朝ドラにハマっている私に彼が冷ややかに感じる時~苦しみ等から目を逸らしているのだとしたら?という視点を持つ~

こんなにハマってるのは別の苦しみから目を逸らすためにやっているのだとしたら?

好きなことに熱中していることを恋人が理解してくれないと感じる場合。
もしかしたら、その人があなたを心配しているから乗り気がないのかもしれません。
何かに熱中することで自分の苦しみから目を逸らすためにやっているなら、その苦しみに気づいて、誰かに頼ることで楽になる場合があります。

何かに夢中になるのって悪いことではありません。
むしろ、それがなくて探している人もたくさんいます。
好きなこと、やりがいがあるのは幸せなことと言えます。

しかし、それが好きでやっているだけでなく、何かから目を逸らすためにやっているとしたらどうでしょう。

今回は好きでハマっているものがある時に、こうした理由があるケースについてお届けします。

例えば、こんなケースを考えてみましょう。

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最近、朝ドラにハマっています。
毎日の展開に一喜一憂し、それを彼にLINEしてしまいます。

それだけではなくて、聖地巡礼といいますか、ドラマの舞台になっている建物やお店を休みの度に尋ねています。

最初は彼も付き合ってくれていたのですが、最近は私の熱中に乗り気じゃなかったり、冷ややかに見ている気がしています。
私の唯一の息抜きになのに、そんな彼の様子を見ているとヤキモチ焼いているようで器が小さいと感じて私も冷めてしまそうです。

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こうした時は、好きなことを彼と一緒に楽しみたいと思うし、それが理解してもらえないと寂しい思いをするものですよね。

彼がすごくヤキモチ焼きという場合もありますが、もし、ハマっている理由が好きでやっているだけでなく、何かから目を逸らすためにやっているとしたらどうでしょう。

今回の例で言えば「私の唯一の息抜きになっている」という表現がポイント。

これは、実際のカウンセリングでお話しを伺う時によく出てくる話なのですが、こうした言葉が出てくるということは、普段全く余裕がない状況で、だからこそホッとできる楽しむ時間がないとやっていられない、という場合があるのですね。

例えば、仕事。
仕事がとてもハードワークになっているのかもしれません。
毎日の残業がとても多いなどハードワークになっているとか、プロジェクトチームのリーダーとして責任を感じているとか、仕事について余裕が全くなくなっていて、それから気持ちを逸らすためにハマっているものに目を向けないとやっていられないほどなのかもしれません。

もしそうだとしたら、今の仕事の内容について、職場の話しやすい人や上司に相談して、仕事の状況を変えていく必要が出てきているかもしれません。

また、仕事以外に理由がある場合もあります。

例えば、離れて暮らしている実家の父が急に入院した。
容態は安定しているししばらくしたら退院できるようで、今すぐ考えないといけけないわけじゃないけど、このことをきっかけに実家の両親の今後のサポートをどうするかを、すごく悩んでいるとか。

長年やっている趣味のサークルの運営がうまくいかずに解散の危機に面しているとか。

今すぐに何か自分ができるわけではないことや、今自分が動いた方がいいけれど動けないで悩んでいること等があると、これがとても気になっていて、だけど考えたり感じたりするのが苦しすぎて、それから気を逸らそうとして何かに熱中するような場合があるんですね。

もしそうだとしたら、最初にやっていただきたいのは、こうした場合に気を逸らそうとしてしまうのは、誰にでもあることだと自分自身に言ってあげること。

気を逸らす必要があるほど苦しんでいるということは、すごく自分を責めているから感じることなのです。

でも、こうした時というのは、必要以上に自分を責めてしまっていることが本当に多いのですね。

まずはここに気づいてあげましょう。

そして、自分が本当は何に苦しんでいるのか、どんな風に自分を責めてしまっているのかについて、誰かに聞いてもらう、解決策を一緒に考えてもらうことがおすすめです。

こんなにも余裕がなくなってしまうのは、何もかも自分で抱えてしまう自分のパターンが出ていることが多いのです。

それを変えていくには、誰かを頼るというチャレンジが必要になってきます。

まずは、彼だったり、友達だったり、場合によってはカウンセラーに話を聞いてもらいましょう。

今回の例のような場合には彼には話しにくいと感じるかもしれません。

でも、一度こんな視点で考えてもらいたいのです。

それは、

「私が熱中していることに彼が乗り気じゃないのは、もしかしたら彼が私のこの状態のことを心配しているからかもしれない」

ということ。

言葉に出してくれてないかもしれないけれど、彼はあなたのことを心配しているかもしれないのです。
時には彼は言葉に出して心配しているのに、あなたがちゃんとこの言葉を聞けてないということもあったりします。

心配の言葉を受け入れる余裕がないこともあるのですね。
それほどあなたに余裕がないかもしれないのです。

彼に最近の自分について聞いてみてください。
例えば、余裕ないように感じてないか、苦しそうに感じていないか等のように。

その時、彼は、最近のあなたに余裕がないことや、しんどそうにしていることや、それをとても心配しているような自分の気持ちを伝えてくれるかもしれないのです。

あなたの感じていることを沢山話して聞いてもらってください。
そして一緒に解決策等を考えてもらいましょう。

こうすることで、ようやくあなたは自分の苦しみに気づくことができ、ここから抜け出す一歩を進めることができることもあるのです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。