恋愛がうまくいかないときの最後の裏ワザ
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
多数の恋愛相談をお受けしていると、美人さんがハマりやすいパターンというのがあることに気がつきます。
それなりに恋は多いものの、選びすぎてしまい、ふと気づけば30代半ばになっていた‥‥というものです。
まわりを見れば、いい男はすでに売約済み。年下の男からは一目も二目もおかれ‥‥というと言い方はいいですが、遠慮されたり、敬遠されたりしがちという状況になっているわけです。
先日も、そのタイプの女性がご相談におみえになりました。
何人かの男性とつきあったり、別れたりを繰り返し、28歳から34歳までは会社の上司と不倫関係にあったそうです。
上司は抜群に仕事ができるうえ、女性の心を惹きつて離さないタイプ。ほんとうに魅力的な人なのですが、結婚していたわけです。
結婚しているということ以外はパーフェクトなので、彼女は彼とつきあうことで満たされていました。が、その彼が転勤したのを機に二人の関係は終わることとなったのです。
もちろん、不倫ですから、割り切った関係でした。ただ、彼女は、この完ぺきな彼を基準にほかの男性を見てしまうので、その後はどの男性とつきあっても、まったくもの足りないわけです。
‥‥という彼女のご相談であったわけですが、このようなとき、カウンセラーが必ず聞くことがあります。それは、下記のような質問です。
「おとうさんはどのような人ですか?」
「おにいさんはいらっしゃいますか?」
彼女のような不倫に陥る人には、素敵なパパやおにいさんがいるということが少なくないのです。
「大好きだけれど、彼らとは結婚できない」ということが、男女関係のルーツとなるわけです。
で、聞いてみると、彼女の父親は単身赴任が多く、一緒にいる時間は少なかったとか。
しかし、たまに帰ってくるときはお土産を必ず買ってきてくれて、彼女のことをたいそうかわいがってくれたそうです。
また、夏休みや年末年始には旅行に連れていってくれるのですが、素晴らしい夜景の見えるホテルに泊まらせてくれたり、いつも素敵な夢を見せてくれるパパだったようなのです。
そして、パパはママのものなのですが、なぜか「パパは、ママよりも私のほうがきっと好き」と思い込んでいました。
このパターンは不倫にもそのままあらわれます。「彼は奥さまよりも私のことを愛している」と思い、安心感を感じているのです。が、もちろん、彼の100%が自分のものとして手に入るわけではありません。
そして、パパやおにいさんがルーツとなっているときにはよくあることなのですが、彼女も自分の中の“子ども”の部分を使って恋愛していました。
そして、その子どもの部分は“わがままな態度”という形で表現されていました。
不倫の彼はそれを「かわいい、かわいい」と言って受け入れてくれたので、彼女はその部分をいっそう強めて表現していきました。
本来、恋愛は成熟した大人の部分を使ってするものですが、彼女の場合、自分は「一方的に愛されるのが仕事」で、「愛するのは彼の仕事」という子どもじみた恋愛パターンができていたのです。
ところが、不倫の彼以外の男性にとっては、「なんて、わがままなんだ」と糾弾の対象にもなったりするわけです。
さて、彼女のこの恋愛パターンを変えるために、カウンセラーはどんな方法をとるのか‥‥。
では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!