こんにちは、カウンセリングサービスの山田耕治です。
いつもビジネス心理学を読んでいただきありがとうございます。
みなさんは、「リフレーミング」という言葉を聞いたことはありますか?
分解してみると、
リ、もう一度、
フレーム、枠組み
を構築・定義する、
となります。
もう一度、枠組みを構築、組み立て直す、と、考えればよいと思います。
私たちは、強く意識はしてはいないけれども、私たちなりの、ある枠組みをもって、その枠組みを守りながら、またそれに囚われながら、日々を生きているようなところがあると思います。
そうやって生きていく中で、ネガティブな思いがいっぱいとなり、しんどくなること、動けなくなることもあると思います。
では、その既にある枠組みが、新たなものになったとしたなら、どうでしょうか?
感じ方が変わり、そして自身の状況も変わると思いませんか?
今日は、自身に、新たな枠組みを取り入れる、リフレーミングによって、感じ方が変わり、心の状態が大きく変わった、私の経験をお伝えしたいと思います。
私は、そのことで、立ち止まっている自分が、前に向かって進むことができたと思えるのです。
そのリフレーミング、私の新たなフレームとなったのものが、『人生100年時代』でした。
リンダ・グラットン「LIFE SHIFT – 100年時代の人生戦略」
その本は、私が8年ぶりにサラリーマンに復帰した際に、再会したビジネスマンの先輩、ある企業の役員の方から教えていただきました。
彼は、私が復帰を報告する際、私が前職を辞めてまで、子育てや心理学を学び、カウンセリングをしてきた7年間を、人生100年時代と考えると、とても素晴らしい時を過ごしたと思いますと称えてくれました。
そして、人生は100年時代なので、まだまだこれからで、職を辞してまで、立ち止まって、真剣に取り組んだことが、世の中に大いに活かされますよ、と応援の言葉を送ってくれたのです。
私はすぐにその本を買い、何度も何度も読み返しました。
実は、私は復帰したばかりで、不安いっぱいでした。
それを見せないように、虚勢で固まっていた、そんな私がいたようにも思います。
彼はそんな私に、一人では考えたこともない、人生100年時代という、新たな枠組みを授けてくれたのです。
そのことで、私の姿勢や心は柔らかく溶けていったように思います。
この人生100年時代という、時のリフレーミングで、人生が変わったと言っても良いと思います。
なるほどよく考えてみると、
これまでに、どんな人も経験してない100年時代なんです、よね。
これまでの常識やルールも含めてすべてはそんな時代がくることなどは想定してないわけです。
ということは、何も囚われる必要はないのかもしれません。
逆にこれまでや今の状況に、それは人生70年、80年時代の古い考え方なのではないか、今の人生100年時代には合っていないのだと違和感を持つことの方が自然なのかもしれないのです。
そんなふうに考えることで、すべてはこれからなんだなあ、と思えて、私は心がとても軽くなったのです。
一言でいうと、自由、そしてラディカルになれたのです。
20年、30年はそれなりの長さです。
まだまだ何も諦めることもないし、そこまで我慢することもありません。
失敗だって、これからの貴重な経験です。
そんな風に思える新たな私、元気な私、チャレンジする私が登場することができ、今も、なんとか仕事ができていると思います。
カウンセリングでは、よく、投影といいますよね。
大昔、カウンセリングサービスの講座で、投影について取り上げたことがあります。
メガネをかけて、「トンボのメガネ」の歌を歌ったことがありました。
青い空を飛んだから ⇒ 青いメガネ
赤い空を飛んだから ⇒ 赤いメガネ
私たちはそれぞれに青や赤の異なる空を飛んできました。
そして、そのそれぞれのメガネで世界を見ている。
同じ世界もそれぞれが青くも赤くも全く違う世界に見える。
であれば、同じ世界でも感じる感情は当然それぞれが異なるものになるわけです。
今回のリフレーミングとは、その投影を逆手にとることで、新たな展開を図るわけです。
新しい色のメガネを獲得し、そのメガネを通して、世界を見る。
同じ世界だとしても、新たな色のメガネによって、新たな感じ方で、素晴らしい可能性を獲得したり、心軽く前に進めたりすることができるわけです。
私は人生100年時代のメガネをかけたわけです。
今日は、私が体験を題材に、リフレーミングについて、テーマとさせていただきました。
今、いろんな状況のみなさんがいると思います。
そんなみなさんがそれぞれに新たなフレームを受け取ったとしたら、みなさんはそれぞれどうなるでしょうか?
はい。自由で、ラディカルなみなさんが待っているかもしれませんよ。
みなさんが、与えられる新たなフレーム、リフレーミングをそれぞれが受け取っていけたらいいなあと思います。
新しい色のメガネ、あなたはどんな色でいきますか?
心を軽くし、前に力強く進むために。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私に新たなフレームを授けてくれた先輩にも、心からの感謝を思いながら、終わりたいと思います。
ありがとうございました。