子育てってその人それぞれ本当に違いますね。
子どもとの接し方も、教育方針のようなものも、本当にいろいろです。
そんなそれぞれのお母さんたちと、私たちは子どもを通じて知り合って、関わることも多くなってママ友になっていくと思うんですね。
学生時代の友達のように頻繁に関わっていく方もおられますし、子どもの用事や行事などで時々関わるだけの方もおられます。また、基本そんなにママ友とは関わることなく、必要最低限で付き合うという方もおられますよね。
今回はいろんなママ友とのお付き合いに関するお話です。
■自分が求める関わり方
・自分の生活を大事にする
私には今16歳の息子がいます。
息子が6か月くらいの頃から、親子水泳を習っていて、その習い事からいろんなお母さんと関わるようになりました。
子どもが小さい頃はカウンセリングも休んでいて、ママ友になった人たちとは結構一緒にお昼をしたり遊んだりしていました。
だけど、自分の子が少し成長すると、私もカウンセラーを再開しましたので、よく一緒に遊んでいたママ友とは、関わることが少なくなっていったんですよね。
私のママ友の多くが専業主婦として、子どもとしっかり関わっていたので、私だけがそのママ友たちとはほとんど関わらない状況になったんです。
寂しい気持ちもありましたが、そこはちゃんと仕事を再開する旨を伝えました。
だから水泳で会った時には挨拶しますし話も今まで通り楽しくしていましたが、自分の用事を優先するようになりました。
それぞれのお母さんがいて、それぞれの毎日がありますし、例え仲良くなった友達がいたとしても、やはり自分のしたい生活があって、その中での子育てって大事だと思うんですよね。
私はカウンセラーを続けたかったので、ママ友とは楽しかったですが、付き合いが全くなくなるわけじゃないですので、自分の生活に合わせた付き合いをしようと決めました。
確かにママ友との関係は大切にしたいものです。
だけど、まずはやっぱり自分の生活であり、自分のペースなんですよね。
・あなたのしたい、あなたの付き合い方
だけど、私がカウンセリングで自分と向き合う前というのは、“人に嫌われる怖さ”というのを異常に抱えていましたから、きっとあの頃のままお母さんになっていたら、無理してママ友と付き合っていたと思います。そしていつも、自分だけ仕事して、どう思われているかというのに怯え、やりたいことがあるのに我慢してみんなに合わせて…ということもしていたんじゃないかと思っています。
子育てって “孤独だ” と思うことが、一番怖いと思っています。
ママ友がいると時に頼りになるし、時に一緒にいて楽しいし。だけど一方でその友達に気を遣う方も多いようです。昔の私のように、「これを断って嫌われたらどうしよう。」「こんなこと言って仲間外れになったらどうしよう。」
それが苦しくて、我慢して気を遣って、結果どんどんママ友と距離を置いてしまう。するとどうしてもひとりぼっち感覚になっていきますよね。
そんな方も少なくありません。
実際に孤独かどうか…ではなく、自分が、“孤独だ”って思うことが一番苦しいね。
だけど本当はそうじゃないんだよね。子育て中なんて、みんな不安だしみんな怖いしみんな分からないことだらけ。だから誰しも同じように子育てしているお母さんたちとは、多かれ少なかれ関わりたいと思うだろうし、ある程度大きくなった子どもがいる人は、自分が辛かった時代やしんどかった時代を経験している分、自らサポートしてくれる人も多いですしね。
だからこそママ友がいて、でもそのママ友との付き合いは、自分のやりたい付き合い方を優先すること。
無理せず自分が関わりたい時に関わること。
そんな付き合い方が一番長続きする楽な関係性なんじゃないかなと私は思います。
■いろんなお母さんがいて、それでいい
・よそはよそ、うちはうち
皆さんも、こういった言葉って聞いたことがあるかもしれません。
私も幼い頃から本当にお母さんによく言われました。
でも今にして思えば、確かにそうですね。
私たち人は、やたらと比較をしてしまうものです。
そこで羨ましく思ったり、自分を責めてしまったり。
相手が良くて自分が悪いとか、相手が正しくて自分が間違ってとか、そうじゃないんだよね。
私には、私と全く違う子育てをしているママ友が一人います。
彼女はすごく子どもに厳しくて、きちっとしていて、子どもとよくバトルをしていましたが、とても真面目な良いお母さんです。
そんな彼女に私はよく怒られたんですよね。
「のりちゃんは甘すぎるよ!」とか、「ちゃんと叱った方がいい!」とかね。
私は自分が仕事をしていたのもあって、子どもに対してもちろん厳しい部分もあったと思いますが、結構おおざっぱでめんどくさがりなので、基本、
「まあええわ。」
なんですよね。
だから、そういう姿勢が彼女にとってはイライラしたのかもしれません。けれども彼女の言うことは間違っていないし、自分でも反省することも多かったので、
「やっぱそっかぁH3・H3・H3・。」「ごもっともですなぁ。」と笑ってよく返していました。
私はそんな彼女が好きで、今もとても仲良しです。
彼女には娘さんがいて、私の息子と同じ年です。昔から自らよく勉強する子で、ここらでは一番トップの高校に入学し、目標を持って今も頑張ってます。いつ会っても愛想がよくて、『彼氏』もいるんですよね。
私の息子は私の姿勢と同じように、「まあここでええわ。」で可もなく不可もなくな高校に入学し、それでもそこでめちゃくちゃ青春しており、彼女はいませんが…、私よりずっとメンタルが強く、前向きで日々楽しそうです。
厳しくとも、私のように多少いい加減でも、子どもって自分よりも立派に育つんですよね。彼女も言っていました。私よりずっと優秀だと。
それは、どんな子育てであっても全てのお母さんに、
自分よりは幸せに生きて欲しい。
そんな愛があるからなんでしょう。
よそはよそ、うちはうち。
それでもみんな立派に育っていくものなんですよね。
■お母さん仲間はみんな一緒
多くのお母さんがたくさん悩みながら子育てをします。
多くのお母さんが、子どもに何かあった時自分を責めます。
でも多くのお母さんが、子どもの笑顔に自分もすごく幸せになります。
そこはみんな一緒ですよね。
カウンセリングではこんなことをよくいいます。
愛からしたことに罪はない。
後から考えて、叱りすぎたとか、厳しくし過ぎたとか、甘やかしすぎたとか、
ちゃんと見てなかったとか、余裕がなくてあまり遊んであげられなかったとか。
あのお母さんはすごいのに、私はそうじゃない。あの人はそれが出来るのに私には出来ない。
反省したり比較したり、あるかもしれないけれど、どんな子育てをしているお母さんも、愛がいっぱいあるんですよね。
その愛から、多少頑張り過ぎてしまうことも時にはあります。
我が子にはその愛を一番伝えやすいし、一番素直に受け取ってくれるものだからさ。
そんな存在がいるお母さんたちのお付き合いというのは、みんな同じことを同じように頑張っている仲間です。
それでもあなたはあなたの子育て、相手は相手の子育て。
それでいいと思います。
自分の子育てを否定せず、でもママ友で、自分より上手に楽にしてるなぁと思うようなことがあれば、真似していけたらいいですよね。
このお話が、子育て中のママ友たちとの関りにおいて、皆さんにとって、少しでも楽になる記事であれば小川は嬉しく思います。
2月3日(金)は、高塚早苗カウンセラーです。
どうぞお楽しみに。