4月は進学・進級のシーズンです。
環境の変化は子供にとってストレスが溜まりやすいものです。
4月も後半になってくると、張り詰めた緊張感から、疲れが出やすくなり体調を崩しがちです。
クラス替えや進学に伴い今までと全く違う環境で過ごす事になるのは、大人とか子供とか関係なく常に緊張を強いられるものではないでしょうか?
環境に慣れるのが早い子供もいれば、環境に慣れるまでに時間がかかる子供もいます。
特に感受性が豊かなタイプの子供は、環境に左右され慣れるのに時間がかかるものかもしれません。
まずは親である自分が心の余裕を持って子供に接する事が大切ですし、見守る姿勢はもっと大切なのですがそこが難しいかもしれません。
子供を見守る姿勢についてお伝えしたいと思います。
■挨拶をきちんとしよう
年齢が上がるにつれて、子供はどんどん自分の世界を広げていき、親よりも友達との関係を優先していきがちです。
小学生の時は常に学校であった話をしてくれていたのに、中学生になった途端に全く話をしなくなったなんて事が起き始めます。
それは子供が親からの自立をし始めたサインでもあるのですが、親としては戸惑うものかもしれません
「いってらっしゃい」「お帰り」「おやすみ」などの日常的な挨拶を、子供の目を何時もよりも長めに見ながらする事をお勧めします。
それは何故かといいますと、子供の目を長めに見て日常的な挨拶をする事で、子供の微細な変化に気が付きやすいからです。
見守る姿勢として子供の言動を気にかけておく事が大切だからです。
子供の微細な違和感に気が付きやすいと思います。
えーそんな事と思うかもしれませんが、自分の忙しさに翻弄されていると子供の違和感や微細な変化に案外気が付かないものです。
今日はいつもより覇気がないなとか、元気よく挨拶してくれたなとか子供の事を気にかけておくためにも是非試してみて下さいね。
■干渉し過ぎないためには、まずは一呼吸
子供が慣れない環境に戸惑い、毎日ため息ばかりついていたら親としては辛い気持ちになると思います。
「何かあったの?」と子供に聞いても「関係ないでしょ!うるさい!あっちいって」なんて言われてショックをうける方いるかもしれません。
もしくは「親にむかってそんな口の言い方あるか!」なんて激怒する方もいるかもしれません。
いずれにせよ、「どうしたの?何かあったの?」と子供に過度に声掛けをし過ぎない事は、心掛けておくといいと思います。
声掛けをしてはいけないのではなく、し過ぎない事が大切です。
四六時中「どうしたの?何かあったの?」と言われると、ウザイ気持ちに大人でもなりませんか?
ウザイ気持ちになると話をする気が失せてしまうのは、子供でも大人でも一緒だと思います。
子供は子供のタイミングで親に話をすると思いますので、「いつでも話聞くからね」というスタンス・心持ちの姿勢を忘れずにされるといいと思います。
ついつい心配してしまう気持ちが大きくなりがちですが、まずは一呼吸ついて子供に接するように心掛けましょう!
■子供の出来ていない事ではなく、出来ている事を伝える
親である自分が出来ていないと自分にダメ出ししていると、子供に対しても同じようにダメ出ししてしまうものです。
自分に対するダメ出しが多い方は、自分の出来てない事を探している傾向が顕著に見られます。
自分の出来ていない事を探す傾向が強い方は、子供の出来ていない所を探す事もしがちです。
出来ていない事ばかり探してしまうと、親も子供もますますストレスが溜まるものです。
特に環境の変化が目まぐるしい4月は意識して、出来ている事を探す事が大切です。
*朝の身支度がテキパキ出来ている。
*宿題を率先してやっていた。
子供の言動を気にかけて探してみると、出来ている事は必ずあると思います。
出来て当然と思わずに、親である貴方が承認・賞賛する事で子供は安心するものです。
ついつい小言を言いたくなるものですが、そこは一呼吸おいて子供と接していきましょう。
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子供を見守る姿勢の基本的な事は受容が大切だと思います。
自分が今何を思い感じているのか、疲れ切っているとわかりにくいものです。
子供自身環境の変化に戸惑い何に困惑しているのか、どのようにしたらよいのかわからないとしてもまず子供が親である貴方に話をしてきたら、気持ちを受容してあげる事が何よりも大切だと思います。
*友達とクラスが別々になって寂しいのね。
*クラス担任が怖いのね。etc
気持を受容してもらえるだけで、人は安心する気持ちが出てくるものです。
子供が辛そうにしていると過度に心配してしまうかもしれませんが、「貴方の味方だよ」と声を掛けるだけでも子供は救われた気持ちになると思います。
貴方の子育ての参考になりましたら幸いです。
次回は、吉村ひろえカウンセラーです。
どうぞお楽しみにしてください。