パートナーに問題が見えるということは、あなたが何かをすることが求められている
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
先日、ある受講生から「彼ができて今はラブラブなんだけど、いつか彼が魅力的に見えなくなる日がやってくるのでしょうか?もしそうなってしまったら何か打つ手はありますか?」という質問を受けました。
これは、多くのカップルにとってもとても大事な問題だと感じましたので、今回これをテーマにお話をさせていただきます。
私たちはお付き合いする前、心のどこかで理想のパートナー像というものを持っています。
この理想のパートナー像のもとになるもが2つあって、ひとつは「自分をこのように愛してもらいたいという欲求からくるもの」そして、2つめは、「もし自分をこのように愛してもらったならば、自分も気分よく相手を愛せるだろうという思いからくるもの」です。
特に、2つめに関して説明をさせていただきます。
例えば、外見がパーフェクトなあなたの理想の彼ができたとします。
でも、その彼がいつもあなたを非難したり、なじったりする人であれば、あなたはそんなことをする彼を愛せなくなってしまうでしょう。
私たちの心には、誰かをやさしく愛したいし、そんなことができるすばらしい自分でありたい、という欲求があります。
ところがそれ以上に、溜め込んでしまった怒りや、自信のなさ、劣等感がとてもたくさんあるために、人を愛するということが難しい状態になっていることが多いのです。
だからこそ、自分がパートナーを十二分に愛せるような環境を作ってもらいたい、とパートナーに要求するわけです。
もし、パートナーがやさしく私を愛してくれさえすれば、私は十分あなたのことを愛せると感じているのです。
私たちはいつも、理想のパートナーを自分の中に持っていて、それを誰かにあてはめているのです。
それに完璧に一致する人というのは、そうそういるわけではないのですが、2人が出会って間もないロマンスの時期には、あなたの理想像をパートナー押し付けてしまいます。
「この人はきっと私の理想の人に違いない」「このやさしさは彼の本質から出てきたもので、きっと永遠に私に与えられるに違いない」とあなたの理想を彼に投影してしまうのです。
彼自身を愛しているというより、あなたがあなたの理想を彼にあてはめ、その理想を愛している状態がロマンスだと言ってもいいかもしれません。
ところが、おつきあいが深まっていくとあなたの理想と実際の彼との間に違いが目立ち始めます。
そしてそれが、2人の間に存在する問題として出てくるようになります。
この問題を解決することができれば、2人はより親密になることができるのですが、「彼がそんなことをするはずがない」と問題から目をそむけて、理想像にしがみついてしまうこともあります。
しかし、その問題をなかったことのように無視したり、彼を否定したとしても、問題が後からさらに大きくなるだけで、2人の間に親密感を手に入れることはできません。
「パートナーに問題が見えるということは、あなたが何かをすることが求められている」という法則があります。
パートナーのどちらかに問題がある、または問題が見えるとしたら、それは相手だけの問題ではなく、2人にとっての問題としていつまでも存在し続けます。
例えば、今日、彼が、あなたとまったく関係がないところで気分を害し、それをひきずったままデートに来たと思ってください。
あなたのせいではないけれども、彼が今日1日最悪の気分いたとしたら、あなたはデートを楽しめるでしょうか?
もちろん、彼が気分を害していることについては、まったくあなたには責任がないのですが、彼のパートナーとして彼の気分をよくしてあげる責任はあります。
そしてもし、そのミッションにあなたが成功することができたとしたら、彼からはあなたがさらに魅力的に輝いているように見え、2人の親密感がより深まることでしょう。
これとはまったく逆に、彼に対して「あなたの問題なんだから、自分の責任で気分をよくしなさいよ。デートでそんな態度をとるのは、私に対して失礼よ」とう態度をあなたがとったとしたら、彼は、あなたにこう言うかもしれません。
「あいつもおまえも俺を最悪の気分にさせてくれることについては同じだな」
あなたのパートナーに問題が見えたとしたら、あなたは行動を起こして状況をよりよくする必要があるのです。
そして、パートナーがあなたにその問題を見せてくれたということは、あなたのパートナーはあなたにこう言っているのです。
「君には、僕のこの問題を解決してくれる力があるはずだ」と。
問題があるということは、必ずあなたにその問題を解決する力があるということを信頼してほしいのです。
では、来週の恋愛心理学もお楽しみに!!