自信を育むのにおススメなのがアニマル・セラピー
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
自分に自信をつけるには、なにが必要なのでしょう?
それは、心理学的に見ると、「あなたが人からどれだけ愛されてきたか」ではなく、「あなたがどれだけ人を愛してきたか」が大きく関わっているといわれています。
なぜなら、心理学で“自己重要性”というのですが、「自分がだれかの役に立った」、「自分はだれかの大事な人である」と感じることは、自尊感情を満たします。
それが自己承認へとつながることで、自信も生まれてくるというわけです。
ところが、最近は愛されすぎた子どもの多い時代だといわれます。
愛されるばかりで、自分から愛する機会になかなか恵まれないのですね。すると、自尊感情も育ちにくく、なかなか大人になりきれない場合が多いようです。
つまり、自分はだれかに愛されていないと、言い換えれば、だれかに援助してもらっていないと、自立できないというものです。
一般的に多いのは、経済的になかなか自立できないタイプです。このタイプは、正業に就けないから経済的に自立できないというよりも、仕事はがんばっているものの、出費が多すぎるというところに原因があることが多いようです。
たとえば、もっときれいになるために、エステに通ったり、たくさん服を買ったり、高い化粧品を買ったりと、自分が変身するための道具が必要だからというパターンです。
言い換えると、「変身しなければならない」、「自分の正体を隠さねばならない」と思うほど、そのままの自分ではイケていないと感じているんですね。そして、そう感じていることが問題なのです。
このタイプの人は、変身のための出費にクレジットカードやカードローンを使ったりしがちです。
返済はなかなかたいへんで、かといって、変身のための出費を抑えることもできないので、いずれ破綻してしまい、両親に頼らねばならなくなったりします。これは女性に多いようです。
本来、このタイプの人は、変身にエネルギーをつかうのではなく、どのような形でもいいので、自尊感情を満たすことが必要です。
つまり、「自分がだれかの役に立っている」、「自分がだれかの喜びになっている」と感じる体験が必要なのです。
その体験をすることで、愛されるためだからって、徹底的な変身をする必要などない、本来の自分を隠すことはないということを学ぶことができるのです。
自尊感情は、あなたを愛してくれているおじいちゃんやおばあちゃん、おじさんやおばさんに会ったりすると、心から喜んでもらえるので、容易に満たされていったりするものです。
ところが、このタイプの人々は、どういうわけかそうした人たちに会うことを拒絶しがちです。それも、だいぶ頑なに。
ほとんどの人が、あんなにかわいがられ、よくしてもらった人々に、まるで「どのツラ下げて会えるのか」とでもい言わんがばかりに、愛する人から距離を取ろうとするのです。
中には、両親にさえ、けっして会いたがらない人もいるほどです。
その理由は、「ほんとうに愛してくれる人のそばに行くと、自分はまた甘えてしまう」と思うからです。遅まきながらの反抗期のように、一人ぼっちの環境に身をおくことが多くなります。
このとき、両親の代わりに面倒を見てくれるだれかを探そうとしたのだとしたら、あなたはますます依存的になり、人生もうまくいきません。
そうではなくて、相手との対等な関係性を築き、あなたがだれかの依存を満たしてあげたり、あなたの依存をだれかに満たしてもらったりということができたら、あなたはもう自立できるはずです。
この時点であなたが依存的になりすぎると、だれもあなたの面倒を見るパパやママにはなりたくないと考え、あなたから離れていきさらに孤立がひどくなっていきます。
こんなときにおススメなのが、アニマル・セラピーです。
犬や猫を飼うことが、あなたの自尊感情を育むための有効な手段になっていきます。
だって、ペットを買ったら、あなたは強制的に「面倒を見る側」に回るということですからね。
では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!