「私は自分はちゃんと評価されていない」と思うとき
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
彼女は「自分はちゃんと評価されていない」という不満をもって生きてきました。
それは、仕事上でもそうですし、恋愛でもそうです。
「あんなことも、こんなことも、私はちゃんとできるのに、人はみな、私のできないことばかりを見て責める」と彼女は思っています。
みなさんも子ども時代に、両親に対して同じようなことを思ったことはあるのではないでしょうか。
このとき、みなさんは、「両親は私のことを、なにもできないダメなやつ」と見ているという不満をもっていると思います。
が、ほんとうはまったく逆のことが起こっているのです。
まったく逆?
そう、まったく逆で、じつは両親はあなたを過大評価しているのです。だから、「そんなこともできないの?」とあなたを責めることがあるのですね。
一方、あなたは「こんなこと、私にできるわけがない」と自分を過小評価していますから、「なにもできない私がこんなこともあんなこともしているのに、まだ認めてくれないのか」と不満をもつわけです。
そして、このような状況のときは必ず、「ママもできていないこと、いっぱいあるじゃん。きのうの晩ごはんもレトルトだったし!」などと相手を責めたくなります。
すると、母親も「ママはあなたよりできること、いっぱいあるからね」などと応戦し、怒られたり、なじられたりしたあなたはペチャンコになってしまいます。
大なり小なり、いろいろな場所でこんなことが起こっているのですが、そんなみなさんが「これ」をするだけで、人生が激変するという裏ワザがあります。
できたら、表ワザにしたいところなのですが、なかなかみなさん、やってくださいませんので、いまだに裏ワザに甘んじているのですが‥‥。
それがなにかといえば、「感謝する」、「相手を承認する」というワザです。
不平不満や文句を言っているかぎり、相手があなたのためになにかしてくれたとしても、あなたは感謝するどころか、「してくれて当たり前」と感じることでしょう。
それによって、あなたが「自分はだれの役にも立っていない」と思うように、その人のことをあなたは役立たずにしています。そうして対等な関係をつくっているわけです。
そうではなく、あえて、その人に感謝することが大切です。いつも当たり前のように、その人がしてくれていることを認めるということをすると、今度はあなたのすることも承認されるようになります。
不平不満が多いときのあなたは、まるでイガグリのようにトゲトゲしています。
人はあなたを避けるようになり、心の距離も開いてしまいます。そして、この距離が大きければ大きいほど、人は怒りをもつといわれているのです。
「怒りは分離感情である」といわれていますが、ケンカをすると必ず、「もう、二度と会いたくない。あっち行け!」などと分離しますよね。
感謝と承認というのは、イガグリになっているあなたのトゲを隠す作業です。
少なくとも、いつもイライラと怒っていることの多いあなたが感謝と承認を人に与えることができるようになったなら、あなたは劇的に“人に愛されやすい人”に変わっていきます。
いろいろな人に対して、一度、お試しになることをおススメいたします。
では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!