■子どもを育てるということ
子どもが生まれたら、子育てする。
そんなの当たり前だと思いますよね。
当たり前なこととしてやっていることって、どれだけがんばってやっていても、どれだけ成果があがっていても、当たり前だと思っていますから、ちゃんとした達成感が感じられなかったり、自分はよくやっているという承認もしにくくなってしまうんです。
ですから、子育てをするということは、とても大変なのです。
それともうひとつ、子育て中は、小さな子どもを相手にするわけですから、思うようにいかないことも、たくさんあります。そんな時はきっと、自分の至らなさを感じてしまうかもしれませんね。
また、幼い子どものことを、自分の子どもの頃と重ねてしまうということも、起こったりします。
私が子どもの頃は、もっとおとなしいいい子だった。
私が子どもの頃は、もっと勉強した。
私が子どもの頃は、もっと我慢した。
などなど、たくさんの思いが出てきて、焦ったり、悔しいような気がしたり、もっと子どもに厳しくしないといけないような気がしたりすることも、1度や2度ではないと思います。
■子どもも大変
子どもに対して、私たち親は、責任を負いますから、なんとかしないとと思いますよね。
子どもが、病気になった。
子どもが、落ち着きがない。
子どもの成績がわるい。
子どもが、トラブルをお越した。
子どもが、学校に行かなくなった。
などなど、親は悩みますよね。
頭にきて、怒ってしまうこともあるでしょう。
どうすればいいだろうと考え、あれこれ頑張るはずですね。
でも、うまくいくことばかりではないはずです。子どもと自分のふたりで、煮詰まってしまうこともあるかもしれません。
そんな時、是非思い出していただきたいことがあります。
それは、子どもも大変なんだよってことです。
もちろん、あなたも大変なんですよ。
でも、子どもって、なんの経験もないのです。視野も狭いでしょう。
幼なければ、体力や知識や判断能力やなんかも、まだ十分でないはずです。
そんな子どもが、大変ということは、大人の私たちよりも、もしかしたら、ずっと大変かもしれません。
子どもに手がかかって、大変だと感じる時には、
「ちょっと待て、この子のほうが大変かもしれないぞ。」
こんなふうに思って見てください。
学校に行かない子どもたちが、学校にいけないことで、とても苦しんでいるようにです。
子ども本人の気持ちに気がつくと、ご自身の苦しさだけに焦点が集まっている状態から、外に目が向くと思います。
■ひとりにならないで
子どものことで悩んでいる時、子どもの状態が良くない時など、親自身がついひとりで抱え込んで、悶々と考えてしまうということが多いかと思います。その状態は、とても辛いと思います。
まず、ひとりで抱え込んでいないかどうか、自分だけで解決しようとしていないか、チェックしてみてください。
ひとりで考えても、なかなかうまくいかないものです。
堂々巡りになってしまったり、自分を責めてしまったりして、苦しいばかりなんですよね。
そんなときは、外にサポートを求めてみてください。
子どものことは、学校、担任の先生を始め、各先生、スクールカウンセラーなど、相談できるかと思います。
また、医療機関に相談が良い場合もあるかもしれません。医療機関の中にも、たくさんのサポーターがいらっしゃいますから、利用してみましょう。
行政のサービスもありますから、調べてみるといいと思います。
どの場合も、専門家のところへ相談するというのは、とてもいいと思います。話を聞いてもらうだけでも、楽になるはずです。
それから、あなた自身のことをサポートしてもらうこともお忘れなく。
信頼できるお友達に、話を聞いてもらったり、ご主人や、ごきょうだい、カウンセラーでもいいと思いますが、話を聞いてもらうことで、悩みが解決するというよりも、あなた自身を楽にしたり、元気にすることができるんです。
受け入れてもらい、共感してもらうことをたくさんしてくださいね。
ゆっくり休んだり、マッサージに行ったり、ご自身を労ることはとても大切ですよ。
来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。