気力が湧かない、やる気が出ないのはなぜ?(3)〜喜びがない編〜

喜びがあれば、何事にも前向きになりやる気が湧いてくる。

嫌なこと、やりたくないことを、無理矢理やっているというのは、喜びがない状態です。人生に喜びがないと、やがて何事に対しても気力が湧かなくなり、やる気をなくしてしまうことにも繋がります。
「嬉しい」「楽しい」「おもしろい」など、人生で喜びを見つけていきましょう。そうすることで、気力が湧いてきて、やる気が出るようになってきます。

そのことをすることで、あなたに喜びが感じられない場合、そのことをする気力が湧かないし、やる気も出てこないものです。

例えば、わかりやすくするために極端な例を出させていただきますが、誰かに言われて、友人に意地悪をするなんていうのは、本当はやりたくないし、そんなこと望んでもいないので、やってもあなたの心が全く喜びません。
それどころか、悲しくなってしまいます。
そんな時は、もちろん意地悪をする気力も湧きませんし、意地悪をするやる気も出ません。

上記は、極端な例ですが、私たちは生活の中で、「本当は嫌なんだけれど・・・」ということを、無理矢理やろうとしていることって少なくないのです。

例えば、料理が苦手な人がいたとしましょう。
材料を切るのも苦手なら、味付けも何故かレシピ通りにやっても、うまくいかない。
料理を作った後は、キッチンがメチャクチャになってしまう。

それでも、「料理くらい作れないと嫌われる」と思って頑張って、本当は嫌だけれど料理を作り続けていたとしたら、そのうちやる気がなくなってしまいます。

そうは言っても、「本当は料理作りたくないけれど、作らないわけにはいかない」ということもあります。
そんな時は、苦手だけれど、やってみた先に喜びがあるかどうかがカギになります。

料理苦手で、本当は作りたくないけれど、一緒に食事する人がいることが喜びであるということもあるでしょう。
美味しいと言ってくれる人がいることが、喜びであるということもあるでしょう。
昨日よりも、今日うまくできたということが喜びであるということもあるでしょう。
何らかの喜びを見つける必要があるのです。

喜びがないまま、苦手なこと、嫌なことをやり続ければ、必ずと言っていいほど、そのこと以外も気力が湧かなくなってしまいますし、気力が出なくなってしまいます。

私たちは、小さな子供の頃から、「嫌だ」「やりたくない」と言うと、怒られたり、「それでもやりなさい」と強制されたりすることって多く経験してきます。
それは、社会で自立していくために、必要なことでもあるので、仕方ないことではあるのかもしれません。
でも、大人になった今、「嫌なこと」「やりたくないこと」をやらなくても、生きていける道はあるものなのです。

嫌なこと、やりたくないことを我慢して、やり続けていると、そのうち全てのことが、嫌になり、やりたくなくなってきてしまいます。
これは言い換えれば、気力が湧かない、やる気が出ない状態なのです。

誰かに嫌なこと、やりたくないことを強要されるような状態があるなら、断る勇気も必要なのです。
やりたくないことを、無理矢理やらされ続けると、心が壊れてしまいます。

だから、「嫌なこと」「やりたくないこと」をやるのは、どうしても仕方ない時だけでいいのではないかと、私は思っています。
仕方ないことって多いですが、そんな時はそこに「喜び」を見つけること。

本当はやりたくないけれど、大切な人が喜んでくれると私も嬉しい。
本当は嫌だけれど、周りの人が楽しんでくれることが嬉しい。
準備も大変だし、努力もいっぱい必要で苦手なことだけれど、仲間と協力できることが嬉しい。

喜びを見つけることができると、気力が湧いてきますし、やる気も出てくるようになります。

また、別の角度からお話しすると、喜びというのは一人でコッソリ感じることもありますが、共有する人がいるとより大きく感じられるものです。
それは配偶者がいるとか、親友がいるとか、そいうことでなくてもいいのです。
もちろん、喜びを共有できる配偶者や親友がいることは素晴らしいことですが、そいう人がいなかったとしても、関われる友人や仲間がいるだけで、人生の喜びは大きくなり、増えていきます。

人生に「嬉しい」「楽しい」「おもしろい」が増えていけば行くほど、それを共有する人が多くなれば多くなるほど、何事に対してもやる気が湧いてくるし、気力が出てくるのです。

一緒に遊んで楽しい仲間がいることで、仕事のやる気が出てきたり、友人が結婚したことが嬉しいと感じることで、自分も婚活する気料が湧いてきたりするのです。

「昇進することが人生の目標で、昇進することだけが喜びだ」という人がいらっしゃったとしたら、昇進するということは、喜ばしいことだし、昇進すれば嬉しいと感じます。
でも、それは一人分の喜びなんですよね。
仲間や友人が、そのことを一緒に喜んでくれたとしたら、家族が昇進祝いのパーティーを開いてくれたとしたら、喜びはとても大きくなるのです。

そうすると、喜んでくれた仲間や友人、家族の笑顔をまた見てみたい。
一緒に喜びを味わいたいと感じるので、やる気が湧いてきますし、気力が出てきます。

あなたの人生に喜びはどれくらいありますか?
喜びが増えれば増えるほど、何事にもやる気が湧いてきて、気力が出るようになってきます。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 気力が沸かない、やる気が出ないのはなぜ?(1)〜絶望している編〜
  2. 気力が沸かない、やる気が出ないのはなぜ?(2)〜疲れ切っている編〜
  3. 気力が沸かない、やる気が出ないのはなぜ?(3)〜喜びがない編〜
  4. 気力が沸かない、やる気が出ないのはなぜ?(4)〜選択していない編〜
この記事を書いたカウンセラー

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