あなたが意図せずとも、あなたは誰かに喜びを与えることがあるかもしれない

■クライアントさんの状況が良くなる

・「原さん、聞いてください!彼にプロポーズされて結婚することになりました。
一時期別れていたときはもうダメかなぁと思ったこともあったけど頑張って良かったです」

・「十年間くらい朝起きたら消えたいという気持ちになってたのに、気づいたら最近はそれが無くなっているんです。
それに前は何があったわけでもないのにしんどい気持ちになることが多かったんですけど、それも無くなったんです。
毎日が楽になってきました」

・「先月、実家に帰ってきました!
お母さんが嫌いで20年間実家に帰ってなかったんですけど、癒されてきたら、久しぶりに帰ってみようかなぁと思えたんです。
今は、お母さんと毎日電話をする仲になっているんです。
私の人生の計画にないことが起きてます」

・「主人に旅行に行こうと誘われて温泉旅行に行くことになったんです。
離婚したいと言われて家庭内別居の時期のようになった時から考えると奇跡のようなことが起きてます!一人じゃここまでくるのは無理だったと思います。ありがとうございます
こんな風に変わってこれて、とても嬉しいです。」

などなど、
クライアントさんから状況や心情が良くなったことを教えていただくことがあります。

■その時感じるもの

そんな時は胸がジ〜ンと熱くなり
良かったなぁと思います。

クライアントさんから良くなったことについての喜びの気持ちを教えていただき、私も良かったなぁと思う気持ちを伝え、共にその喜びを共有させていただくシーンがあります。

時には感情がこみあげ泣いてしまうことがあります。

こみあげて感情的になりすぎて、その後のカウンセリングが使いものにならないことになってしまわないように、“ぐっ!”と感情を抑えようとしているのですが、制御しきれずに泣いてしまうことがあるんですよねぇ・・・。

もし、あなたの時に泣いてしばらく上手く話せくなったら、すいません。

喜びを共有させていただき感謝しています。

■ドキュメント番組にて

何かの結果を知ったさいに、ただ結果を知るのと、いろんな背景、経緯を知っている上での結果を知るでは感動度が違うことはないですか?

例えば、ニュースで
「日本で初めて〇〇の移植手術に成功しました」
と結果が報じられたとします。

ただニュースを知るのと、ドキュメント番組などで、移植手術にいたるまでの紆余曲折を知っている上でそのニュースを聞くのとでは感じる感情は違う可能性があると思いませんか?

例えば、
『移植手術への挑戦』というようなドキュメント番組があったとします。

移植が必要な患者さんがいる。
患者さんを助けたいと思うお医者がいる。
日本ではその移植手術の事例はない為、もしかしたら上手くいかないかもしれないとい不安がある。
しかし、その患者さんを助けたいというお医者さんは葛藤する。
お医者さんの思いを受けて、看護師、事務スタッフ一丸となって手術を成功させる為に取り組んで行く。
そんなドキュメント番組を見たとします。

その番組を見た後の、
「日本で初めて〇〇の移植手術に成功しました」
というニュース結果を知るは、ただ結果を知るより感情が動く
と思いませんか?

それは、色んな経緯、その時の心情などを知っているから心がより動くわけですね。

■嬉しさを与えている

同じ結果を知るでも、ただ結果を知る場合と、色んな経緯、その時の心情などを知っている上で結果を知る場合では、後者のほうが心がより動くという説明にドキュメント番組を例えとして使いましたが、クライアントさんのお話はドキュメント番組のような知らない人の話ではありません。

何かの縁あって知り合った方のお話なので「良かった」と湧き出る気持ちは、その比ではないわけです。

クライアントさんが教えてくれる、何かが良くなったというお話は、それまでのクライアントさんの経緯、苦難、悲しさ、さみしさ、孤独、不安、絶望、葛藤を聞かせていただき、流した涙、まだわからぬ結末に立ち向かっていく姿を見させていただき、一緒に悩んで、一緒に知恵を絞って、応援をさせてもらっただけに、クライアントさんを取り巻く状況や心情が良くなった話の「良かった」と湧き出る気持ちは大きいわけです。

クライアントさんは
「今日は、いっちょ原を幸せにしてやるか!」
という意図はなく、ただ良くなった状況を報告してくれていたり、お礼を言ってくれようとして教えてくださっています。

意図はしてはないのですが、私がクライアントさんから嬉しい気持ちにさせてもらっているとも言えます。

私がクライアントさんの状況や心情が良くなることを喜しく思うわけですから、クライアントさんのご両親だったり、祖父母だったり、パートナーだったり、お子さんだったり、親友だったりの身近な人は、もっと嬉しく思っているかもしれないなぁということを考えたりもします。

あなたが幸せになったり、楽になったり、笑顔が増えたり、何かが良くなった時は、あなたは意図せずとも誰かに喜びや幸せを与えているかもしれませんね。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

若年層から熟年層まで、幅広い層に支持されている、人気カウンセラー。 家族関係、恋愛、結婚、離婚、職場関係の問題などの対人関係の分野に高い支持を得る。 東京・名古屋・大阪の各地でカウンセリングや心理学ワークショップを開催。また、カウンセラー育成のトレーナーもしている。