女友達が長続きしない心理

女友達と長続きしたいなら、付き合い方を変える手もあります。

女性の友達が長続きしないのは、お互いに同感し合うことが友人関係の目的になっていることが考えられます。
すると同感できなくなる状況になったときに、そんな自分を責めたり、劣等感を感じてしまったりなどのネガティブな感情を感じ、距離を置きたくなるものなんですね。

女友達は長続きしないと思うことがありませんか?

今日は、そんな心理についてご紹介します。

◇女友達が長続きしない心理的な理由

女友達が長続きしない心理的な理由として「同感し合えるからこそ友だちだ」という思いがあります。

同感とは、相手を我がことのように理解することであり、相手の考えていることや意見、主張などに、同じ気持ちになってあげることです。

相手の言っていることに「そうだよね」「わかる!」などと表現することは、同感のひとつでしょう。

同感された側は、自分の考えを肯定してもらえたように感じ、自分はこれでいいんだと思いやすいと言えるでしょう。

・「同感し合えるからこそ友だちだ」という付き合いが破綻しやすい理由

同感し合えるからこそ友だちだと思っていると、同感できなくなったときに、その関係性が破綻しやすいといえます。

そして、同感できなくなるときは、必ずといっていいほどやってきます。
たとえば人生の節目などにおいて、相手の生活が変わった場合など、今までなら簡単に「わかるよ」と言ってあげられたのに、わかってあげられないと感じることがありますよね。

人生の節目とは、就職や結婚、出産や育児などがそうかもしれません。
自分とはまったく違う職種についた相手、自分は未婚だけど相手が結婚した、あるいは出産したなどという場合、相手の気持ちを同じように感じることができないのは当たり前なのです。しかし同感し合えるからこそ友だちだと思っていると、同感できない自分は良くないんじゃないかと思ってしまうこともあるんですね。

・同感できない友だちに持ちやすい感情

それまで仲良しだった友だちに同感できなくなったとき、感じやすい感情として劣等感があります。

たとえば、Aさんは結婚して仕事を辞め、Bさんは独身で仕事をがんばっているという場合に、結婚しているAさんに対して、未婚のBさんが劣等感を感じることがあるでしょう。

また、働いて収入のあるBさんに対して、Aさんが劣等感を感じることもあります。

結婚していることが偉いわけでもなく、収入があるから凄いわけでもないのです。
でも、相手に同感できる関係がいいものだと思っていると、同感できない自分がいけないように感じてしまうことがあるのですね。

あるいは、劣等感を感じたくないために相手を否定したくなることもあるでしょう。

たとえば、結婚しているAさんに劣等感を感じるBさんが「今どき専業主婦なんてナンセンスだわ」などと思ってしまったり。

相手を否定することで、相手と逆の立場の自分を暗に肯定しようとするのかもしれません。そんなことを思ってしまう自分が嫌だと感じることもあるでしょう。

大切な友達だったのに、会えば劣等感などのネガティブな感情を感じるようになると、誰しもそんな相手とは距離を置きたくなるものです。

◇疎遠になった友達に感じる後ろめたさへの対処法

同感できなくなり疎遠になった相手のことを思うと、自分が悪かったんじゃないかと後ろめたい気持ちになることもあるでしょう。

そんなときの対処法はこちらです。

・今は離れているのがベストだと信じてみる

疎遠になったきっかけはさておき、今は離れているのがベストだと信じてみるという方法があります。

心理学では、あなたに起こっていることには意味があるという考え方があるのですね。

疎遠になっていることには意味があるとしたら、無理になんとかしようとしなくてもいいはずです。

そして、もしこのことから学べることがあるとしたら、それはいったいなんだろう、などと考える機会にしてもいいかもしれませんね。ひとりでは難しいときには、信頼できる人やカウンセラーと話してみるのもいいでしょう。

・幸せを願っておく

疎遠になっている相手のことが気になるときは、相手も自分も責めたくなるかもしれません。

そんなときは、相手の幸せを願っておくという方法があります。

私たちは、自分が思っていることややっていることは、相手も同様だろうと感じるものだと言われています。(心理学では、これを投影といいます。)

心から相手の幸せを願えるほど、相手もまたあなたの幸せを願ってくれているはずと感じられるものなのです。
疎遠になっていても、あたたかな気持ちでお互いを思いやることはできるのですよ。

◇長続きする女友達の秘訣は、違う考え方を尊重すること

長続きする女友達の秘訣は、違う考え方を尊重することです。

友だちというのは、相手に同感しなくてもいいはずなのです。同感は心理的な癒着であるともいえるのですが、相手と同じことを考えたり感じたりすることは、実際には不可能なことと言えるのかもしれません。
そもそも別々の人間なのですから。

仲よくなった人と長続きするためには、相手に同感するのではなく、自分とは考え方が違うけれど「そういう考え方があるんだ」と新たな気づきを得たり尊重したりするという間柄がいいのではないでしょうか。

そうすると、相手も自分も人生のさまざまな節目を体験してもなお、お互いのその様子を尊重し応援し合うことで、温かな関係性は続けられるものだと思います。

なにかのご参考になりましたら幸いです。

(完)

この記事を書いたカウンセラー

About Author

職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。 「解決したい問題がある時に、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、のびのびと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスでカウンセリングを行っている。