個性が魅力となって人を惹きつける
こんばんは
神戸メンタルサービスの平です。
私は温泉マニアであります。
そして、温泉マニアにもいろいろありますが、私はとりわけお湯にこだわる“泉質マニア”なのであります。
みなさんは温泉に行くとき、その旅館のお風呂も気になるでしょうが、やはり大事なのはどんなお部屋か、どんなお料理が出てくるかということではないでしょうか。
広くて優雅なお部屋で、旬の味覚たっぷりのご馳走、それに温泉もよければそれに越したことはない‥‥、それが大多数のみなさんが温泉旅館に求めるものだと思います。
一方、私のような泉質マニアは、どんなにボロ旅館で、まるで学食のような料理が出てくるのだとしても、温泉の泉質さえよければそれが最高のご馳走になるのであります。
「温泉旅館が学食のような料理を出すわけないでしょう?」と思う方もいらっしゃると思いますが、私がかつて泊まった温泉旅館では、主菜がメンチカツ2個ということありましたよ。2食付で1泊7,000円でしたが。
さて、きょう、ご紹介しますのも、優雅なお部屋と豪勢な食事とはほど遠いものの、われわれ温泉マニアに強力に支持されている温泉旅館です。
この旅館は、お部屋と料理は一流旅館に勝てるわけがないとあきらめているのですが、唯一、勝てるのが、「お湯の使い方」だというのです。
「お湯の使い方?」
共同源泉というのですが、その温泉地には源泉が一つだけあって、一帯の旅館はみなそこから配湯を受けています。
そして、一流旅館の湯船は大きいので、新しいお湯だけでなく、一度使ったお湯をリサイクルしながら使う循環風呂になっています。
しかし、前述の温泉旅館には小さい湯船が二つあるだけなので、それぞれを貸切風呂にして、つねに新しいお湯が供給される源泉掛け流しの温泉を提供しているのです。
当然ながら、広い浴槽で循環しているお湯よりも、小さい浴槽の掛け流しのお湯のほうが温泉力は高いわけで、昔ながらのその温泉地のお湯が楽しめるのはそのお宿だけなのです。
それから、みなさんが宿泊する優雅な温泉旅館の場合は、お風呂の脱衣場に必ず「お風呂で写真を撮っちゃだめですよ」と書いた貼り紙があると思います。
ところが、このお宿のマスターは、「うちのような旅館に来るのは、温泉マニアしかいない」ということを知っています。
で、貸切風呂という利点もあるので、「バンバン写真を撮って、SNSでバンバンPRしてくださいよ」というわけです。で、そのご希望にお応えすると、ちょっとしたプレゼントをいただけるのです(その温泉地の湯ノ花なのですが)。
というわけで、温泉マニアが「この温泉地で掛け流しの旅館はここだけです!」などと、湯船の写真など添えながら嬉々として発信するので、ますますマニアに評判の旅館になっていくというわけです。
これはまさに、この宿にしかない個性が魅力となって人々を惹きつけているということなのですが、さて、みなさんは自分にしかない個性や売りはなんだと思いますか?
少し前のこと、あるブチャイクな男の子が、好きな女性にこんな言葉で告白しました。
「私は見ての通りのブ男ですから、浮気なんてできませんし、しません。あなたを一生、愛しつづけることができます」
この言葉に安心感を感じた彼女は彼とおつきあいすることとし、そして、ほどなく二人は結婚しました。私どものクライアントさんの実話です。
あなたは、だれかのようになろうと無理をしたり、背伸びしたりしていないでしょうか?
それよりも、あなたのオリジナルな個性がなによりの魅力になるということを覚えておいてくださいね。
来週の恋愛心理学もお楽しみに!!