あなたは自分自身の才能や強みを認識していますか?
先日、友人と副職の話題になったのですが、その友人は自身の才能や強みが分からないと言っていました。
新たに起業しようとしたり、転職などで仕事を探す際には、自分自身の才能や強みといったものを考えるのではないでしょうか。
しかし、自分自身の才能や強みに気づいていない場合がとても多いように思います。
そして、自分には才能や強みが無いと思ってしまうのではないでしょうか。
才能や強みが無いのではなく、すでに持っているのに、そのことに気づいていない場合が圧倒的に多いのです。
メガネを掛けたままメガネを探したり、スマホを持ったままスマホを探したり、自転車を解錠しているのに自転車の鍵を探してしまうことはありませんか?
視野には入っているものの注意が向けられていないために見落としたり、他のものに意識を向ける度合いが高すぎると見落としてしまう現象のことを「非注意性盲目」と言います。
例えば、「家から駅まで行くあいだに、メガネを掛けた人を数えてください」と言って駅までの道のりでメガネを掛けた人を数えてもらい、駅に着いた時に「スカートを履いた人は何人いましたか?」と質問すると答えられないのです。
見えてはいるものの、意識が向けられていないために見えなくなってしまっている。
まさに「非注意性盲目」です。
才能や強みといった場合も、それが当たり前になっていたり、他者の才能に意識を向ける度合いが高すぎると、すでに持っているのに見落としてしまうのです。
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それでは、見落としてしまっている才能や強みにどうやって気づいていけばいいのか考えてみたいと思います。
1.誰かに聞いてみる
自分の顔を自分で見れないように、自分のことはよく見えないものですので、あなた以上にあなたのことを見てくれている家族や友人、親しくしている人に素直に聞いてみることです。案外、思いがけない答えが返って来るのではないでしょうか。
僕の場合は、柔道整復師として10年以上整骨院で勤務していますので、人体の知識や手の感覚が鋭くなっています。
そのことを友人は才能や強みだと言ってくれましたが、僕自身それが当たり前になっていたので、才能や強みと認識していませんでした。
すっかり見落としていました。
他にも、今までに人から5回以上言われたことのある「あなたって○○だよね」というのも才能や強みであることがあります。
「話しやすいよね」「親しみやすいよね」「人をまとめるのが上手いよね」「効率的だよね」「褒めるのが上手いよね」「センスがあるよね」など、何気ない一言でもよく言われることは、才能や強みですので、意識を向けて思い返してみてください。
自分ではそう思えないことでも、周りからは才能や強みとしてみられているのです。
2.投影を使う
投影とは、自身の心の中を周りに映し出す心の働きです。
そのことから「人は自分を映し出す鏡」なんて言われることがあります。
自分では見れない才能や強みを見るために、鏡を見るイメージです。
あなたが見出した他者の中にある才能や強みは、あなた自身も持っている要素だということです。
何故なら、あなたの中に無い要素なら他者の才能や強みとして見出すことができないからです。
全く同じ才能でなくても、才能の種をあなたも持っているのです。
だからと言って、野球選手を見て「才能があるな」と感じたからといって、あなたにもその選手と同じ「技術」と言った才能を持っていないかも知れません。
しかし、野球といったものに興味関心があるからこそ野球選手の才能に気づくわけです。
あなたの才能は、野球の知識かも知れないし、選手の育成かも分かりませんが、野球に愛があるからこそ、野球に関わる才能の種が隠れている可能性があるということです。
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どんな人にも必ず才能や強みがあるのですが、多くの場合は見落としていることがほとんどです。
見方を変えて、今ある才能に気付いたり、才能の種を育てるきっかけになれば嬉しく思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。