ある日「やらなくちゃいけないのにできない・・・私どうしてしまったのだろう?」と悩み動くことができなくなり、悶々としてしまったことがありました。
もしかすると多くの人が大なり小なりこのような気持ちを感じたことがあるのではないでしょうか?
この誰もが抱えるかもしれない気持ちを感じた時、動けなくなった時、どうやったらやる気をもう一度出して一歩踏みだすことができるのか?
やる気回復のきっかけとなる2つの方法をお伝えします。
●やる気がでない時は『心も体も休ませないさい!』と無意識からのサイン
あなたは毎日朝起きて職場に行き、勤務時間中は自分の職務を全うされ、社会人として円滑な人間関係を構築しています。
一個人としてではなく、会社で働く一社会人とし日々仕事をされています。
自分の中の常識で、社会人なのだから仕事をして、頑張り続けることが当たり前だと感じてしまっているのかもしれません。
もしかすると当たり前のことをしているので疲れていると感じられない、休むなんて発想がでてこないのかもしれないのです。
しかし体は正直です。
電車で言う「緊急列車停止装置」のように自動的に停止させる抑制装置を発動しないといけない状態になっている。
今のまま走り続けてしまっては危ないと判断することがあるのです。
やる気がでない状態とは「このままでは危険ですよ!!」と無意識が発する警告のようなものなのです。
やる気が出ない時こそ一旦「自分は疲れていないかな?休めていないのかな?」「自分の気持ち大丈夫かな?頑張りすぎていないかな?」と立ち止まってみてください。
ぜひあなたの心にやさしく語りかけてもらい、休んでもいい!とあなた自身に許可を出してあげてみてださいね。
●自分がやってきたことを自分自身で認めてみる
やる気が出ない時、自分はどうしてしまったのだろう?何が行けなかったのだろう?周りはできているのに自分ができないのは何故なのだろう?とできないことに意識が向いてしまいます。
そしてできていない自分はダメだと自分を責めてしまうのです。
自分を責めるのではなく、自分がやってきたことを認めてみます。
すると今までの自分が肯定でき、もう一度やってみようと思う気持ちが持ちやすくなり、一歩前に踏み出しやすくなるのです。
紙と鉛筆等メモがでる物をご用意くださいね。
1. 自分が仕事に関係することでやってきたことを10個以上書き出してみてください。
例えば:毎朝6時に起きて遅刻しないようにしている。電話対応は丁寧にしている。日に何度かメールチェックをして迅速に返信をしている。
(当たり前にやっていることを書き出してくださいね。)
2. ある場面を設定してみます。
あなたの同僚が最近やる気がでないとあなたに相談をしてきました。
あなたは同僚に仕事をするにあたって今までどんなことをしてきたのか?を聞きます。
同僚の答えはあなたが1でメモをしたリストの内容です。
そのメモリストの内容を1つ1つ声にだして読み、同僚を応援するような気持ちで1つ1つに声をかけてあげてください。
例えば:毎朝6時に起きて遅刻しないようにしている。
応援の言葉:遅刻をしないようにと暑い日も寒い日も6時に起きているのだね。眠い時もあるかと思うけれどあなたの心がけは本当に素晴らしいね。社会人の鏡だよ。
リストの一つ一つに応援をするような気持ちで声をかけて、リスト全てへの応援が終わった後に感じる感情は、なんだか温かかったり、高揚感だったり、嬉しさだったりと気分の良い感情を感じられるようになっていませんか?
同僚と架空の人物を使いながら、自分のことを認め、自分自身を労い優しくできたからです。
やる気がでない時は前述のようにできないことにフォーカスしてしまいます。
しかし今仕事を続けているということは沢山の積み重ねの上に今が存在していることなのです。
突然、今がやってきた訳ではないのです。
そしてリストを書き出す時に当たり前のことを書き出してくださいとお伝えしました。
どうして当たり前のことなのか?
これには意味があります。
例えば大きい成果の土台の上に今の自分があるとします。
もしなんらかの都合でこの大きな成果が評価されずに批判を受けることになったとします。
大きな成果の土台が揺るげば自分の今も大きく傾き、崩れてしまうことだってあるのです。
でもプロジェクトを成功させるには、眠くても、暑くても、寒くても毎日朝6時に起きて遅刻しないようにしてきたこと、取引先の方と電話やメールを迅速にやり取りしてきたことで良好な関係性を築けてきたこと等当たり前かもしれないけれど、沢山の小さな積み重ねがあったからこそ今があるのではないでしょうか。
この当たり前のことを当たり前にしないで、自分がやってきたことを自分で認めてあげることが大事なのです。
自分を認めることで自信がつき、こんなにやってきた自分だから、もう一度やってみようと!一歩前に踏み出してみよう!と勇気も持ちやすくなるのです。