会話が苦手なら心理の面から改善できることを探してみませんか?
会話が苦手といっても、雑談が苦手、会議で発言するのが苦手など、状況は人によって異なるものかもしれません。
◇会話が苦手とは
「私は会話が苦手なんです」という方の状況は大きく3つにわけられるかもしれません。
1. 話題が出てこない
話題が乏しいので話が続かない、何をしゃべったらいいかわからない、などと感じる方がいらっしゃいます。
いろんな情報番組を片っぱしから見て情報ツウになったとしても、やっぱり人と話そうとすると何をしゃべったらいいかわからずに困ってしまうかもしれません。
「そういえば女優の何々さんがご結婚されましたね」などと話題を提供してみても、そのあとが続かず困った経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
2. 語彙力がない
いつも「そうですか」「へぇ」などの決まった言葉しか言えないとおっしゃる方がいらっしゃいます。とはいえ日本語は難なく話されているとしたら、適切なタイミングで適切な言葉が出てこないことに苦労されているのかもしれません。
3. 意見が出てこない
「あなたはどう思う?」などと聞かれると、途端に頭の中が真っ白になってしまい、何を言えばいいのかわからなくなってしまうというケースもあります。
真っ白になったとも言えないときは、「私も何々さんと同じ意見です。」などとその場を取り繕うことに必死になるかもしれません。
後からゆっくり考えたら、ああ言っておけば良かったなどと、今さらというタイミングで言いたいことが浮かんでくるかもしれません。
◇言いたいことが言えないときの心理
言いたいことが言えないと、黙ってみんなの話を聞いているだけになるかもしれません。その場に貢献できない悔しさや、役に立たない不甲斐なさなどを感じることもあるでしょう。
自分だけ話の輪に入れない寂しさを感じるかもしれません。
自分なんて透明人間のようで、居ても居なくても同じだと思うかもしれません。
◇言いたいことが言えない心理的な理由
色んな努力をしても言いたいことが言えないとしたら、心理的な理由があると考えることもできます。
たとえば、言いたいことが言えないのではなく、心の底では「言いたくない」という思いが隠れている場合があります。
言いたいことを言うというのは、自分を表現することとも言えると思うのですが、自分を表現すると良くないことが起きるかもしれないと思ったら、私たちは自分を表現なんてしたくありませんよね。
「良くないことが起きるかもしれない」とは、たとえばこんなふうにも言えるかもしれません。
「自分のことを知られてしまうかもしれない」
あなたが自分自身をどう思っているのかによって、そんな自分を表現して相手に知られてしまったら、どうなっちゃうんだろう?ガッカリされたり嫌われたりしてしまったら?みんなが引き潮のようにサーッと離れて行ってしまったら?など、知られることによる「愛されなくなる怖れ」を感じているのかもしれません。
変なことを言って愛されなくなるくらいなら、何も言えない今のまま、たいして好かれもしないけど嫌われもしない私で居続けたほうが、まだましだなんて思いませんか?
職場のミーティングが終わったときに、今日も言いたいことが言えずに残念だと思う気持ちと、言わなければならない状況にならずに助かったと胸を撫で下ろす思いが交錯したりしませんか?
言いたい気持ちに「あなたが」ブレーキをかけていたかもしれないのです。
ということは、そのブレーキを外すことができるのもまた、あなた自身のはずですよね。
◇言いたいことを言えるようになるために
自分のことを知られたら愛されなくなるのではないかという怖れがあるときに、その怖れを手放す方法をひとつご紹介します。
私たちは、誰かがその人の思いを話してくれたときに、「あんなことを言うなんて、嫌なヤツ!」などと、心の中で相手を否定していることがあります。
すると、私たちの心は自動的に、私があの人を否定するように、私が何かを言ったときも、誰かが私を否定してくるに違いない、という思いを持つことがあると言われています。これは自分の感情や経験、出会った人など心の中のものを、心の外の世界に映し出す「投影」と呼ばれる心のしくみによるものです。
逆に言えば、誰かの話にじっくり耳を傾けて、その人を否定せず、そうか、そんなふうに考えることもできるんだ、などと好意的にとらえるようにしていくと、言いたいことを言って自分を知られても、きっと人は好意的に受け取ってくれると感じられるようになる、と考えられるのです。
まずは人と話すときの自分の気持ちに注目してみてください。もし心の中で相手を否定していることに気づいたならば、しめたものです。否定している自分にダメ出しをするのではなく、ただ相手に対して好意的に聴いてみようと思ってみてくださいね。
言いたいことが言えるようになるための最初の一歩として、ご参考になりましたら幸いです。
(完)