいました。
抗原検査キットはラスト1個だったと妹がメッセージをくれてラッキーだったなと私は思いました。
検査してみると陽性でした。
コロナに感染してしまったか。。。。
心がズシーンと重くなり物凄くショックな気持ちになりましたが、悠長にしている場合ではないと思い保健所にすぐ連絡しました。
保健所の指示のもと病院に行ったり家族に感染の話をしたりと、体調が悪いながらもやるべき事をやらないと必死でした。
保健所の指示で私は自宅療養となり、自宅で隔離生活10日間のスタートとなりました。
最初の2日間は熱もあり身体の節々の痛みと頭痛に苦しめられました。
兎にも角にも早く良くなって欲しいと、症状が緩和される事を切に思う気持ちしかありませんでした。
2日ほどで熱も下がり身体の節々の痛みや頭痛も収まり重症にならずにすんでよかったとほっとすると、今度はいろいろな感情があふれ出し私は戸惑いました。
感情は安心する状況になると感じるものですが、まさにその状況でした(笑)
いろいろな感情に溢れていたのですが一番びっくりした感情があります。
それは「人に面倒を見てもらうなんて死ぬほど嫌、世話をしてもらうって物凄くみじめだな」という事です。
そんな感情があったかと私は物凄く凹みましたね。
食事の用意を夫に頼るしかたなかった事から、みじめな感情にたどりついたのです。
今思えばなんと贅沢な私の思いだとわかるのですが、世話になる事はとってもみじめで情けなくて凄く嫌!!!!という思いを私は抱えていたのです。
健康だからこそ思える気持ちかもしれません。
感情の是非を問いジャッジ(判断)していると、感情はなくならないのでみじめな感情を感じていきました。
お世話するのはいいけれども、世話になる事はみじめで情けなくて嫌という私。
私にはそんな愛される価値があるわけない。
私は愛される存在ではない。
そしてお世話したらそれ以上の世話をしなければならないし、愛されたらそれ以上愛さなければいけないという私の執拗なまでのケチな思いがあったのです。
愛に制限はありませんし、愛に分量なんてありません。
みじめな感情を感じたどり着いたのは夫の愛を受け取らず、散々さぼっていた私がいたなぁという事でした。
愛を受け取る事も愛する事といわれていますが、愛する気持ちをさぼり続けていた自分を自覚し嫌な気持ちになりましたね。
いい加減愛する事をさぼってはいけませんよという、天のお告げのようでした。
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コロナ感染発覚直前に、近所の方とお話をしていたので、電話で感染した連絡をしました。
幸いに近所の方は感染せずに元気に過ごしていたようで、ほっとしている私がいました。
隔離解除後も近所の方は私を見かけると気さくに話しかけてくれました。
声をかけて貰えた事が物凄く嬉しくて、有難い気持ちになり涙が溢れる思いでした。
感染後、治ったとはいえ感染したくない思いから周りの人は私と近づきたくないに違いないという怖さがありましたが、その思いは私の誤解した思いでありました。
「治って良かったね」と近所の方から声をかけて貰えたその愛は最高に嬉しかったです。
人は自分で思っている事は他の人もそう思っているに違いないという思いがあります。
私は自分の存在を良くないと思っている所があるので、人も私の事を良くない存在と思っているに違いないという思いから近所の人は私を避けるに違いないと思っていたのです。
しかしそんな事は全くなかったのです。
人に病気をうつしてしまう事は嫌なものです。
誰しもみな加害者になりたくない思いがあるかもしれないという事も気づきました。
もしかしたら加害者になりたくないから、私自身被害者になる自分を選択していたのかなと思いました。
人に傷つけられた・避けられたなんて被害者意識でいたら加害者にならずに済みますからね。
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感染症は心の時間の流れを加速させると言われています。
20年近くかけて感じる心の流れを1年で倍速にして感じると言っている学者の方もいます。
この3年余り自分の置かれている状況や考え方が激変した方多いかもしれません。
普段では沸き上がってこない感情に戸惑う方多いかもしれませんね。
しかしながらそれは抗う事が出来ない事なのかもしれません。
私は愛し愛される事の大切さを痛感し、以前に増して夫とも仲良くなり身近な周りの人とも暖かいコミュニケーションをとれるようになりました。
貴方に起きた出来事をどうとらえるか、愛に変えるのも貴方次第ではないでしょうか?
貴方が心から人生を楽しみ・幸せに思えるヒントになりましたら幸いです。