最初は、仕事を覚えることで成長を感じたり、ステップアップする喜びが得られていたものの、昇進・昇格の可能性に行き詰まったと感じて仕事へのモチベーションが低下したり、意欲を失ってしまった。
こうなったら転職でもして、劇的に環境を変えるしかない!そんな安易な気持ちにとらわれてしまう反面、現実的ではないと感じて気持ちが定まらない。
こんな状況にいるとき、自分のやってきたことや人生、存在意義を見失いがちかもしれませんね。
でも、こういった停滞の時期こそ、次のステージへの準備期間。
自分を見直すきっかけや、成長するために欠かせない時間でもあるようです。
今日はそんな仕事の停滞期に意識するといいことをいくつかご紹介します。
取り組めそうなところから、取り組んでみてくださいね。
*自分のやってきたことや出来ることを再確認する
仕事で一定の経験を積んでくると、まったく新しい業務に出会うということは減ってきたりしますよね。
経験を積んできた分、ある程度の「やり切った感」は感じられると思うのですが、以前に比べて自分の成長を実感しにくかったりします。
成長している実感を感じられないと「このままでは後輩に仕事を奪われてしまうのではないか」「居場所がなくなってしまうのではないか」と感じてしまいやすくなりますから、一度立ち止まって、自分のやってきたことやできることを再評価してみましょう。
いままで関わってきた仕事や、人脈、プライベートで経験してきたことや得た知識など、これまで積み上げてきたものはたくさんあるはずです。
私たちは、自分のやってきたことやできることは当たり前だと感じやすく、他の人にも当たり前にできることと誤解してしまいがちですが、まったく同じ経験をしてきた人はいません。
どれだけ平凡で、誰でもやってきたことだと自分が感じていようとも、いろんな経験を掛け合わせれば、あなただけが持っている魅力となります。
自分の持っている知識や経験を、一度、プラスの視点から再確認してみることで、今自分が担っている仕事が本当はとても大切な役割であるということに気付けたり、今の仕事の中でやりがいを感じるポイントを見つけることができるかもしれませんよ。
*他者視点を取り入れてみる
自分の中だけで考えるのではなく、いまの仕事に関わりのない友人や知人などに話を聞いてもらう機会を作るのもひとつの手。
私たちは、自分の持っているものや可能性を自分ひとりきりで考えていると、たいしたことがないと過小評価しがちですよね。
すると「このままではダメだと思っているけれど、打つ手がない」と行き詰まってしまいがちです。
いま自分の感じていることを話してフィードバックをもらったり、他の人から見えている自分の価値や可能性を聞いたりすることで、自分がどういうことに興味があって、どんな成長したいと思っているのか、今の自分をどう活かせるのか?どんな可能性があるのか、が見えやすくなります。
その中で、今後チャレンジしてみたいことが浮かんだり、目標が見つかることも多いようですよ。
*自分の仕事がどう役立っているのか考えてみる
自分が第一線で頑張ることだけが評価につながると感じているとき、私たちは「いつこの座を脅かされるか」不安を抱えていたりします。
また、第一線に出られない自分を責めてしまうこともあるでしょう。
でも、営業で取引先からバンバン仕事をとってくる花形のようなポジションは、営業をサポートしている事務や管理者がいるから成り立ちます。
後輩育成に携わる人がいるからこそ、安定した業務をこなすことができたりします。
いろいろな人がいろいろな役割を担うことで会社が成り立っているわけですが、自分で自分の携わっている仕事を過小評価してしまうと、やりがいを感じられなくなってしまいますし、なにより「”こんな仕事”をいくら続けたって、人からも認められないだろう」と感じてしまいがち。
こういうときには、今やっている仕事は、どのように、誰に役立っているのかを一度考えてみましょう。
たとえば会議のリマインダーメールひとつとっても、それがあることで参加者が遅刻せずにすみ、有意義な時間を過ごせているのかもしれません。
朝、職場で元気に笑顔で挨拶する、こういうことでも、周囲の士気をあげることにつながり、生産性があがっているかもしれません。
そうやって「今やっている自分の仕事は、誰かの役に立っているすごいことだ」と感じられるようになってくると、やりがいも感じられるようになりますし、周りからも価値を見てもらえているのではないかと感じやすくもなりますよ。
「停滞期」はコツコツキャリアを積み重ねてきたからこそでてくるもの。
あなたの積み重ねてきたものや、さらなる可能性を見つけるきっかけにしていただけたら幸いです。