新年から約2週間がたち、もうすっかり日常に戻ってきました。
新年といえば、今年は「こんな一年にしたい」とか、「こんなことをしたい」というような抱負や目標を決めた方もいらっしゃるかと思います。
目標や抱負については、「決めたものの実現できない」「なかなか計画どおりに進められない」というご相談も多く、そんな自分を「意思が弱い」と責めてしまう方も。
目標に向かって計画どおりに進めることができれば、気分がよく自信がつく反面、うまくいかないと自分を責める材料にもなりがちです。
ですので、今回は3日坊主でお悩みの方にも、目標への苦手意識を軽くする考え方をご紹介します。
1.「できている」「できてない」で考えていませんか?
目標については、今は達成率5割とか、進捗率30%のように、本来は目標にどれぐらい近づいているのかを目安にするものです。
それが、個人的な目標となると、私たちはどうしても、「できている」「できてない」という0か100か思考になってしまうのです。
目標は達成することももちろん大切ですが、自分が思い描いている理想どおりにできていなくても、近づいていることにも意味があるのです。
また、できている・できていないの2つで考えている時、「できてないから、頑張ろう」と思えればいいですが、できていないと感じている時には、「自分はダメだなあ」と感じてモチベーションが下がりがちです。
「やるべきことをやっていない」罪悪感を感じることも多く、そうすると罪悪感を感じないように、目標にしていること自体から離れてしまう、ということもあります。
ですので、目標に対しては、「できている」「できてない」ではなく、どれぐらい近づいているのか、という視点でみてみると、モチベーションが保ちやすいのです。
2.自分のタイプにあった目標設定をする。
目標に対して、計画を立ててこつこつ進めていくことができるタイプの人もいれば、「私は飽き性で3日坊主」というように、計画どおりに進めていくのが苦手なタイプの人がいます。
これは、どちらがいい悪いの問題ではありません。タイプの違いです。
というのも、計画通りに進めるのが苦手であっても、とっかかりがよく瞬発力に優れていたり、計画がなくても柔軟に進めることができたり、と良い面もたくさんあるのです。
ただ、計画を立ててこつこつと目標に向かっていけるタイプの人に対して、「自分は意思が弱い」とコンプレックスを持ちがちです。
そこで「自分は3日坊主だ」「意思が弱い」と自分を批判的なイメージをもってしまうと、私たちは自分のイメージに沿った行動をとってしまうので、ますます目標から遠ざかってしまいます。
ですので、いい悪いの判断は置いておいて、自分は計画通りに進めるのがタイプと受け入れて、自分のタイプに応じた目標を達成するための方法を考えるのが大切です。
例えば、ある方は「毎日ストレッチする」というのをやめて、「できる時に気がむいたらする」というように変えたところ、毎日ではないけれど、1年を通してなんとなく続けられているとお話をしてくださいました。
自分の理想どおりではないけれど、目標には近づいているわけです。
目標というと、毎日こつこつ進めていくというのが王道かもしれませんが、できないからといって苦手意識をもってしまうと、目標からどんどん遠のいてしまいます。
だからこそ、自分にあったペースや自分にあったルートを選ぶことも大切なのです。
3.自分が楽しめる目標をたてる
あなたは目標に対してどんなイメージをもっていますか?
わくわくするものでしょうか?それとも、努力が必要なもの、辛いものでしょうか?
「わくわくするけど、辛いもの」と色んなイメージが入り混じっているかもしれませんね。
もし、目標に対して苦手意識があるなら、苦手意識を変えるために楽しい目標やわくわくする目標をたててみてもいいかもしれません。
例えば、「今年は、〇回ライブに行く」とか、「月に1度、おいしいものを食べる」のようなものでもいいのです
目標は、人生や毎日の生活をより良いもの、充実したものにするためのものなので、楽しむための目標であってもいいのです。
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目標は必ずしも必要なわけではなく、目の前のことや日々の生活も大切です。
ただ、目標は私たちの毎日に達成感や刺激を与えてくれるものでもあります。
より良い毎日にするために設定する方も多いと思います。
その意味でも、目標は達成するという結果だけでなく、そのプロセスにも意味があると感じています。
もし「私は3日坊主」と目標に苦手意識があるなら、あなたらしい目標で、毎日をより豊かなものにしませんか?