「普通はこうするよね?」
「こういう時は、○○するのが当たり前なのに・・・」
職場でこんな風に感じて、もやもやしたことはありませんか?
色々な世代やバックグラウンドをもつ人が集まる職場では自分の思う「普通」や「当たり前」とは違った行動する人もいて、モヤモヤやイライラを感じることが多いものです。
ですので、こういったモヤモヤを感じることが多くなったら、あなたの「普通」や「当たり前」を見直すタイミングなのかもしれません。
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いつの時代も、価値観の変化やジェネレーションギャップが問題になるものです。
ただ、ここ数年は、例えば
「ちょっと無理してでも仕事に行くものだ」から「少しでも体調が悪い時は休まないといけない」
「残業して頑張るのは良いことだ」から「残業は良くない」
のように、考え方が大きく変化しました。
この切り替えが難しいというお話しもよくお聞きします。
また、以前は情報の発信がテレビや新聞などのメディアに限られていたこともあって、色んな世代の人が共通認識を持っていたように思います。
ただ、特にここ数年は、色々なメディアから色んな人が多様な情報が発信し、どの情報をどこから受け取るのかを受け手の側も選択できるようになったために、ますます共通認識はなくなりつつあるように感じます。
だから、私たちにとっての「普通」や「あたり前」は、他の人にとっての「普通」や「当たり前」とはより言いづらくなっているのです。
もし、これを読んで「そうだよね」と思う方もいれば、なかなかそうは思えないという方もいらっしゃると思います。
そういう方におすすめの考え方が、「どちらも正しいことがある」「どちらも間違いではない」という考え方です。
というのも
「普通はこうするよね?」
「こういう時は、○○するのが当たり前なのに・・・」
と思ってイライラする時には
「自分は正しく、相手は間違っているはずなのに、それで許されるの?」
という思いがあるものです。
そうすると、間違っている相手がそれをとがめらもせず、訂正もされないと、イライラや怒りのような感情がでてくるので、それがモヤモヤの原因になっていることも多いのです。
そして、私たちは
「一方が正しければ、他方は間違っている」
という観念をもっていることが多いので、
相手が間違っていないなら、自分が間違っていることになってしまう。
でも、それはさらに受け入れがたいということで、
なかなか「普通は・・べき」「○○するのが当たり前」というのが手放しがたくなってしまうのです。
私も心理学を学ぶ以前は、
「一方が正しければ、他方は間違っている」
と思っていたので、
「相手が間違っていないなら、私が間違っていることになってしまう」
「相手が悪くないなら、自分が悪いことになってしまう」
と思って、なかなか相手も悪くない、間違っていないということを受け入れがたく思っていました。
でも、「自分も間違っていなければ、相手も間違っていない」ということは成り立つのです。
それは、良い・悪いではなく、考え方の違いだからです。
もし、相手の考え方や行動に納得できないのなら、
「なぜそう考えるのか」
「なぜ、そうするのか」
と考えや行動の理由を聞くことが、違いを受け入れるのに効果的とも言われています。
自分の思う「普通」や「あたり前」を見直して
自分が間違っている訳でもなく
相手も間違っている訳ではない、
それは考え方や行動の仕方の違いだ
と受け入れることができると、イラッとすることやモヤモヤすることもずっと減ってくるはずです。