不機嫌な態度には、分かって欲しい気持ちが隠れているのです!!
不機嫌よりも、機嫌が良い方が良いに決まっている!!だけど、不機嫌が止まらない!!
そんなことは、ありませんか?
今日の心理学講座では、不機嫌な私との付き合い方をご紹介します。
不機嫌でいると、周りの人もあなたといることが心地よくないし、何より不機嫌なあなた自身が一番不快なのではないでしょうか?
不機嫌な時って、あなた自身も気づいていないうちに何かを我慢していたり、キャパオーバーになっていたり、どこかで無理をしていることが多いんですよね。
それが、きちんと自覚出来ていれば、我慢していることやキャパオーバーであることをコミュニケーションすることも出来るんですが、自覚出来ていないことも多いために不機嫌な態度が周りの人へのメッセージになっていることがとても多いんです。
この方法は、不機嫌であることは伝わるけれども、あなたの本当に伝えたいことや分かってほしいことを伝えることが出来ていないという意味で効率的ではありませんし、ともすれば、不機嫌な態度を示している相手との関係性にヒビが入りかねないというリスクを伴います。
出来ることなら、不機嫌な態度という形ではなく、違った形でのコミュニケーションを試みたいものです。
■不機嫌な態度は、依存の一つの形
不機嫌な態度を出来る相手を振り返ってみると、あなたにとって身近であり、信頼出来る相手であるということがお分かりになるのではないでしょうか。
不機嫌な態度をとれる相手というのは、不機嫌な態度を受け止めて欲しい相手であり、不機嫌な態度を受け止めてくれるという信頼をどこかに置いている相手であることが多いです。
不機嫌な態度という形ではありますが、あなたにとって甘えられる存在なのです。しかし、不機嫌な態度という形でのコミュニケーションを続けることは、それを受け止めてもらっているという一時的な安心感にはなるかもしれませんが、不機嫌なあなたのことを好意的に見ることは出来ませんから、良好な関係性を形成するという意味では、得策ではありません。
不機嫌な態度以外でコミュニケーションをとりたいものですね。
■あなたの伝えたいことを邪魔しているのは何?
あなたが不機嫌でいるとき、あなたには分かってほしい状況や気持ちがあります。それがうまく表現できないときや、伝えることが出来ないときに、そのフラストレーションが周りの人へのメッセージとして不機嫌な態度という形に現れます。
逆を言えば、あなたが言葉に出来ていない気持ちや状況を言葉にすることで、あなたの中のフラストレーションが減り、機嫌が悪いという態度でコミュニケーションをしなくてもよくなるわけです。
とはいえ、それが出来たら、こんなに苦労はしないという声が聞こえてきそうです。あなたの気持ちを表現できないから苦労しているわけですから、まずは相手に伝えることを邪魔している何かがあなたの中にあるのかもしれないという目でご自身を観察してみましょう。
弱みを見せることが苦手なのかもしれないし、表現することがはずかしいのかもしれません。助けを求めることが苦手などといった、あなたの中にタブーがあるのかもしれません。
■あなたが分かってほしいことを知ること
今まで伝えることが出来なくて、不機嫌な態度で表現していたことをコミュニケーションすることは、ハードルが高く感じることもあるでしょう。
何より、今まで言葉に出来なかったことを言葉にするには、言葉にするためにあなた自身が言葉にすることが出来なかった、分かってほしかった気持ちをあなた自身が認識する必要があります。あなたが認識していない気持ちは言葉に出来ませんから。
まずは、あなたの中で分かってほしい気持ちを認識して、分かってほしい気持ちが存在することを認めてあげましょう。
あなたの中で、分かってほしい気持ちの全貌が見えたら、分かってほしい相手にもコミュニケーションしやすくなります。
■自分のご機嫌は、自分で取ることも出来る
私たちが周りの人に不機嫌な態度をとるとき、自分以外の誰かに機嫌を取ってもらおうとします。そんなとき、忘れがちなのは、あなたのご機嫌はあなたがとることも出来るということです。
あなたがあなたのご機嫌を取ることが出来れば、これほど心強いものはありません。あなたはどんなときにご機嫌になりますか?あなたにとってのとっておきの時間を作ってあげましょう。
お気に入りのカフェでお茶している時??
推し活をしているとき?
時間を忘れて、海を眺めている時?
山を登っている時?
釣りをしている時??
音楽を聴いている時?
目覚ましを鳴らさずに寝ている時?
好きなものに触れているときに、不機嫌になれる人はいません。
ご機嫌になるリストを作って、あなたの大好きなものに触れる時間を積極的に取ってあげましょう。
(完)