子育て、ほんとうにおつかれさまです。
新年度、新学期、新しいクラス、新しい学校、春に大きな変化を迎えて、夏休みに突入となりましたね。
お子さんのご様子は、いかがでしょうか。
そして、みなさんの調子も、いかがですか。
親というのは、子どもについ、振り回されてしまいますよね。
順調にいってる時も、日々のあれこれは忙しく、順調でなければないで、それにプラスして、エネルギーを使うわけですから、子どもを育てているということは、常に大変なものなんですよね。
他のことよりも、子どものことになると、冷静でいられない、ものすごく自分がブレてしまう、一生懸命になりすぎてしまう・・などなど、親ならではの気持ちになって、辛いと感じる方も多いのではないでしょうか。
そりゃそうですよね。
だって、自分の子どもですもの。
子どもを育てているんだけれど、親として、子どもに育てられ、鍛えられているともいえるかもしれません。時にそれは、スパルタというか、手厳しいものであることも、少なくありません。
今日もおつきあいいただけたらと思います。
よろしくお願いします。
こんなはずじゃなかった!子育て
自分の育ってきた道や、歩いてきた道では、見たこともなかった、経験したことなかったことを、子どもがすることがあります。
例えば、いじめられた、逆に、お友だちをいじめちゃった、宿題やらない、学校へ行かない、漢字が書けない、本が読めない、友だちができない、先生と折り合いがわるい、学校行事に参加しない、部活しない・・・などなど。
こんなのもあるかもしれません。
優秀すぎて、遠くの学校にやることになってしまった、全寮制に行くと言い出した、海外に行くことになった、地下アイドルになった、子役でブレイクした・・などなど。
もちろん、親や子どもが、望んだものもあるかもしれませんが、困惑するのは、やはり想定外。「こんなはずじゃなかった!」「どうして、うちの子だけが?!」って、つい言いたくなるようなことが、子どもによってもたらされることって、結構あります。
親である私たちが経験していないことを、自分の子どもがやり始めると、困惑します。どうしよう!って、頭を抱えてしまうこともありますし、すごく怒ってしまったり、辞めさせたくなったり、軌道修正したくなったり・・
自分の知っている道を、安心安全に歩いて欲しい、それが幸せな人生のはずだって、子どもを持つとつい思いがちです。
でも、よく考えると、自分の歩いてきた道が、すごく良いもので、満足していたかというと、あれ?そうでもないんだけどな、もっと弾けたらよかったとか、もっと勉強すればよかったとか、逆に、真面目すぎたから、サボったりすればよかったなんて、思っているところもあるものですよね。
自分の人生の通りにしたくなるのは、責任のある子育てを、なるべく安全なものにしておけたら安心、という気持ちも、少なからずあるかもしれませんね。
振り幅もキャパも大きくなって
子どもが、私たち親の想定外を歩き始めると、私たちはあたふた、ワタワタするんです。どう対処しようか、受け止めようか、応援しようか、辞めさせようか・・などなど、未経験にぶち当たるんですけれど、そうやって、子どものせいで、いえ、子どものおかげで、大きくて新しい体験ができるということでもあるんです。
これまでの人生に、なかった、想定外の体験を、どういうわけか、することになってしまうことがあるんです。
ずいぶんと、心の振り幅が大きくなりますよね。アップダウンも体験されるでしょう。めちゃくちゃ緊張したり、苦しかったり、楽しかったり、驚いたり、心が震えて感動することもあるかもしれません。
これまでは、自分のキャパ(許容量)はこのくらい、と感じていたものが、きっとぐっと大きくなるでしょう。ちょっとやそっとでは、動じないくらいに、強くなれることも。
そして、初めて見聞きすること、出会う人たち、場所もあると思います。
楽な体験ではなかったかもしれないけど、私たちの人生を、思いがけず、広く大きく豊かにするものであることはまちがいないのではないでしょうか。
私も、子どもたちの不登校で、ずいぶんと心がストレッチされて(イテテテでしたけれど)しなやかに強くなったような気がしています。
子どもとの出会いとご縁
時々、この子がうちの子として、やってきたご縁について、不思議だなぁと思います。
私が子どもの頃、他のおうちがよかった、いつもおかあさんがおうちにいる家(母は、フルタイムで働いていたので)って、よく思っていたんです。
可愛い服を着ているお友だちや、おもちゃを買ってもらったって言ってるお友だちがいると、その子んちの子になりたいとか。親が聞いたら、悲しんだかもしれないけど、結構、しょっちゅう思ってました。
そうそう、私の従姉妹が、子どもの頃、こんな決心をしてましたっけ。
「アタシ、おもちゃをいっぱい買ってあげるおかあさんになるっ」
それを聞いていた私も子どもでしたけど、この決心はずいぶんと固いなって思いました。でも、おかあさんになった従姉妹は、おもちゃを買いまくるおかあさんにはなりませんでしたけれどね。
誰が決めるのか、クジなのか、何か順番があるのか、わかりませんが、うちに来ることになった子どもと、その子どもが持って来た、さまざまな出来事との出会いとご縁。
感謝で、受け入れるのが、時に難しいこともあるかもしれません。
それでも、ここに、何かしらのご縁があって、私たちの人生を、より広く大きく豊かに、そして、オリジナルの意味や価値のあるものにしてくれているのかもしれないって、思ってみるのは、いかがでしょうか。
何回も申し上げますが、時に手厳しい、スパルタ式なのですけれどね。
子育てがひと段落したら、実感できるんじゃないかと思います。
そしたら、是非、「私、よくがんばったなぁ」って、言ってあげてくださいね。偉業を達成されたのですから。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お役に立つことがあれば、嬉しいです。
来週金曜日は、いしだちさカウンセラーがお送りします。
どうぞお楽しみに。