私の7つ上の姉について

相談者名
たまご
私の姉について質問させて頂きます。私は、7つ上の姉が居ます。
私が今、36で姉が43歳です。
姉は、姉が23歳の頃働いていた職場を辞め、それ以降、一度も働きには行っていません。
ずっと、家に居ます。

家族仲は、一時期は冷戦状態でしたが、最近になって、姉の態度が穏やかな態度になり、話しかけても、ちゃんと応えてくれるようになりました。

それは、とても嬉しいのですが、姉から、昔から、少々辛い感情、嫌な感情をぶつけられたり、態度を取られていた事もあり、すんなり、姉に対して接する事が出来ません。
あまりに、近すぎる距離感だと、罪悪感で繋がってしまう癒着状態になってしまったり、境界線も難しいし、何より、私も酷い目にあってきたので、今後私は、姉に対して、どうゆう風に接していったらいいでしょうか?

よろしくお願いします。

カウンセラー
大谷常緑
たまごさん、こんにちは。
初めまして。ご相談を担当させていただく大谷です。
宜しくお願いします。さて、お姉様、最近は一時期に比べて穏やかになられたとのことで、何よりですね。
たまごさんも以前に比べ少しはお気持ちが楽になられたのではないかと思います。
ただ、たまごさんが過去にお姉様から受けた様々な事柄が心の傷になっているのは辛いですね。許せない気持ちと、許したい気持ちで心が揺れているのではないでしょうか。
親子兄弟姉妹、夫婦、パートナーなど近しい存在であればあるほど、私たちの心の中には様々な感情が渦巻いてしまうものです。

ご質問のお姉様との今後の接し方ですが、先ずはたまごさんがお姉様とどのような関係性にしたいのか、例えば仲良くしたいのか、つかず離れずでいたいのか、距離を取りたいのかを考え、決めることです。
この、決めるということができていないと、お姉様との間に起こる様々な出来事に翻弄されます。
私はどんな関係性にしようと決意されても構わないと思いますが、先ずは自分の心の中を整理して、どうしたいのかを“選択”することですね。

私たちが持っている大きな力の一つは“選択”の力です。
自分で選ぶことです。
自分で選ぶということは、例えば誰かがどう思うだろうなど、人の考えに左右されず、自分がどうしたいかを基準として決めることです。

世の中には様々な人がいて、生育歴や経験してきた事柄により、物事の捉え方や考え方は様々です。
そして、犯罪行為ではない限りどのような捉え方や考え方をしても“よい”とか“悪い”といったことはありません。
それは全く自由なのです。
数多くの価値観、物事の見方、考え方がある中で、それを気にしていては、たまごさんが本当にしたい“選択”をすることができなくなってしまいます。
どうぞ、ご自身でお姉さまとの関係性をどうしたいのかを“選択”してください。

その上で、その“選択”に自信をもって行動を考えてください。

「近すぎる距離感だと、罪悪感で繋がってしまう癒着状態になってしまったり、境界線も難しい」とのことですが、このことはたまごさんの課題で、お姉様との関係性とは直接には関係がありません。
たまごさんの内面の問題です。
お姉様との関係性のみならず、様々な人や物との関係性の中で現れる事柄です。

これらの事柄を解消する一つの方法は、自己価値を高め、自己承認をすることです。
自己価値が低いと、自己嫌悪している部分が目立ち、ついつい何事も自分のせいだと思う傾向になります。

たまごさんは、自分のできている部分を認めたり、自分の存在を認めたりされているでしょうか。
先ずは、自分のできていない部分を見るのではなく、自分のできている部分に着目し、自分を褒めてあげてください。
恥ずかしかったり、抵抗が出てきたり、私が私で無くなるような感覚が出てくるかもしれません。
しかし、これはたまごさんが変化するためのプロセスです。
それらの感情を乗り越えて、継続的に自己承認してください。

具体的には、毎日自分を褒めるネタを探し、「今日は○○した。私って偉いね!」と言葉にしてみることや、毎日3行程度の自分を褒める日記をつけるなどの方法があります。
そんなに大したことでないと思われることを褒めネタにしていただいて結構です。
例えば電車で席を譲ったとか、部屋を片付けたとか、料理が美味しくできたなどでもOKです。
これを習慣化すれば、たまごさんがかなり厳しく扱ってきた自分に優しくなれて、公平に自分の価値を見られるようになります。

自己価値が上がってくると、他の人間の行動や物言いが余り気にならなくなります。
近い距離間で感じていた罪悪感を抱きにくくなり、人は人、自分は自分という境界線が引けるようになります。
お姉様を一人の生身の人間として見ることができるようになります。

回答がお役に立てれば幸甚です。
ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛や夫婦間の問題、家族関係、対人関係、自己変革、ビジネスや転職、お金に関する問題などあらゆるジャンルを得意とする。 どんなご相談にも全力投球で臨み、理論的側面と感覚的側面を駆使し、また豊富な社会経験をベースとして分かりやすく優しい語り口で問題解決へと導く。日本心理学会認定心理士。