職場の人間関係を構築するのが苦手です 〜モデリング理論で人とつながる〜

就職したり転職したとき、新しい仕事を覚えることも大切ですが、新しい人間関係の中でいい関係を作っていくこともテーマになることが多いですね。

人間関係が良好であれば、楽しんで仕事に取り組めるのはもちろん、分からないことを質問するハードルも下がるでしょうし、失敗や行き詰まりを感じたときに踏ん張りが効くことも多いでしょう。

しかし、現代社会において「仕事での悩み」の上位に上がってくるのが「人間関係の悩み」
なかなか思うようにはいかない、というのが現状のようです。

今回は「新しい場に入る時に良好な人間関係を築くヒント」として「モデリング理論」の視点からご紹介したいと思います。

*モデリング理論とは「観察して、真似ること」

モデリング理論、とは「人の行動を観察し、模倣することで学習が成立する」という学習理論のことを言います。
たとえば「先輩のメールの文章を真似てみる」「上司の話し方を真似てみる」などが該当します。

入社したては、どうしても「自分がどうみられるか?」気にしたり「早く仕事を覚えて結果を出さなければいけない」とプレッシャーをかけたりと、「自分のこと」ばかりをみてしまいがちですよね。

しかし「どう思われるだろう」「間違えてはいけない」「失敗してはいけない」というプレッシャーばかりをかけていると、心の余裕がなくなってしまいます。

それは責任感でもあり、立派なことでもあるのですが、「自分のこと」にばかり意識が向いてしまい余裕がなくなると、長い目で見てくれている人の目を見逃して、良好な人間関係を構築するチャンスを見逃してしまうことも多いのです。

*人を観察して真似ることで、人とつながってみる

そんなときには、上司や関わる人たちの中で「この人みたいになりたいな」と感じる人を見つけて「観察してみる」ことをオススメします。

雰囲気が柔らかくて話しかけやすい人。
どんな仕事にも真摯に向き合う姿がかっこいい人。
面白くて場が和む人。
失敗した時のリカバリが適切な人。
いつも落ち着いて仕事をしていて信頼ができそう。
仕事量がたくさんあるのに、ぱぱぱっと片付けているな。

気になる人を見つけたら、まず行動や言動を観察してみましょう。

挨拶をする時には、自分から元気に笑顔で挨拶しているな。
どんな人にも丁寧な言葉でお話ししているな。
あえて自分がいじられることで、場を和ませているんだな。
仕事開始○分前には、職場について準備しているな。
いつもアイロンがピシッとかかったシャツを着ているな。
こまめにメモをとっているな。

そして、真似ができそうなところから、真似をしていきましょう。

そうすることで、相手の気持ちを汲み取る練習にもなりますし、人はリスペクトしてくれる存在のことは可愛く思うものですから、相手から親しみを感じて近づいてきてくれることも増えるかもしれません。

案外私たちは、自分のことばかり見ていて、相手のことをよく見ていません。
そして、自分のやり方を変えることに抵抗を覚えるものです。
頑張り屋の人ほど、できない自分を責めてしまい、気持ちが引きこもってしまうこともあると思います。
ですが、その様子が新人を迎える側としては「この人は学ぶ気持ちがあるのかな」と感じさせてしまい、意図せず距離を作ってしまうことも少なくないのですね。

新しい環境に身を置いた時には「自分を見るよりも、お見本をしっかり見る」
これだけでも、相手とのコミュニケーションも取りやすくなりますし、仕事を覚えやすくなりますよ。

*あなたの才能を見つけるヒントにも

ちなみに、あなたがどんな人に魅力を感じるかで、あなたの眠っている才能や魅力を発掘することもできます。

あなたが「この人はすごいな」「すてきだな」と感じた人は、どんな魅力を持っていたでしょうか?
それはあなたも持っている魅力や才能でもあります。

人は、自分にないものを人に見ることはありません。
言い換えてみれば・・・尊敬できる人は、あなたの将来像でもあるかもしれませんよ^^

よかったらお試しくださいね。
参考になれば幸いです。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、対人関係の改善、自分が本当に望んでいる人生へのシフトチェンジへのサポートを得意とする。 特に「さびしさを笑顔に変えるカウンセリング」をテーマに掲げ、30代女性の生き方、恋愛・婚活サポートを精力的に行っている。 高い共感力を活かした「共に考え、併走する」カウンセリングスタイルが好評。