お金が稼げない、すぐに使ってしまうのはなぜ?
お金に罪悪感を感じると手放してしまう心理作用が働くことがあります。
この記事では、罪悪感が引き起こすお金の使い方や稼ぐことに対するブロックを解消していくヒントを解説します。
■お金に罪悪感が伴うことがある
お金は何かに交換するための手段としての性質を持っています。
お金というエネルギーを飛行機などを使っての移動する行為に交換する。
お金というエネルギーを食堂に行って食用を満たす行為に交換する。
お金というエネルギーをエステ、マッサージなどの体のメンテナンスの行為に交換する。
などなどの交換手段という性質がありますね。
お金は「エネルギーのようなもの」と捉えられ、そのエネルギーを別の行為や価値に交換する役割を果たしています。
また、物やサービスの価値を測る尺度、価値を保存する手段といった性質もあります。しかし、これらの性質についての詳しい説明は、今回の「心の話」とは異なるため、ここでは触れないことにします。
そんなお金ですが、時として罪悪感という心理がくっつくことがあります。
■お金に罪悪感が伴うとお金を手放してしまう
お金に罪悪感が伴うと、無意識にお金を手放してしまう行動を取ることがあります。
一つの例をだして説明します。
例えば風俗業界で働いている方とカウンセリングでお話をお聞きすることがあります。
その中の方には稼いだお金にどこかしら罪悪感を持っている方と出会います。
『親に言えないことして稼いでる』といった後ろめたい気持ちが、そのお金にくっついていることがあるのです。
労働で汗水流して頑張って得たお金なので、なんら罪悪感を持つことはないのと私は思うのですが、ご本人的にはそう思ってしまうようです。
そうした方にお金の使い方についてお聞きすると、手元に残らないような使い方、あるいは、場合によってはマイナスになってしまうような使い方をしてしまうことがお話をお聞きすることがあります。
このようなお話も少なくありません。
例えば、毎日焼き肉に行く、ホストクラブでシャンパンをおろす、ブランド品を次々と購入するといった派手な使い方をしてしまうことがあります。
さらに、中には「旅行に行こうと考えているんですよ」とおっしゃる方がいらっしゃいました。計画を詳しく聞くと、北海道一周や九州一周の旅行をすべてタクシーで行おうとしていたのです。
これらは、お金に罪悪感の心理が伴っているためです。
罪悪感は通常、持っていたくないものですよね?
すると、罪悪感が伴ったお金を手放そうとする心理作用が働き、このような行動につながるのです。
ご本人が「お金に罪悪感があるから手放そう」と自覚して行っているわけではありませんが、潜在的にお金に罪悪感を感じることで、このような使い方をしてしまうのです。
その後、こうした方々がお金にくっついていた罪悪感を解消すると、お金の使い方が変わり、貯蓄ができるようになってくるというお話を聞くこともあります。お金に罪悪感がくっついていたことで生じた「手放そうとする心理作用」がなくなったためです。
■稼ぐことへの罪悪感
お金を稼ぐことについて、さまざまな形で罪悪感を抱くことがあります。
「今の仕事は親の期待に応えられていない」「なんとなく後ろめたいことをしている気がする」など、仕事に対して持つ感情が、稼いだお金に罪悪感をくっつけてしまう要因になることがあります。
しかし、どの仕事も犯罪を犯しているわけではなければ、ご自身が頑張って働いて得たお金に対して後ろめたさを持たなくていいと私は思います。
ぜひ「今日も頑張って働いた」と自分を誇りに思って欲しいなと思うのです。
■お金を奪っている罪悪感
販売してお金を稼ぐことに対して「お金を奪っている」と罪悪感を持つ方もいます。
物を売っている方だったら、その対価としてお金をいただく。
形のないサービスを提供して、その対価としてお金を得る。
これは、ごくごく当たり前のことですよね?(少なくとも日本では)
例えば、
車を販売している営業マンさんがいたとします。
その方が車を売るということに、相手のお金を奪ってしまうこというイメージを持っているとします。
奪うというイメージを持つと罪悪感を生じてしまいます。
すると罪悪感が生じるので、「この車はいかがですか!」と積極的に提案できず、結果として売れない営業マンになってしまうのです。
■奪うのではなく与えるイメージを持つ
トップセールスマンさんにインタビューをすると与えるというイメージを持ってる方と多く出会います。
良い体験を提供する、相手のためになることをする、といった考え方です。
与えるイメージを持っているので罪悪感が生じることもなく「この商品はいかがですか!」と一押しできるわけです。
■罪悪感を持たないための考え方
商品を販売して相手のお金を奪ってしまうと考えてしまう方は、もしかすると過去にお金で苦労した経験があったり、あるいはそうした状況を見たことがある経験をお持ちの方かもしれません。
そして、その体験を投影し、相相手のことを思いすぎてしまう優しい方なのかもしれませんね。
販売することに、どこか罪悪感を持ってしまう方は、あなたが提供する商品やサービスを通じて喜ぶ人、楽になる人、助かる人がいると思います。
そう考えてみることで世の中に貢献し、与える行為をしているというイメージを持ってみるといいかもしれませんね。
あなたの稼ぎ力を邪魔する罪悪感が無くすことができるといいですね。
(続)