彼の幸せを最優先する恋愛スタイルとその失恋の癒やし方

失恋後も別れた彼の幸せを願える私。なのになぜこんなにつらいの?

私たちはそれぞれに恋愛観、恋愛スタイルを持っています。その中に「好きになった彼の幸せを最優先する」という恋愛スタイルがあるのです。ただ、この恋愛スタイルを持つ方にとっての失恋は、後々の恋愛に大きな影響を及ぼすこともあるようです。そこで今回の講座では「彼の幸せを最優先する恋愛スタイルとその失恋の癒やし方」を解説します。

彼の幸せを最優先する恋愛スタイルと失恋

失恋し、別れた彼への執着が本当に手放せたかどうか?をチェックする方法の一つに

「別れた彼の幸せをどれくらい願えるか」というものがあります。

たとえ別れることになったとしても、その彼の幸せを願うことができる。

これは一つの失恋や一つの恋愛の「手放し」が完了した形でもあり、自分自身が別れたという事実を受け入れ、そこから自分自身の新しい幸せを模索しやすくなっている状態ともいえます。

ただし、カウンセリングの現場にいますと、

「そもそも恋愛中から彼の幸せを最優先してきた」という方と出会うことがあります。

そして、その彼と別れることになり、大変な悲しみやダメージを感じている。

そんなケースを担当させていただくこともあるのですね。

そういった、彼の幸せを最優先してきた方から、

「どうやって失恋の辛さを処理したらいいのかわからない」

というご質問をお受けすることがあります。

確かに、今までずっと彼の幸せを最優先してきたのだから

別れたとしても、今も彼の幸せを願えないわけではない。

でも、別れたことがすごく辛いと感じる、といった状態でお困りの様子なのです。

そこで今回の講座では「彼の幸せを最優先する恋愛スタイルとその失恋の癒やし方」を解説します。

彼の幸せを最優先できるのに、なぜ失恋が辛いのか

さて、彼の幸せを最優先できるのになぜ失恋が辛いのか。

その理由を見つめていくと、いくつかの事が考えられるんですね。

・自分自身の一部が失われたように感じる

失恋をすると、自分自身の一部が失われたように感じることがあります。

たとえ、彼の幸せを最優先に願う恋愛をしていたとしても

失恋、別れという事実によって自分自身の一部や愛情などが失われたように感じる可能性はあるわけです。

すると、これは感覚的な話になるのですが

「自分の中の大切な一部を失った」

という喪失感や痛み、悲しみを感じることだってありえるわけです。

特に「彼の幸せを最優先する」という自分が傷ついたり

それが別れることによって出来なくなってしまう事実には、痛みが伴うことも多いでしょう。

・別れによる深い悲しみを感じる

失恋によって生じる情動、気分は、多く悲しみであることが多いです。

愛する人と別れること、もう会えないこと、愛する人の幸せをもう願えないこと、そういった事実は深い悲しみをもたらすことがあります。

この深い悲しみが続くとき、やはり辛い気分になったり、鬱々とした気分が続くこともあるんですよね。

・別れた悲しみの中でも彼の幸せを願おうとする辛さ

また、別れのつらさを感じながらも、彼の幸せを願おうとされる方もいるようです。

すると、どうしても気持ちの面で無理をしてしまうことも増えるんですね。

また、彼の幸せを最優先するからこそ、彼を責めたい気持ちにかられても、そんな気持ちを表現せず飲み込んでしまう方もいるでしょう。

この無理をしている感覚が苦しいと感じることも実際にあるようです。

彼の幸せを最優先してきた方にとっての失恋を乗り越えるために

彼の幸せを最優先してきた方にとっての失恋を乗り越えるために必要なことは

やはり悲しみを癒やすことになるでしょう。

たとえ、彼の幸せをつらい気持ちを感じながらでも願えたとしても

別れたという事実がもたらす悲しみや喪失感がすぐに消えてくれるとは限らないのです。

それぐらい、人を好きになり、残念なことですけれど別れるという事実は悲しみを伴うこと、といえるのです。

ときには、また彼を愛したい、彼を取り戻したい、どうして別れることになってしまったのか、といった気持ちを抱くこともあるでしょう。

これらは失恋を経験した際に感じる可能性がある、いわば失恋に伴う感情や思いとして妥当なものと考えられるんです。

だから、別れてなお彼の幸せを最優先することができるとしても

無理に手放しのプロセスを進めるより先に

自分自身の素直な気持ちを認めながら、感情を解放していくことが、失恋を乗り越えるために大切なプロセスとなる場合が多いものです。

悲しいなら悲しい。

辛いなら辛い。

またよりを戻したいと思うならその気持ちを。

自分の中にある気持ちを一つ一つ認めていくこと。

時には信頼できる人やカウンセラーなどに話してわかってもらうこと。

そういったプロセスを丁寧に進めることで

ほんとうの意味で「彼の幸せを最優先する」ということもまた可能になっていくことがあります。

どれだけ彼の幸せを最優先にできるとしても、失恋を経験したならば。

可能な限り無理をせず、今の自分の気持ちを丁寧に扱うことを進めていただきたいな、と願うばかりです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

年間400件以上の面談カウンセリングを行う実践派。「男女関係向上・男性心理分析」「自信・自己価値向上」に独特の強みをもち、ビジネス・ライフワーク発見なども対応。明快・明晰かつ、ユーモアと温かさを忘れない屈託のないカウンセリングは「一度利用するとクセになる」と評され、お客様の笑顔が絶えない。