気持ちを疑ってしまう

相談者名
とうきび
友人など、自分が心をかけてきた人から関心が示されないと相手が持つ自分への価値観を疑ってしまいます。
心をかけてきたというのは実質的な時間や労力、経済的なサポートなど目に見える行動を伴っており、頻度も相当で、中には身を削って行ってきたこともあり、決して相手が気づかない類のものではありません。
また、関心というのは私にとっての重要事項に対してであり、些細なことは気になりません。
直近では胃痛で胃カメラの検査を受けたことを知っているにも関わらず、結果を尋ねてこないことでした。

私と相手との気持ちに釣り合いがとれていないのか、単に相手が無頓着過ぎるのか、私が過度な関心を期待してしまっているのか分かりませんが、虚しい気持ちを抱えるのはやめにしたいのです。
見返りを望んでいるわけではないので、こちらからお願いしたり文句を言う気にはなりません。
相手との関り方を変えるべきなのか、自分の受け止め方に改善の余地があるのかを見極められたらと思い、相談させていただきました。

カウンセラー
高塚早苗
とうきびさん、はじめまして。
今回担当させていただきますカウンセラーの高塚早苗です。
どうぞよろしくお願いします。

ご相談内容を読ませていただき時間やお金そして労力など、惜しみなく友人の方に心をかけているとうきびさんは、とても面倒見が良い愛情深い方だと私は思いました。
多くの方がとうきびさんによって救われた思いを感じているだろうなと私は推測します。

では本題に入りたいと思います。

>> 相手との関り方を変えるべきなのか、自分の受け止め方に改善の余地があるのかを見極められたらと思い、相談させていただきました。

見極める為に心理学観点からのお話を最初にさせていただきますね。

>> 関心というのは私にとっての重要事項に対してであり、些細なことは気になりません。直近では胃痛で胃カメラの検査を受けたことを知っているにも関わらず、結果を尋ねてこないことでした。

とうきびさんであれば即結果を聞いたと思われますが、相手の方は結果を尋ねてこなかったのですね。

自分であればこのようにするから相手も同じようにするものと人は思う傾向があります。
心理学ではそのような気持ちを「投影」と言っています。

しかしながら自分と同じように相手の方が行動し発言するとは限らないのです。
それはとうきびさんと友人の方は別人格だからです。
一人一人どのような事でも出来事に対しての対応は違うのです。

例えば辛い時に励まして欲しい人もいれば、そっと寄り添って何も言わずに隣にいて欲しいだけの人もいます。

この違いは自分がこのようにされたらいいなと思っている事を人にしてあげたいと思うからで、人によってしてあげたいと思う事が違うからです。

友人の方がどのような思いでとうきびさんに結果を聞かなかったか、真実は友人の方に聞いてみないとわからないのですが、もしかしたらとうきびさんの事が大切過ぎて結果を聞く事が怖かったのか、とうきびさんが結果を言ってくるまで待っていたのかもしれないのです。
一つ言える事はとうきびさんと同じ行動はしないタイプのようですね。

自分と同じ事をしないからといって関心がないとは一概にいえないのです。

>> 私と相手との気持ちに釣り合いがとれていないのか、単に相手が無頓着過ぎるのか、私が過度な関心を期待してしまっているのか分かりませんが、虚しい気持ちを抱えるのはやめにしたいのです。

とうきびさんは虚しい気持ちを抱えるのを辞めにしたいと書かれています。

心理学では起きている出来事から感じる感情が嫌だと言われています。

この虚しい気持ちと、とうきびさんが対峙する事が相手と関わり方をかえるべきか、自分の受け止め方に改善の余地があるのか見極めるポイントになっていきます。

もうひとつ気になるお気持ちがあります。
疑ってしまうというお気持ちです。

疑いの気持ちを持つ事で抱えている気持ちがわかったのなら、今からお伝えする方法で対峙される事をお勧めします。

人は対峙するだけの心の状態にならないと感情を感じられませんので、今虚しい気持ちが癒される時が来たと思っていただけるといいと思います。

虚しい気持ちがとうきびさんの心の中で溢れている状態かもしれません。
コップの水が溢れている状態を想像していただくとイメージしやすいかもしれません。

感情は良い悪いと判断でせずに感じていくとやがて気にならなくなるものです。

ただ虚しいと思うだけです。
「辛かったな・自分なりに頑張ったね」などと、虚しい気持ちを抱えている自分を労わっても良いと思います。

過去の痛みが出てきて自分や誰かを責めたくなったとしても、その気持ちに捕らわれずに、虚しいなと思うそれだけを感じていくようにして下さいね。

虚しい気持ちを感じきる事が難しいのであれば、カウンセリングを利用する事も視野に入れてみて下さいね。

虚しい気持ちがある程度気にならなくなってきたら、とうきびさんは自分がどのように友人と関わりたいのか自分の心に問うてみて下さい。
自分はどうしたいのかその気持ちを一番に考えてみて下さいね。

心理学では相手の考え方や気持ちを変える事は出来ないと言われています。

心優しいとうきびさんは、友人が〇〇したら喜ぶだろうと思う気持ちで色々尽力されてきたと思います。
それは友人の事を思う愛からだとは思いますが、虚しい気持ちを抱えてしまう状態にまでなっているのなら少しキャパを超えてしまっている事が考えられるのです。

とうきびさんがどのような見極めをしてお答えを出したとしても、その気持ちを大切にして行動する事がとうきびさんの為でもあり友人の為でもあるのです。
何故なら人は自分を大切に出来る度合だけ周りの方も同じだけ大切に出来るからです。

見極めの参考になりましたら幸いです。
ご相談いただきましてありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、人間関係全般のカウンセリングを得意とし、安心感と受容をクライアントに常に提供し、何でも話せると好評。より楽に心が軽くなるカウンセリング。感受性が高くクライアント本来の輝きを導き出すことも得意。カウンセリング信条は「諦めなければ願いは必ず叶う」である。