心のフィルターの存在を認識し、誇りを持つ

カウンセリングーサービスの山田耕治です。
いつもビジネス心理学を読んでいただきありがとうございます。

今日は、心のフィルターがテーマです。

お仕事やプライベートの出来事で、同じ事象であっても、同僚やパートナーの感じ方、捉え方がそれぞれに違うこと、ありますよね。

ゆえに、それぞれの対応のやり方、アドバイスや指示の出し方、内容も変わるわけです。
また当然に、その結果は異なったものになると思います。

それだけではなく、正しいとか、間違っているとか、優れているとか、劣っているとか、そこには判断があり、それは、諍いや争いの種にもなるわけです。

そこまでの状況になる前に、もっと、お互い、じっくりと話し合いや、そもそも、話し合いができる雰囲気ができたらなあと思うのです。

でも、それがなかなか難しい。

それが、心のフィルターによる判断の所為だと思うのです。

その心のフィルターの知らず知らずの判断がどうしても作用してしまうのだと思うのです。

そのような判断の前に、また、たとえ、心の中で、一旦判断をしたとしても、その判断をその場ですぐに外に出してしまう前に、できること、認識できると良いことがあると思います。

それが、私たち、それぞれに心のフィルターが存在し、そもそも事象に対する捉え方はそれぞれであること、また、その心のフィルターは、それぞれにとって大事なのものである、それは誇れるものなんだ、ということだと思うのです。

話は変わりますが、フィルターと言えば、私は、コーヒーフィルターです。

頑張ってコーヒー豆を引いた後に、ペーパーフィルターを通して、美味しいコーヒーの出来上がり、です。
ペーパー以外にも、ネル、金属のフィルターもありますね。
このフィルターの活用により、出し殻になったコーヒーの粉を分けてくれるます。

そのことで、飲める代物にできるだけでなく、そのフィルターの使い方により、コーヒーは味わい豊かに、深くもマイルドにもなるわけです。

フィルターとは、ろ過という、与えられた物の特定成分を取り除いたり、逆に取り出したりするなくてはならない存在であり、また、ろ過することで、様々な抽出をすることができる。

今日のテーマに戻ると、私たちも、心にこのフィルターを育みながら、ここまで生きてきているのだと思います。

心のフィルターによって、外からの情報をろ過し、自らの存在を守り、維持し、自分なりに、豊かに味わい深くしていこうとしているのだと思うのです。

実は心のフィルターとは、心理学で、いうと、スキーマと言われるものになるでしょうか。

心のフィルターとは、自らの心の深いところにある、価値観とか、枠組みとか、自らの人生の積み重ねによって身についたもの、育んできたものと言えるのだと思います。

なので、それはそれぞれ独自のものになり、それぞれの異なるのは当たり前の話です。

そして、その心のフィルターを活用したり、強化したりして、私たちは頑張って生きてきているのだと思います。

繰り返しになりますが、それぞれに持つ自らの心のフィルターに対して、もっと誇りを持って良いと思うのです。

そのフィルターがあることを自らがしっかり認識し、誇りを持つことできるとすればどうでしょうか。

自らと同じように、他者に別の心のフィルターが存在することを認め、その存在することを許すことができると思います。

それは自分の心のフィルターの存在を認識し、誇りを持てば、オートマチックなものになります。

それぞれの心のフィルターは、異なるとしても、攻撃する必要もなく、そのまま存在してもらえばいいわけです。

それぞれの心のフィルター、異なる価値観、枠組みを通じて、生まれた意見、アドバイス、指示を冷静に受けとめ、さらに良いものに意見を出し合える動きもできるのです。

必要な場合はその別のフィルターを自身に取り入れることもできるわけです。

柔軟性や粘りのある心のフィルターに強化されていくように思います。

書いている私も、自戒を込めて、そうありたいなあと思う次第です。

いろんな枠組みを超えて、人々が重なり合いながら生きるためには、他者の存在を受け入れ、繋がりを持つことが求められているように思います。

自分のフィルターの存在に気づくことなく、知らず知らずに、自らの価値観や枠組みの中だけに生きるのは、他者との戦いになったり、逆に他者を避けることになったり、逆にとても不自由になるのではないでしょうか。

私たちは、自らの心のフィルターの存在を認識し、その心のフィルターに誇りを持つことが求められていると思います。

実は他者は関係ない、そんな風に考えて、改めて、『自らの心のフィルターの存在を認識し、そして誇りを持つ』、そのためのカウンセリングプロジェクトを立ち上げ、一緒に進めてみませんか。

自らの誇りの分だけ、コーヒーのバリーエーションのごとく、私たちの人生は味わい豊かになると思います。
わいわいガヤガヤ賑やかにコーヒーのそれぞれの味を楽しむ、そんな繋がりの世界が待っています。

みなさんのプロジェクト開始のご連絡をお待ちしております。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

1967年広島県呉市生まれ。早稲田大学法学部卒。家族は妻と小学生の息子3人。 恋愛、婚活、夫婦、家族、職場等、対人関係全般が得意。 臨月で子を亡くした喪失体験が人生に大きく影響し、18年勤めた会社を退職、心理学を学び直し2010年プロカウンセラーに。現在はサラリーマンとのWワークを推進中。