この一年の私を思いを込めて見てあげよう

「今年もあとわずかになりましたね、どんな一年でしたか?」

こう聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか。

「何もできなかった」
「うまくいかなかった」
「来年はもっとがんばらないと」

思ったようにできなかった自分にダメ出ししたり、ひとり反省会を始めようとしていませんでしたか?

自分に厳しい私たちは、ついできなかったことの方に目を向けてしまいがちです。
でも、できたこと、がんばったことだってあるはずなんです。

思い出そうとしても、うまく思い出せなかったりするかもしれません。

そこでこの年末に私がおすすめしたいのが、予定を書き込んできたカレンダーやスケジュール帳を開いて、今年一年を振り返ってみることなんです。

振り返って自分のがんばりを見てあげて、認めてあげられると、あなたの土台は揺らがないものになっていきます。
揺らがない土台が、新しい年にありたいあなたにつながっていくのです。

お気に入りの飲み物を用意してリラックスして、スケジュール帳の1月1日から順々に見返してみませんか。
この一年の自分のことを、思いを込めて見てあげませんか。

私のスケジュール帳の1月1日には「9時出勤」と書かれていました。
心理カウンセラーとは別の、もうひとつの仕事の「仕事始め」の日でした。

そして1月1日は、私がプロの心理カウンセラーとしてデビューした記念の日でもあります。
デビューしてから四年目に入りました。

今年最初の一日目を見ただけでも、元日から仕事をしている私ってえらい!と褒めてあげたくなりましたし、
この日まで三年間、仕事と心理カウンセラーを両立しながら一生懸命やってきた自分の姿がだんだんと見えてきました。

通院の記録もありました。
去年の年末ギリギリに受けた検査でわかった、潰瘍性大腸炎。
年末年始もなく、2週間で5キロ体重が減って、症状に苦しんだこと。
治らない病気で一生薬を飲み続けることがわかって、途方に暮れたことも思い出しました。

一年間通院し、コツコツと食事に気をつけて過ごしてきた自分が見えました。
一年間よくがんばったねって、自分に声をかけてあげたくなりました。

きっとあなたも、

がんばったなと思うこと
嬉しかったこと、楽しかったこと
大変だったなと思うこと
辛かったこと
手に入れることができたもの
失ったもの
この一年に出会った人のこと
自分の変化を感じられること

スケジュール帳を見直すことで、この一年のあなたのがんばりや変化が、見えてくるのではないでしょうか。
忘れていたことに、気づくことができるのかもしれません。

私は今年も講演にチャレンジできたり、原稿もたくさん書きました。
6年越しに叶った夢もありました。
ずっと行きたかった LIBERAの日本講演に行くことができて、歌声にセラピーを受けたような体験もできました。

私と出会ってくれて、応援してくれて、支えてもらって、助けてもらって…
スケジュール帳のページをめくるたびに、たくさんの人の顔が浮かんできます。

あなたの一年も、何もない何もしなかった一年では決してないのではありませんか。

日々の何気ないことでも、私たちは誰かを思いやったりいろいろ考えて選択をして、行動しています。
それだけでもすごいことじゃないかなって、私は思うんです。

がんばったことだってあるのに、自分に厳しいとなかなか認めてあげられないこともありますよね。

そんなあなたにおすすめしたいのは、あなたのこの一年を、イメージの中で順番に映像化して見てみることです。
あなたのこの一年を認めるために、イメージワークをしてみませんか。

あなたは今、映画館のプレミアムシートに座っているとイメージしてみてください。

あなたの他には誰もいません。
スクリーンを見ているのは、あなた一人だけです。

劇場内が暗くなると、あなたが主人公のあなたのストーリーが始まります。
スクリーンには、この一年の1月1日からのあなたが映し出されていきます。

あんなことあったな、こんなこともあったっけ。
あなたに起こったできごとが、ひとつひとつ映し出されていきます。
あなたはそのストーリーを眺めています。

あなたは、どんな表情をしていますか?
何かに悩んでいますか?
何にがんばっていますか?
何を感じていますか?
誰のことを思っていますか?

この一年のあなたのことを、ただただ見てあげてほしいんです。

泣きたくなったら泣いていいんです。
怒りたくなったら怒ってもいいんです。
笑ってもいいんです。

そしてあなたは、このストーリーの主人公であるあなたに、なんて声をかけてあげたいでしょうか?

「辛かったね、悲しかったよね」なのかもしれせん。
今日は一年を過ごしてきたくれたあなたに「がんばったね、よくやったよね」そんな労いの言葉をかけてあげてみませんか。

スクリーンに映し出されたあなたのストーリーには、まだ続きがあります。
そう、新しい年のあなたのストーリーです。

新しい年のあなたは、どんな服を着ていますか?
どんなヘアスタイルをしていますか?
どこにいますか?
誰といますか?
何をしていますか?
どんな表情をしていますか?
笑っていますか?

情景が具体的にイメージできるほど、その方向に動き出しやすくなります。

新しい年にありたいあなたを、リストに書き出してみるのもおすすめです。
思いつくまま、できるだけたくさん書けるとイメージしやすくなりますよね。

この一年、私はいろんな方につながってもらい、たくさんの元気や勇気をいただき、助けてもらってきました。

この「心理カウンセラーのコラム」を読んでいただけることが、本当に嬉しいですし、私と出会ってくださってつながってくださること、本当にありがとうございます。

あなたもこの一年を認めて労って、そして周りやあなた自身にも感謝の気持ちを持つことができると、それはきっとあなたの揺るがない土台となり、新しい年へとしっかりと引き継がれていくはずです。

あなたの新しい年が、満ち足りた一年になりますように。
良いお年をお迎えくださいね。

お読みいただきありがとうございました。

この記事を書いたカウンセラー

About Author

「私にはなんの魅力も価値もない」と自己嫌悪し、自分を隠してきた生きづらさを乗り越えたことから、お客さまの中に隠れている魅力や才能を引き出し、本来の自分らしさを取り戻すことを大切にしている。 やわらかな雰囲気を持ち、どんなことでもやさしく受けとめてもらえた、前向きになれる、と好評である。