相手に気持ちを聞く・自分の気持ちを伝えるコミュニケーションが疑いを越えていく鍵
◇疑いへの対策は「相手に気持ちを聞く・自分の気持ちを伝える」
前回お伝えした過去の話は一旦横に置いておいて、愛情があるのかどうか疑いの目で見られると、疑われている方は苦しくなります。
疑われるようなことをしたのならともかく、そんな覚えはないと感じている場合、疑い=信頼されていないと感じるので、愛されているとは感じにくくなってしまうのですね。
例えば「パートナーが夜遅く帰ってくる日が続いている」という状況の時。
彼/彼女としては、本当に仕事が忙しくて帰宅時間が遅くなっているのに、浮気しているのではないかと疑われたら、自分は信頼されてない、つまり、愛されてないと感じてしまいます。
愛し合いたいからこそ、疑いも出てくるわけですが、その思いが反対の方向に伝わってしまうわけですね。
ですから、こうした時の解決策というのは、一言で言えば「コミュニケーションを取る」ことになります。
つまり
「相手に気持ちを聞く・自分の気持ちを伝える」
ということ。
これをすることで、相手の状況・気持ちの確認が取れ(帰宅が遅い理由が仕事、愛情は変わらない)、自分の気持ちも相手に伝わる(理由を聞いて安心)ので、お互いの愛されていない疑いが緩和されます。
ところが、過去が今の重なってくると、この行動が難しくなります。
なぜなら、確認したら、本当に気持ちが冷めていると返事がきたらどうしよう、と不安になるからです。
これも無理はない心理なのです。
「最悪を想定して傷を浅くする」ことで、自分の心を守ろうとしているということだから。
ですから、こうした気持ちになるのも無理ないよね、と自分に寄り添ってあげながら、過去と今は違うと区別をすることを意識すると、コミュニケーションは取りやすくなります。
そして、疑いが大きい時は、孤独になっている時です。
この思いを友達などに聞いてもらいましょう。
誰かとつながりを感じながらの方が、パートナーへのコミュニケーションがやりやすくなります。
◇男性心理・女性心理を理解すると疑いが軽くなる
例えば、付き合って3ヶ月の彼について悩んでいる女性のご相談を伺う場合。
「付き合い始めた時は、毎日LINEだったり電話だったり連絡をくれたのに、段々とそれが3日おき、1週間おきになってしまった。彼の私への愛情が冷めたとしか思えない。」
こんな風に彼の愛を疑ってしまうことがあります。
この状況だと、多くの人は、彼の愛が冷めた、自分のことが嫌いになった、他に好きな人ができた、みたいな疑いを持って、不安や怒りや悲しみを感じるではないでしょうか。
このように疑ってしまうのは、無理もないですよね。
しかし、男性の傾向として、LINEなどの連絡をするのが苦手なタイプの人って結構多いんです。
もちろん例外もあるのですが、彼ももしかしたらそうなのかもしれない、と思ってみることは大切な視点なんです。
彼の愛が冷めてしまったのか。
単にLINEが苦手なのか。
この違いは天と地ほどの違いがありますよね。
単にLINEが苦手だったとしたら、愛は変わらないことにもなるからです。
こうした話をさせていただくと、どうして以前は毎日送ってくれたのよ!と言われる方も多いです。
この疑問も当然なのですが、付き合い始めの頃は彼もがんばっていたけど、段々と無理しなくても大丈夫と思い始めているなんて話も多いのです。
無理しなくても大丈夫というのは、彼女の優先順位が下がったわけではないんですね。
本来、こんな感じの付き合い方が彼には合っているということなんです。
逆に考えたら、彼が無理して苦しみながら連絡を毎日くれるほうが辛くなるはず、なのです。
このように、男性心理(相手が女性の場合は女性心理)を知っておくと、傾向として、あるいはそんなタイプの人なんだと理解することで、愛への疑いは減らすことができます。
自分のせいで連絡がこないのではないことがわかるからです。
しかし、彼のペースを我慢して受け入れ続けることで、自分も苦しくなってしまうのであれば、二人にとって一番いい連絡の手段や頻度を話し合って決めていくといいんですね。
ここで大切になってくるのが、先に書かせていただいた「コミュニケーション」です。
「相手に気持ちを聞く・自分の気持ちを伝える」
このことでLINEが少なくなったことへの疑いが晴れる場合も多いのです。
相手の心理を知る、傾向、タイプを知ることで、コミュニケーションのハードルは下げることができるんですね。
(続)
- パートナーの愛を疑ってしまう理由が過去の痛みを重ねているとしたら
- 愛への疑いを越えるために大切な「理解」と「コミュニケーション」
- 愛を疑う気持ちは自己価値の低さが影響しているとしたら
- 選択によって愛の疑いを抜けていく