心が疲れた時は疲れた自分を受けいれ自分を労ることがいる時

必要なのは鞭を打つことではなく労ること

心が疲れてしまうことがあります。そんな時に心が疲れた自分を否定し「もう頑張れないなんて、甘えたことを言ってちゃいけない。もっと頑張らなくっちゃ」と自分に鞭を打つ考えをしてしまう人とお会いすることがあります。その気持ちわかるのですが、必要なのは鞭を打つことではなく労ることなのです。

■調子の良し悪しがあるのは当たり前。だって人間だもの。

あなたは調子が良い時があるとか、調子が悪い時があるとかはありませんか?

多分、どんな人でも調子のムラというのは多少はありますよね?

体調的な面でも、精神的な面でも 調子が良い時もあれば、調子が悪くなる時もあるかと思います。(調子が悪いとまではいかなくともイマイチ状態な時もあるでしょう)
それが人間というものだと思います。

人はロボットでは無いので、ずっと一定の状態であるのは難しいものです。

しかし、カウンセリングをしていると、調子が悪いモードになった自分を否定し、自分をもっと頑張らそうと鞭を打つことで心の苦しさを作ってしまい、状況を悪化させてまっているケースと出会うことがあります。

■頑張って心が疲れた自分を受け入れられない

例えば、何かに頑張っていた人が、心が疲れてしまい心に気力が湧きにくくなくなることがあります。

結果をだそうと頑張った。
耐え忍ぶことを頑張った。
状況を改善しようと頑張った。
と、
何かに頑張ってきたのですが、頑張ってきたが故に心が疲れてしまうことがあります。

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例えば、仕事で、 ハートワークが続いたたり、ストレス過多の中、何とか心のバランスをとりながら、頑張ってきたのですが、調子が悪くなってしまうことがあります。

それは人によれば体調面で調子が悪くなる場合もあるし、精神面で調子が悪くなる場合もあります。

体調面の場合だと、視覚的に調子が悪くなったと分かることがあります。

例えば、発熱という形の場合は体温計で測ると「38度か、高熱だな。これは体に異常事態がおきているなぁ」と目に分かる数字でわかるし、他の体調不良も血液検査や レントゲン等で目に見える形で体に異常事態が起きていることがわかります。

目で見える形でわかると、体に異変が起きていることを受け入れて、考え方や、やり方を変える(頑張るから、休むという考え方、やり方に変える) きっかけになったりします。

あなたも、 体温計の数字が38度や39度を示していたり、血液検査の数値異常値を示していたら 「体を労らなきゃ」という考えになりませんか?
そう思う人は多いんじゃ無いでしょうか?

しかし、精神面の調子の悪さは目に見えないところが難しいところです。

精神面の調子の悪さは、数値とか、画像とか目に見える形で、調子が悪いモードになっているかどうかがわからないんですよね・・・。

目で見える形ではわからない為に、調子良し悪しの判断は本人の感覚便りになるところが大きいのですが、ご本人が調子が悪くなった自分を受け入れられないケースがあったりします。

頑張りすぎて心から気力が湧きにくくなっているモードになっているのにもかかわらず、
「同僚なんかも同じ状況で頑張っているのに、もう頑張れないなんて甘えたこと言ってちゃいけない」
「しんどい、休みたいなんて弱音を吐いている自分が情けない。自分は何て精神的に弱いんだ。もっと頑張れ、私」
などと思ってしまう方がいらっしゃったりします。

もう頑張れないと思っている自分を否定し、弱音がでてくる自分を否定し、心から気力が湧きにくくなっている状態を受け入れず、自分に「もっと頑張れ」と活をいれ、鞭を打つモードになってしまっているわけです。

■心が疲れた自分を受け入れる勇気がいる時

そういうモードに入ってしまう場合があるのは、私も経験があるのでわかる気がします。

しかし、そういう時は頑張れない自分を否定するのではなく、受け入れる勇気を発揮することがいる時だったりします。
そして、その自分にやさしくしてあげることが必要な時なんですね。

例えば、体の体温が38度を示している時に、いつもと同じように外を出歩いたり、体力を使うことをしたりすると、ますます熱があがりますよね?

「こんなことくらいで頑張れないなんて甘えたこと言ってちゃいけない」
「しんどい、休みたいなんて弱音を吐いているなんて情けない。もっと頑張れ、私」
などと、体の異変信号を無視して、活をいれ、鞭をいれると、どうなるでしょう?

たぶん、38.5度・・・39度・・・39.5度と体調はどんどん悪化していきますよね?

そんな時は活をいれ、鞭をいれるんじゃなくて、今は体が弱っていることを受け入れて、
「今は、無理をせず体を休めて、熱をさげなきゃ」
と、体にやさしくしてあげることが必要です。

心も一緒なんですね。
(体の場合は無理させないでおこうと思えるのですが、心の場合はそう思えず、心が疲れた自分を否定し、鞭を打っちゃう方は結構いらっしゃいます)

心が疲れ、気力が湧きにくくなっている時は、頑張れない自分を否定し、もう頑張れないと思っている自分を否定し、弱音がでてくる自分を否定し、湧きにくくなっている状態を受け入れず、自分に「もっと頑張れ」と活をいれ、鞭を打つと、どうなるのか?

たぶん、もっと弱ります。
どんどん心が弱っていきます。
悪化の一方をたどることがほとんどです。

そこは体と一緒で、心が疲れいる状態になっているのを受け入れ、無理をさせず、労ることがいるんですね。

人によったら「心が疲れているからスローペースで働こう、残業とかしないで置こう」と無理しないことを心がける場合もいるでしょうし、「しばらく休暇をもらおう」」と思い切って休むことがいる場合もいるでしょう。
それは心の疲れ具合によって人それぞれ変わってくるかと思います。

何かに頑張ってきて心が疲れているという時は、どうか疲れてしまった自分を否定せずに、疲れていることを受け入れてあげてください。

そして頑張ってきた、ご自身を「よく頑張ってきた」と労ったり、褒めてあげてください。

自分自身に鞭をうたずに、どうかご自身に優しく接してあげてください。

無理をさせないように心がけたり、気持ちがやすらぐことをしたり、疲れた気持ちを誰かに吐き出して受け止めてもらったりなど、心が回復しやすいことをしてあげてください。

■どうかご自身に優しく接してあげてください

仕事で、 ハートワークが続いたたり、ストレス過多の中頑張ってきて調子が悪くなってしまうことがあると心から気力が湧きにくくなることがあります・・・と、仕事のことを例えとしてあげたのですが仕事以外でも同じことが言えます。

・パートナーとの関係を修復をしようと頑張ってきて心が疲れてしまった。
・家族がバラバラにならないように両親の不仲の間を取り持つことを頑張ってきて疲れてしまった。
・理不尽なことを言われる環境で堪え忍ぶことを頑張って心が疲れてしまった。
・友達関係に振りまわされていたが、良好な関係を維持しようと頑張っていた。だが疲れてしまった。
・好きな人に振り向いてもらえるよう頑張ってきたが心が疲れてしまった。
などなど、

仕事以外でも頑張ってきて心が疲れてしまう、心から気力が湧きにくくなる状態になるということがあるでしょう。

そんな時は、どうか疲れた自分を否定せずに、鞭を打たずに、疲れた自分を受け入れ、自分自身にやさしく接してあげてくださいね。

(続)

 

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。