好きなのに別れたくなるのは何故だろう?
このつらさは相手に対してではなく「自分の感情が振り回されること」にあるのかもしれません。
今日は、苦しみを和らげ、愛し合う喜びに変えるヒントを「感情」の視点からお伝えします。
カウンセリングの現場では、順調に交際を続けているにも関わらず「好きすぎて別れたいと感じてしまう」といったご相談をお伺いすることがあります。
気づくと、相手のことを四六時中考えてしまう。
相手が他の人と仲良くしていると、すぐに嫉妬をしてしまう。
相手の言動に一喜一憂してしまう。
すぐに愛されているか不安になって、確かめたくなってしまう。
私ばっかりが好きなんじゃないか、と感じてイライラする。
こんなふうに相手に振り回されるのがつらすぎる・・こんなご相談です。
自立的に生きすぎていると、恋愛の中で自然と湧き上がってくる自分の感情に不快感を感じやすい?!
わたしたちは、恋愛の中でさまざまな感情を感じますよね。
たとえば、好きな人の笑顔を見たときに愛おしい気持ちが湧き上がってきたり、隠れたステキな一面を見てドキッとしたり、一緒に過ごす時間に幸せを感じたりします。
もっと触れたい、もっと一緒にいたい、離れたくない。そんな気持ちも湧いてきたりしますよね。
反面、楽しかったデートの帰り道は寂しさを感じてしまったり、相手を傷つけてしまったのかもしれないと感じると、胸が潰れるほどつらい気持ちにもなったりもします。
2人の関係が深まれば、相手に甘えたい、支えてもらいたいという欲求だってでてきます。
しかし一方で、甘えたら嫌われてしまうのではないか、迷惑をかけてしまうのではないか、という気持ちが綱引きをしてしまう、なんてことも起きたりしますね。
嫉妬の感情が出てきて、好きな人が自分以外の異性と仲良く喋っているのを見てイラッとしたり、不安になる。こんなこともあるかもしれません。
基本的に恋愛は、大なり小なり、良い方向にも悪い方向にも、わたしたちの感情を強く揺さぶるのですね。
自分の感情や欲求を嫌いすぎていると、相手ごと切り離したくなる?!
そういった感情の波まで楽しめるといいのですが、自分の欲求や弱さを嫌い、自分の感情を切り離したりコントロールしながら自立的に生きてきた方にとっては、
コントロールできない自分の感情にたいして、つらさを感じることも多いみたいなのです。
相手に振り回されているのがつらい。
メソメソしてる自分が情けない。
本当は優しくしたいのに、不機嫌になってしまう自分がきらい。
こんな自分が弱くなったような気がして、自分に対してもイライラする。
こういう状態になると、自立的な方ほど、相手から離れたくなるということも起きたりします。
こんなに苦しいのは相手のせいだ!相手を切り離せば、自分の心を揺さぶられずに済むのではないかという発想になりがちだったりするのですね。
もしかすると、恋愛以外の場でも、同じような方法で自身を律してこられたのかもしれません。
自分の中の愛を苦しみではなく、共に生きる喜びに変えるために大切なこと
ですが、それほど自分の心が反応するということは、
お相手のことが、それほど好きだということでもあると思うのです。
私たちはどうでもいい人に、そこまで感情を揺さぶられたりしませんからね。
そもそも、それほどまでに誰かを好きになれたことは本当に素晴らしいことなのです。
その愛に誇りを持って、苦しみではなく、愛する人と共に生きる喜びに変えていけるといいですよね。
そのための一歩目は、まずは自分の中から湧き上がってくる感情を、自分がまるごと認めてあげること。
「次から次へと湧き出てくる感情」と「その感情を感じないようにしている自分」とで戦ってしまうと、恋愛すること自体がつらく苦しくなってしまいます。
怒り、惨めさ、不安、悔しさ等々の感じたくない嫌な感情を感じてしまったとしても、相手のせいにしたり、見ない振りをしたり、ごまかしたり、抑圧したり、抵抗したりするのではなく
「そうか、それほどまでに自分は相手のことが好きなんだな」って丸ごと受け入れてあげてみてくださいね。
その上で、恋愛における喜びや楽しさ、相手を愛する喜びを感じる機会を増やしてみましょう。
たとえば、相手を喜ばせてあげようという意識で関わったり、感謝をこまめに伝えていく。
恥ずかしかったり遠慮せず、愛情や喜びを伝えてみる。
相手のどんなところがステキだなと思っているのか書き出して、伝えてみる。
2人にとって大切なエピソードを思い出してみる、など、できそうなところから取り組んでみてください。
あなたが自分の愛や感情を嫌ったり恐れたりせず受け入れられるようになったり、自ら相手と愛でつながることを積み重ねていくと、あなたと大切な人や自分との間に絆ができてきます。
その結果、好きな人がいることや共に生きる人がいる幸せを素直に感じられるようになってくると思いますよ。
よかったら参考にしてみてくださいね。
(完)