愛されていることを信じられないときに、試したくなるのです!
皆さんは、人を試すことはありませんか?
人を試す行為は、この人はこんなときどうするんだろう?といった相手に対する興味から派生するものもあれば、最近、愛情表現の減ったような感じがしてパートナーの気持ちが分からなくなって、相手の想いを知りたくて試してみたくなることもありますよね。
試すとは、物事の良い・悪いや真偽を確かめることを言いますが、そのような試す行為も恋愛初期に1度や2度するのであれば、パートナーも「かわいいな」と思いながら、試し行為につき合って応えてくれることでしょう。
しかし、同じような内容を何度も何度も繰り返し試され続けるとなると試される相手も、次第に、それに応えることに疲れたり、嫌気がさしたり、人によっては怒ったりということにもなりかねません。
今回は、パートナーを試してしまう心理をご紹介します。
パートナーを試す心理
何かを試そうとするとき、私たちには確認したいことがあります。
パートナーシップにおける確認したいことと言えば、その多くは私のことを愛していますか?
私には価値がありますか?
ということが挙げられます。
それらの質問を直接パートナーに質問することが出来れば、比較的にシンプルにコミュニケーションの一つとして、成り立つこともありますが、確認したい内容に対して欲しい(愛してほしいなど)と表現できないときや望む答えが得られる自信がないとき、不安が募るときなどに間接的に相手を試してしまうことがあります。
例えば、
- 別れたいと思っていないのに、「別れる」を切り出すことで、別れたくないといってもらおうとする。
- 体調が悪いことや自分の大変さをアピールすることで相手から心配してもらおうとする。
- わざと異性との親しくしてことを見せたり、話したりすることでやきもちを焼かせようとする。
- 連絡する回数を減らす、連絡をしないことで、相手の気持ちを確かめる。
などが挙げられます。
試し行為がもたらすもの
パートナーの気持ちを確認するための試し行為を行うわけですが、そもそも私は愛される存在である、価値のある存在であるということを感じていなければ、愛される自信も持てませんし、あなたの中にある不安も拭えません。
例え、相手の愛情を確認できたとしても、それはあなたの中にある自信のなさや不安を感じないための一時的な痛み止めみたいなものにしかなりませんから、痛み止めの作用が切れてしまえば、試し行為は繰り返されることになります。
試し行動が繰り返されるとき、試し行動をする側は、本人の中にある自信のなさや不安からパートナーから愛されていることを確認している訳ですが、その痛みを止めるためにやっているためになかなかやめることが出来ません。
また、試し行動は、愛されていることを確認するためであるはずなのに、その試し行動は「私は愛される存在である」ということに対する疑いから来ているので、試し行動によって確認したいことは「私は愛される存在ですか?」なのですが
試し行動が繰り返される度に試されている相手に伝わるメッセージは「あなたは本当に私を愛してくれる人ですか?」という相手に対する疑いになってしまいます。
そんな試し行動も、恋愛初期やパートナーに精神的余裕があるときであれば、かわいいなと思われることもありますが
繰り返される試し行動はパートナーに信頼してもらえないことを意味しますから、それを感じながら過ごす時間は相手にとっても悲しさや寂しさ、虚しさを感じるものとなり、行き過ぎてしまえば二人の関係性の破綻を迎えることもあります。
破綻を迎えるというのは、ある側面では、試し行動をすることによって、試し行動をしていた本人がどこかで信頼していたもの=私は愛される存在ではないということを実証したということになります。
言い換えれば、一見試し行動は愛されていることを確認する行為ですが、試し行動を繰り返すことで「愛される存在ではない」ということを証明するために作り上げた現実ということが出来ます。
しかし、それは愛される存在であることを疑い、愛される存在ではないと信じたことによって作り上げた現実であって、それは真実ではありません。
試し行動を止めるために必要なこと
パートナーに疑いのメッセージ送るのは、本意ではありませんよね。
人は今までに傷ついた分だけ、自分に向けられた愛情を受け取るのは怖いものです。
そして怖い分だけ、疑いもたくさん出てきます。しかし、怖さや疑いを認めつつも、向けられた愛情に「ありがとう」と受け取り続けることが出来たら、少しずつではありますが、怖れや疑いも減っていきます。
「愛されていること」を受け取り、実感していくことが試し行動を止めてくれます。
良かったら、お試しくださいね。
(完)