不安がパートナーシップの進みを止める〜自分から彼を見てあげるという視点を持とう〜

自分の不安ではなく、パートナーの状況や気持ちにフォーカスしてあげることの大切さ

パートナーから負担に思われた時や思われるのではないかと感じている時は、自分の不安が相手に重さを感じさせている場合があります。こうした時は相手を見るのではなく自分を見てしまっていると気づき、見る方向を変えてあげましょう。自分の価値を見て、そしてパートナーを見てあげることが鍵になります。

恋愛において、負担だとか、重いとか、そんな理由を相手に言われたらどうしよう?と不安になったことはありませんか?

特に失恋時に、実際に負担だった、なんて言われてしまったなんてことがあれば、それは本当にショックで苦しいことです。

でも、同時に、こんなことをもう言われたくないとも思うのではないでしょうか。

今回の記事では、パートナーから負担を感じると言われた時の理由を整理して、幸せな恋愛を作っていくための大切な視点について考えていきたいと思います。

◇何がパートナーの負担になったのだろう

例えば、こんなケースを考えてみます。

「最近、彼からLINEの返事が遅くなった。付き合い始めの頃は毎日、すぐに返事をくれたのに、今は1日経ってからなんてこともある。
好きだった気持ちが冷めたのかな?もしかして他に好きな人ができたのかな?。そんな不安が大きくなって、何回も会いたいと連絡していたら、彼からそれが重くて辛いと言われてしまった・・・。」

こうした場合「何回も会いたいと連絡したことが悪かったんだ」と思うものです。
実際に、それが重くて辛いと言われているわけですから、当然ですよね。

しかしながら、「会いたいと連絡したこと」が相手の負担になったわけではありません。
では、「何回も連絡したこと」が理由でしょうか。
こちらも、このこと自体が負担になったわけではありません。

どういう気持ちで発信しているか、という動機や理由が大切なんですね。
最近、彼の愛情が感じられない時は、誰だって不安になります。
しかし、その不安が大きいと相手の愛情を確かめたくなります。
すると、この思いが強い度合いだけ、言葉や態度の端々に相手に伝えてしまうことがあるんですね。
例えば、彼がちょっと疲れていたなんて時に、本当は仕事で疲れているだけなのに、自分と一緒にいてもつまらないのではないか、みたいに自分の不安と結びつけてしまう。
こんな感じです。

今回の例で言えば、このLINEが負担というより、今までの不安がそう相手に感じさせているのかもしれないのです。

また、私たちは五感の生き物なので、直接伝えた言葉も、時にはメールやLINEなどの文字メッセージも、送ったこちらの思いが相手に伝わってしまう、なんてこともあり得ます。

◇不安から自分を見るのではなく、相手を見てあげるという視点を持つ

そうは言っても、パートナーの言動に対して、不安に思ってしまうことは恋愛において誰にでもあることです。

まずは、「こうした場合は誰だって不安になるはず!」と今抱えている不安を否定しないところから始めてください。

次に、不安になっている原因を探していきます。
こうした時は自分に自信がない、自分の価値を感じられていないことがとても多いです。
自分の価値は自分ではなかなか気づけないので、最も良い方法は、あなたを応援してくれている友達などに、今の不安を聞いてもらって、本当に不安に感じていいことかどうか、また、不安に思う必要がないあなたのいいところを教えてもらいましょう。
彼に今まで言われたことがある、あなたのいいところを一緒に思い出してもらう、ということも加えてみてください。

そして、こうした不安を感じている時は、一見、彼のことを思っているようで、自分のことを見てしまっていることに気がついてもらえたらと思います。

この視点を持ちながら、ちょっと考えてみていただきたいのです。
最近、彼は何かで悩んでいないでしょうか。疲れていたり、困っていたり、行き詰まっていたり、心配事があったり、そんなことはないでしょうか。

不安などにとらわれてしまい、自分を見てしまっていると、こうした彼のことを見逃してしまうこともあります。

今、私は自分のことばかり見ていて、彼を見てあげることができていないのかもしれない。もし、彼には何か事情があるとしたらなんだろう?
もし、彼に何かしてあげられることがあるとしたら、何をしてあげられるだろう。

こうした視点を持って、彼を見てあげてください。

そして、次に彼を会う機会があれば、自分の不安は横に置いておいて、最近の彼の状況を聞いてあげてください。

疲れてないか、しんどいことはないか、心配事はないか。

自分の不安ではなく、自分の価値に目を向けて、そして、彼の方に目を向けてあげてください。

話を聞かせて欲しい、という姿勢で彼に接していくと、彼の方から最近の思いを伝えてくれることも多くあるのです。

このことで、お互いの気持ちを確認して、幸せなパートナーシップを進めていく力にしていくことができます。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。