受け止めて欲しかった/プライドの高さ

相談者名
ももち

50歳独身男性のももちと申します、よろしくお願い致します。
私は高校生の頃美術の画塾に通っていました。
絵を描くことが小さい頃から好きで、東京藝大を目指していました。
画塾でもとても成績の良い生徒でした。
ですが高校三年生の頃ちょっとしたつまずきから絵を描くことが嫌いになってしまい、生まれて初めて挫折を味わい、描くことを辞めたいと思いました。
当時とても気に入られていた先生に相談したところ「描け!!!」と怒鳴られたことを鮮明に覚えています。
受け止めて欲しかった気持ちが今も消えません。
また、藝大受験に失敗し絵と向き合うことをやめて逃げ続けて大人になりました。
今現在SNS等やっていますが【藝大、美大、芸術】といったキーワードを片っ端からミュート設定して視界に入らないようにしなければ安息できません。
そのくせプライドの高さは昔のままで今からでも遅くないからコツコツ絵を描こうと思っても自分の下手くそさと向き合えません。
とにかく分かって欲しい気持ちが強くて、カウンセリングサービスの読みものも複数読みましたが、自分自身が自分のことをわかってあげる・受け入れるということがうまくできず、辛いです。
美術方面に進学できなかったコンプレックスや変に高すぎるプライドを手放したいし、トラウマのように刻まれた高校時代の先生からの描け!!の怒号から自分をどうにか助けてやりたいです。
まとまらずすみません。
よろしくお願いします。

カウンセラー
高塚早苗

ももちさんご相談ありがとうございます。

今回、回答を担当させていただきます心理カウンセラーの高塚早苗です。
どうぞよろしくお願いいたします。

長きにわたり受け止めて貰えなかった気持ちや、わかって貰えなかった気持ちを抱えながら過ごされて、辛かったという一言では言い尽くせないほどの思いがずっとあった事と思います。

心中お察しします。

自分を助けてあげたい気持ちからのご相談は、ももちさん自身が今までの辛い苦しみからの卒業を望んでいるように私は思いました。

自分を助けたい気持ちが促進する力になりましたら幸いです。

>>>高校三年生の頃ちょっとしたつまずきから絵を描くことが嫌いになってしまい、生まれて初めて挫折を味わい、描くことを辞めたいと思いました。

小さい頃から絵を描く事が好きだったと書いてありますので、絵を描く事はももちさんにとって楽しい時間でもあり拠り所となっていたかもしれませんね。

絵を描く事が好きだったももちさんが嫌いになるほどのつまずきを、当時を振り返りちょっとした事と思われているようです。

心理的に考察するとつまずきはももちさんが思っている以上の、心の痛みが隠れているかもしれません。

何故なら挫折するほどの事だからです。
生まれて初めての挫折は、当時は受け入れる事が出来ない心の痛みだったかもしれません。

人は出来事から生じる感情を感じる事が、とても嫌だし辛いし痛いと言われています。

例えば、一般的に威圧的な方が苦手という方多いと思うのですが、人が変わったとしても威圧的に感じる方を苦手に感じるものです。

威圧的に感じる方から生じる感情は、多くの場合怒られているように感じ怖いという方が多いと思います。

ですので、威圧的に感じる方から生じる怖いという感情が嫌だし辛いし痛いのです。
つまり人ではなくそこで生じている感情が嫌だし辛いし痛いという事になります。

ももちさんはつまずきからどのような感情を感じていましたか?

>>>当時とても気に入られていた先生に相談したところ「描け!!!」と怒鳴られたことを鮮明に覚えています。
>>>受け止めて欲しかった気持ちが今も消えません。

受け止めて貰えると思い相談されたと思いますが、相反して怒鳴られた事は本当に辛かった事と思います。

気に入られていた先生に怒鳴られた時、受け止めて欲しかった気持ちが叶わなかった時、ももちさんはどのようなお気持ちになりましたか?

一般的には悲しみ・悔しさ・絶望的な気持ちなどが考えられますが、ももちさんはどうでしょうか?

どのような感情を感じていたのか振り返りをしてみて下さい。

受け止めて欲しかったなと思う事のみしていくと、自分の感情が出てくる可能性があります。

そしてその感情がわかったら、その感情を心で感じていきましょう!

悲しみがあったのなら、受け止めて欲しかったが叶わずに悲しかった。
悔しさがあったのなら、受け止めて欲しかったが叶わずに悔しかった。

何度も何度も心で感じ、その気持ちを感じ尽くしましょう。

感じ尽くす作業が難しい場合や何を感じていたのか、わからない場合はカウンセリングをご利用されても良いと思います。

感情を感じ尽くす事で心は楽になっていきます。

>>>とにかく分かって欲しい気持ちが強くて、カウンセリングサービスの読みものも複数読みましたが、自分自身が自分のことをわかってあげる・受け入れるということがうまくできず、辛いです。

ももちさんは自分自身の事を分かってあげる・受け入れる事が上手く出来ずに辛いのですね。

ここで一つももちさんに質問があります。
わかって欲しい気持ちが強い自分の事をどのように思っていますか?

もしかしたら、わかって欲しい気持ちが強い自分を、責めている可能性がありそうですがどうでしょうか?

わかって欲しい気持ちが強い事は、人として誰しもがある心理です。

心理学で自己受容という言葉があります。

良し悪しで判断せずにどのような気持ちを持っていたとしても、自分に対しダメ出しではなくOKしましょうという意味です。

自己受容はあらゆる意味で、ももちさんの悩みを解決する糸口になっていくと思います。

ももちさんは長きにわたり辛い気持ちを抱えてきました。
そして長きにわたり自分を責め続けてきたようにご相談内容から伺えます。

例えば以下の内容などです。

>>>藝大受験に失敗し絵と向き合うことをやめて逃げ続けて大人になりました。
>>>自分の下手くそさと向き合えません。
>>>自分自身が自分のことをわかってあげる・受け入れるということがうまくできず、辛いです。

自分を責めていた可能性にダメ出しをしたいわけではありません。

人は完璧な存在ではないので喜怒哀楽その時々で色々な感情を感じるものですし、多かれ少なかれ自分を責めてしまう一面があると理解を深めてほしいのです。

自分を助けたい思いが出てきた事は、ももちさんの人生が豊かになっていく大きな一歩ですし、ももちさんの癒しがすすんでいる証でもあります。

後は自分が当時感じていた感情は何か?
その感情をダメ出しではなくただ受け入れていく事です。

感情を自分で受け入れる事が難しい場合は、カウンセラーなどの専門家に受け止めてもらう選択肢を持つ事をお勧めします。

心で感じている感情には時間の概念がありませんので、過去に生じていた感情を感じ尽くす事や、もしくは誰かに受け止めて貰う事で今の自分を助ける事になります。

言うは易く行うは難しですがトライ&エラーで行きましょう!

ご相談ありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

恋愛、人間関係全般のカウンセリングを得意とし、安心感と受容をクライアントに常に提供し、何でも話せると好評。より楽に心が軽くなるカウンセリング。感受性が高くクライアント本来の輝きを導き出すことも得意。カウンセリング信条は「諦めなければ願いは必ず叶う」である。