長いようで短い子育て。図太く楽に過ごしましょ~

私は現在55歳ですが、年を経ていくごとに、お母さんたちのご相談をお聞きする機会が増えて来たように思います。
人それぞれの子育てがあって、みんな同じじゃないんですよね。
家族の在り方だって、環境だって全然違う。
みんな自分の思う子育てで、毎日一生懸命です。
それでもどんな子育てをしていても、悩みは尽きないしいっぱい考えながら、きっと今も精一杯頑張っていると思います。
今日はそんなお母さんたちに、いろいろ伝えたいお話です。

 

家族と子育ての狭間で

・いつの間にか親に

私たち女性が子どもを産まなければ日本の人口は減るばかりである。
少子化の加速が止まらない。
そんなニュースが飛び交います。
確かに女性にしか子どもは産めませんし、私たちが子どもを産まないと人がいなくなっていく。それも事実。
だけどさ~。
そう世間で発信する上で、そこに至るまでの女性の気持ちやプレッシャーをどれだけ考慮してくれているのかなぁと思うのはわたくしだけでしょうか。

実際に子どもが生まれても、皆さんの中で、子どもが欲しいってこころから思ったそのタイミングで産めた人ってどれくらいいるんだろうね。
こればかりは自分で調整出来るものじゃないからさ。
私自身も産んだのは、何年も散々不妊治療した後にです。
だけど、実際には産んだその時が、きっとその人の一番いいタイミングなんだろうね。

そうして私たちは、お腹に宿った子どもを大切にしながら生活し、子どもの健康を願うけど、どんなふうに生まれるのか、どんな状況で産むのか、どれくらい時間がかかって自分がどんな状態になるのか、何もしらないまま皆さんぶっつけ本番で出産の日を迎えるんですよね。
そして産んだら即お母さんのあらゆる初めてが待ってます。
自分がお母さんになったという喜びももちろんあるけれど、同時にすべてがすべて、分からないことだらけで必死です。目の前の小さくて可愛らしい我が子の命を守るため、疑問を持つたびあちこちに聞きまくってさ。
だけど、どうしたらいいかと悩んで聞いたことも、自分の子どもには一切通用しないことなんて山ほどあって、なんで?なんで??の繰り返し。
それらの子どもに対する気持ちや行動のすべてがいつの間にか、母親になっているんですよね。いつの間にか、自然とお母さんになっているんです。

・強くなっていく私たち

その子育てを一人で頑張るしかない状況もたくさんありますよね。
旦那様は、子どもが出来ると尚更社会で頑張るものだから、私たちが手を貸して欲しいときに、必ずしもそばにいるわけではありません。
それに今は昔と違って核家族が多く、おじいちゃんやおばあちゃんなどと一緒に住んでいる人は少ないですし、また大家族でいたとしても、頼れることと頼れないこともあって、時折なんだか自分と子どもがマンツーマンのように感じるお母さんもおられます。
ようは本当にすごく抱えて頑張っちゃうこともたくさんあるんだと思うんですね。

本当は助けてって、手を貸してって言いたい時があっても、それでも頑張る人ほど頼れなかったりもして。時にしんどくなったり、辛くなったり、なんだか孤独になってしまったり。それでも今は自分がやるしかないんだってまた前を向くの。

何も感じないようにしていれば何とかやり過ごせる。
いちいちいろいろ考えないようにしていれば、大丈夫だって。

そんなふうに思う方もたくさんおられると思いますが、そう思うことで、自分を守ろうとしているのかもしれません。

そうやっていつの間にか強くなっていく。図太くなる自分にも気づいたりね。
だけどそれらすべてが、お母さんの誇りになるのだと私は思います。

 

お母さんという女性

・ふと思うこと

だけどきっと誰しも多かれ少なかれ思うことがあるんじゃないかな。
図太くなるのは悪い事じゃないけれど、
守ってもらえる女の子でいたかったような。可愛く着飾れていた女性をもっと続けたかったような。

でもお母さんになるとそんなこと言っていられないね。

それに…。
今はもうそれ以上に大切なものが手に入ってしまったから。
そんな自分の思いを超えてしまうほど大事なものが増えてしまったからさ。

ただ忘れないで下さいね。
子どもと一緒にいる時はお母さんだけれど、同時に一人の女性です。
お母さんという役割はあるけれど、社会では、旦那様の前では一人の女性なの。そんな自分も忘れないでいて欲しいです。

・子どもが成長していく度合いだけ、お母さんも図太く生きよう

私の子どもは18歳です。
子どもの成長とともに生きていると、本当に年月って早く感じるものですね。
周りのお母さんたちを見て、私はお母さんとしてしっかり子育てが出来ているのだろうか…。
そう感じながら毎日必死になって分からないまま子育てをして来て、いつの間にか我が子もこんなに成長していました。
私がいろいろ面倒見てあげられるのも後少し。
その後お母さんとしての役割は、今までと違って激減すると思います。
今、毎朝早く起きてお弁当を作ることが、早起きが苦手な私は正直すごくめんどくさい。
ここだけは早く終わって欲しい…なんて思う一方で、こうしてお弁当を作ってあげることもなくなってしまうと思うと、このめんどうなことを、今しっかり味わいたいとも思います。

皆さんのお子さんは、赤ちゃん、小学生、中学生、高校生…かな。
毎日本当にお疲れ様です。
なかなか自分のことって子育て中は優先できないものだけど、やることもたくさんあるけれど、図太く厚かましく、そして時にはがっつり女性を楽しんで、楽しく頑張ろうねお母さん。
私も日々の我が子とのプチ文句や言い訳の小バトルを、後わずかだなぁと感じながらも、しっかり味わっておこうと思います。

今回の私の記事が、少しでも楽な子育てのヒントになれば幸いです。

次週は、高塚早苗カウンセラーです。
どうぞお楽しみに。

 

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この記事を書いたカウンセラー

About Author

アルコール依存症の父からの虐待経験、学生時代のいじめから、恋愛依存、不倫や風俗を経て、自分を抑え付けるような結婚生活後、8年で離婚。その後自分に向き合い、今は穏やかに生きる。 過去のあらゆる経験をもとにして、恋愛関係、家族関係を得意とし、お客様と共に成長するスタイルを取る。