自己イメージが恋愛に与える影響について考えてみよう

自分の魅力のネガティブなイメージが周りの評価を正しく見られなくなるとしたら

自分の魅力についてネガティブな自己イメージを持っていると、パートナーシップがうまくいかなくなる場合があります。自分は恋愛対象に思われないだろうとか、好意をもたれないだろう等の自己イメージは、視野を狭くして、周りから本当に思われていることを隠してしまい、誤解させてしまうのです。

今回の記事では、自己イメージが恋愛に与える影響について考えてみたいと思います。

あなたが女性であれば女性としての、男性であれば男性としての自己イメージは、恋愛をしていく上で、良い意味でも悪い意味でも影響があるようです。

例えば、あなたが男性で、自分は優しいと言われるけど男らしくないから女性から恋愛対象に見られないと思っているとしましょう。

すると、この自己イメージのフィルターがかかった状態で、周りを見ることになります。

あなたの周りにいる女性は、みんな自分のことを恋愛対象として見ていないだろうと感じたり。

仕事のミーティングに参加している時に、意見を求められたとして、その回答が難しいもので口ごもってしまったとしたら、それについて、きっとまた男らしくないと思われたはずだ、なんて思えてしまう。

ちょっと極端に感じられるかもしれませんが、こうしたことって良く起こっているようなのです。

別の例を考えてみましょう。

あなたが女性で、自分のことをすごく元気がよくて明るくてパワフルだけど繊細さにかけるので、女性として魅力的に思われてないと感じているとしましょう。

この自己イメージを持っていると、男性からは、豪快なやつとしか思われてないとか、女性としてはもっとお淑やかな人が好まれるはずだ、とか、そんなことを感じてしまう場合があります。

最初の例と同じように、この自己イメージのフィルターで周りを見てしまうために、すごく視野が狭くなってしまうのですね。

ここで考えていただきたいのが、自己イメージの通りに周りの人が見ているだろうか、ということなんです。

◇過去の体験が追い討ちをかけていないだろうか?

自己イメージと周りの人が感じていることにはギャップがあることが結構あります。

しかし、この話を聞いてもなかなか納得できない方も多くみえます。

その理由はいろいろあると思うのですが、ひとつには、過去の体験が自己イメージを作り出していたり、強化しているから、ということが挙げられそうです。

例えば、過去の恋愛で辛い失恋をした時などは、その時の相手に言われた別れの理由や経験が、大きく影響したりします。

先の例で言えば、

過去に付き合っていた彼女から

「もっと男らしく、しっかりしてよ!」

とよく言われていたとか。

彼氏から言われた別れの理由が

「君は元気はいいけど大雑把ぎる。もっと細やかな配慮ができる人がいい。」

だったとか。

こんな体験があれば、すごく傷つきますし、自分に魅力があるなんてとても思えません。

しかしながら、恋愛がうまくいかない時というのは、片方に100%理由があることはないはずなんです。

必ず、相手にも理由や問題や課題があります。

失恋はとても辛いものなので、どうしても100%自分が悪いように感じて、激しく自分を責めてしまうことが多いのですが、まずは

「50対50でお互いに理由があったからうまくいかなかった」

という視点を持ってください。

そして、もし、自分へのダメ出しが大きすぎるために、本当の自分の魅力に気がつけていないとしたら、という視点を持ってみてください。

こうした時の自分へのダメ出しは、黒い霧のように本当の自分の姿を覆い隠してしまいます。

本当の自分を知りたいという意欲を持ってみてください。

◇周りの人の声に耳を傾けてみよう

そうは言っても、なかなか自分の魅力に気づくのは難しいものです。

こういう時は、あなたのことをよく知っている友達の力を借りましょう。

あなたの才能、魅力、良いところについて聞いてみてほしいのです。

教えてもらったあなたの素晴らしさをきちんと紙に書いて、視覚化してください。

最初は信じられないとか、納得できなくても大丈夫です。

そして、過去にあなたと接点があった人たち、職場の人だったり、中学高校学生時代の人だったり、付き合った人だったりのことを思い出してみます。

その人たちは、あなたにこの素晴らしさについて、伝えてくれたことはなかったでしょうか。

自己イメージのフィルターは強力なので、過去の誰かがあなたの素晴らしさを伝えてくれても、あなたが気がついていないとか、全く受け取れてないとか、そうしたことも多いのです。

もし、過去の誰か、また、今、周りにいる人から、あなたの素晴らしさについて言われたことがあるかもしれないと思い出されてきた時には、

「今までも自分の素晴らしさを伝えてくれていたのに自分が気づいてなかった」

と改めて感じてみましょう。

このことが、自己イメージを変えていく力になります。

(続)

心理学講座4回シリーズ/同シリーズ記事はこちら
  1. 自己イメージを正しいものにしていく大切さ
  2. 自分が持っているイメージを作り出した原点は親の影響を受けているのかもしれない
  3. 自己イメージが恋愛に与える影響について考えてみよう
  4. 受け取り下手の正体は自己イメージかもしれない
この記事を書いたカウンセラー

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名古屋を軸に東京・大阪・福岡でカウンセリング・講座講師を担当。男女関係の修復を中心に、仕事、自己価値UP等幅広いジャンルを扱う。 「親しみやすさ・安心感」と「心理分析の鋭さ・問題解決の提案力」を兼ね備えると評され、年間300件以上、10年以上で5千件超のカウンセリング実績持つ実践派。