■小さい赤ちゃんを育てることは予期せぬことの連続
家で仕事をしていると、いつも家族を感じていられる、という部分もある反面、
予期せぬ出来事で仕事を中断せざるを得ない・・ということがあります。
予期せぬ出来事が起こる、ということは、事の大小に関わらず、ストレスを感じる出来事です。
小さい赤ちゃんと暮らす、ということは予期せぬ出来事の繰り返しです。
■予期せぬことの連続は大きなストレスを生む
もし、仕事をしていて、ここは集中したいと思っている時に断れない相手から話しかけられたり、やっと先が見えてきたと思ったとたん「悪いけどコレもお願い」と頼まれたりしたらどんな気持ちになるでしょう。
それだけではありません。
トイレに立ちたいと思っているときにお客さまからの電話が入って長電話になってしまったり・・、ランチを食べに行こうと思っていたのに、どうしても「相手」をしないといけない人からどう対応していいかわからないような話を延々とされてランチを食べ損ねたり。
そんなことが毎日続いたとしたら、とてつもなく大きなストレスがかかることは想像に難くありません。
こんなに大きなストレスを感じていたら、つい「やってられるか!」と毒づきたくなるかもしれませんね。
■赤ちゃんを育てることを楽しめないと感じても自分を責めすぎてはいけない
「小さい赤ちゃんと暮らす」ということは、こういう状態が24時間続くことです。
だとしたら・・・・。
疲れて果ててしまったり、愚痴を言いたくなったり、逃げ出したくなったり・・と、そんな気分になることがあってもちっとも不思議ではありませんよね。
特に初めての赤ちゃんの場合、お母さんになったといっても、今まで経験したことがない、はじめての事ばかりの連続ですからストレスのかかる度合いも半端ではありません。
そんな時SNSや雑誌などで「赤ちゃんってかわいい!!」「子育てって幸せ!」というような言葉や写真を目にすると、とても傷ついてしまったり、悲しくなったり、
惨めな気持ちになったり、「自分はダメな母親じゃないか?」と自分を責めたくなったりするのです。
「周りの人が幸せそうに笑っているのに、わたしはそうじゃない・・。」
そう感じたとき、わたしたちは、まるで自分一人が世界から取り残されたような気分になってしまいます。このような気分を「分離感」や「孤独感」とよびます。
小さい赤ちゃんと暮らしているときは、お母さんも家の外に出る機会が少なくなりますから、そういった要因も重なって、「分離感」や「孤独感」をより感じやすくなるのだと思います。
楽しく子育てできれば、それに越したことはありません。
「子育てを楽しみましょう」と言われることもあるでしょうし、自分自身「子育てを楽しみたい」と思っているかもしれません。
でも、現実には赤ちゃんのお世話でくたくたになって、楽しむ余裕なんてどこにもなくて、そんな自分に嫌気がさして、自分のことを責めてしまうことも多いと思うのです。
子育てを楽しめないと感じたとしてもそれが悪いことだと思いすぎる必要はありません。
子育てが辛い、苦しい・・、そう感じることがあっても、そのことで自分を責めすぎる必要もないのです。
赤ちゃんを育てることは、心理的にも、体力的にも、決して「ラク」なことではないのですから・・。
お母さんだって人間ですから、泣きたくなることもあれば、イライラすることだってあります。不安に押しつぶされそうになることもあるだろうし、自信をなくすこともあるかもしれません。
そんな気持ちを一人で抱え続けるのは、とても苦しいことです。
だからこそ、できれば誰かにその苦しさを吐き出して受け止めてもらうことはとても大切なのです。
「受け止めてくれる人なんていない・・。」と思う時には、「カウンセリング」を取り入れてみてもいいかもしれません。
苦しさは分かち合うと、ぐーんと軽くなり、喜びは分かち合うと、ぐーんと大きくなります。
一人でがんばりすぎないでくださいね。
次週は池尾千里カウンセラーが担当します。
どうぞお楽しみに!