子どもの優れているところ

子どもがいると、本当に日々教えられますね。
子どもを叱っていて自分は同じことをしていると気づいてしまったり、
子どもに言われたことに、ああ、確かにそうだと納得させられたり、
子どもが話すことに、すごいなぁと感心したり。
自分の子どもに限らず、甥や姪、近所の子に対してもです。
だけど、日常、私はどうしても、そんな我が子の素晴らしいところや、良いところ、優れたところを見るでなく、を叱ることが多いんですよね。

今日はそういうお話です。

 

■それが子どもなのだと分かっていても…

・注意せざるを得なくなること

私はこの手の話をよく書くのですが、17歳の我が愛息子に対し、本当にいろいろ叱ったり注意したりすることが日頃から多いんですよね。
それは、ここでもよく書かせて頂いていますが、
忘れ物が多い。
無くしものが多い。
提出物を私に出し忘れる。
提出物を学校に出し忘れる。
毎日の歯磨き顔洗い忘れる。
朝家出る10分前にしか起きれない。
などなど、もう高校2年生ですから、自己責任として基本放置ですが、あまりにもひどかったり、特に提出物を忘れて、事を直前に言われたり、学校から電話がかかってきたりするときは、本当に彼のこの先を案じてしまいます。

で。
そういう時はなかなか黙って見守るが出来ません。
多少のお説教タイムになってしまいます。
まあ、男の子と言うものは一般的にこういう感じの子が多いと言いますが、それにしても先生によく注意されるようです。
そんな時の子どもの反応もきっとそれぞれなんでしょうね。
すごく落ち込んで自分を責めてしまう子もいれば、我が子のように、自分で治さなきゃとどこかで思っていても、適当にその場は笑って誤魔化すという子もおられるかもしれません。
息子の場合は、「そのたび叱られないと俺はあかん。」と言うのでつい口にしてしまうのですが、それでも息子を含め、多くの子の場合はきっと、こころのどこかでは、そんな自分を責めてしまうかもしれないですね。

 

・子どもの優れたところ

子どもに注意したり叱っている時って、きっと皆さん同じかもしれませんが、自分の子どもにもいいところ、その子が得意とすること、優れたところというのはあったとしても、なかなかそこに目が行かないと思います。
どの子でも必ず優れたところはあります。
いいところがない子なんていないんですよね。
カウンセリングサービスでは、よくドラえもんのお話が例えとして出て来るのですが、
のび太くんは、いろいろ出来ないことや情けない部分があっても、彼は人一倍寄り添うのが上手でとても思いやりのある子どもです。
しずかちゃんは、はっきりものを言う子ですが、すごく優しい女の子です。
スネ夫くんは、お調子者で、ずる賢いところがあるけれど、結局最後は必ずみんなに協力するし、一生懸命頑張る子です。
ジャイアンは、日頃はすごく言葉も行動も乱暴ですが、いざとなった時一番頼もしい子です。
どんな子であれ、必ずその子の素晴らしいところはあるんですよね。

 

■息子のオーストラリアホームスティのお話

・息子のチャレンジ

8月に我が子がオーストラリアのホームスティに行きました。
経済的に悩んだものの、息子にはなかなかやりたいことが見つからないようなので、この際一度海外を経験してもいいんじゃないかと、行くことを進めたんですよね。
初めは彼もあまりモチベーションがあがらず、やめようかという話にもなったのですが、学校でいろいろ聞いたのか、急に行くと言い出しました。
だけど、息子は英語の成績が良いわけではありません。そして各ホストファミリーにお世話になるのは、一人ずつです。
何とかなるやろ…。そうは言う息子でしたが、行く直前になって不安になり、明らかに口数も少なくなって、大丈夫なのかなと不安なまま送り出しました。

 

・親の心配と子どもの強さ

ところが、ホストファミリーに会ってその日から、息子の毎日の楽し気な様子の写真や動画が頻繁に送られて来ましたし、電話もよくかかって来ました。
とにかくすべてが楽しいと。
一生懸命しゃべる英語が毎回なんとか通じることや、向こうで出来た友だちのことや、日本ではなかなか出来ないチャレンジなど、とても充実しているようでした。

確かに私たちも多少不安ではありましたが、その時やっぱり息子ならなんとかするんだなって思いました。息子のいいところは、

コミュニケーション能力と社交性

です。
確かに忘れ物は人より多いし、そこはすごく学校でも注意されることです。
そのせいで私たちがいろんなことに巻き込まれバタつくことも頻繁にあるし、怒られたくないからと分かりやすく嘘をつくことも何度もあります。
だけど、彼のこの優れた部分を、彼がオーストラリアに行ったことで、私たち夫婦は思い知らされました。
こんないいところを日頃はすぐに忘れちゃうんですよね。
ついつい目先の失敗ややらかしを見て、この先の彼の未来を心配してしまいます。
それも多くの親御さんも同じことかもしれませんが、自分の子どもの良さというのは、やはり何度も認めてあげて、声に出して伝えてあげたいと思いました。何度も伝えてあげることが、子どものこころを強くしていくんじゃないかと私は思っています。

とはいえ、やはり学校から電話があると、同じように私は息子を叱ると思います。
だけど、彼の良さはそういう時でも伝えてあげたいと思っています。

私事ですが、このお話が、皆さんの子育ての、何かのお役に立てれば幸いです。

次週は、高塚早苗カウンセラーです。
どうぞお楽しみに。

 

[子育て応援]赤ちゃんの頃から、思春期の子、そしてそんな子どもたちに関わる親とのお話を6名の個性豊かな女性カウンセラーが、毎週金曜日にお届けしています。
この記事を書いたカウンセラー

About Author

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。