皆さん、こんにちは。
カウンセリングサービスの南條あすかです。
新しい仕事をすることで上司の信頼を得られて昇進したり、自分にとっても良い経験になったりすると頭ではわかっていても、不安や恐れが出てきて「やりたくない」「めんどくさいな」などと思ってしまうことはありませんか。
人は本来、変化を嫌う生き物なので、新しいことを始める時に躊躇する気持ちが出てくることは普通のことです。
今回は、職場で新しい仕事にチャレンジする時や仕事以外にも新しいことにチャレンジする時の不安や恐れの乗り越え方をお伝えします。
●自己評価を見直してみる
新しいことにチャレンジする時、人は不安や恐れを感じるのと同時に期待やワクワクした気持ちを感じています。
しかし、自分に対する評価が低い人の場合、新しいことへのワクワク感や期待よりも「自分にできるだろうか」「失敗したらどうしよう」といった不安や恐れの方が大きくなって、新しいことにチャレンジすることが難しくなってしまいます。
自分に対する評価が低い人は、自分がやってきたことや成功したことや誰かの役に立ったことは過小評価し、自分が過去に失敗したように感じることを大きく捉える傾向があります。
また、自己評価の低い人にとっては「自分はダメだ」という世界が当たり前になっていているので、自分を評価してくれる目には気が付かなかったり、評価をしてくれる人の言葉や想いをスルーしたりしてしまうのです。
まずは「自分が自分のことをどう評価しているだろうか」「その評価は真実だろうか」と問い直してみましょう。
そして、自分自身や自分が行ってきたことを客観的に見てみることで、自分が頑張ってきたことや自分が出来たことを見つけることが出来るようになります。
過去に自分が出来たことを見つけることで、自分に自信が持てるようになり、新しいことへチャレンジするハードルが低くなってきます。
●不安を具体化してみる
新しいことを始める時、どのような結果になるのか、目標は達成できるのかなど、先のことが見えず不安になってしまう時もあるかと思います。
もし、自分が感じている不安が漠然としていたら、具体的に「何か不安なのか」を考えてみてもいいかもしれません。
そこから「この部分がわからないから、必要な情報をあつめよう」「このサポートが必要だから、○○さんにお願いしよう」など、自分が出来ることが具体的に見えてくると漠然とした不安が少なくなっていくでしょう。
●自分でハードルを上げすぎない
新しいことを始める時の不安や恐れを作り出す要因の一つに、自分に過大なプレッシャーをかけているということがあります。
新しいことを始める時、高い意欲や目標を掲げて取り組もうとすることは素晴らしいことです。
しかし、「上手にやらなければならない」「完璧にやらなければならない」と思いすぎると、その想いが自分への過度なプレッシャーとなって、自分の力を発揮できなくなったりします。
誰でも初めてやることはわからないことがあるのは当然ですし、完璧にできる人なんていないですよね。
実際、周りの人も初めてその仕事をやる人に対して、それほど高い結果は求めていないものです。
初めてのことに取り組む時は、“結果よりも自分のベストを尽くす”という想いで取り組むことをおすすめします。
“自分のベストでOK”を意識することで、不安や恐れに飲み込まれずに物事を前に進めていけます。
●周りの人を信頼する
人は不安や恐れを感じている時、私たちは周りの人との繋がりが無く、孤独な状態になっています。
自分1人で問題を解決しようとしていたり、自分が頑張らなければならないと思い込んでいたりします。
そんな時は、周りの人に助けを求めたり、協力をお願いしたりすることをおすすめします。
人に頼ることは「相手にとって迷惑になる」と思う方もいるかもしれませんが、人に頼ること、助けを求めることは“相手を信頼する”ということでもあります。
人は本来、誰かや何かの役に立ちたい生き物です。
助けを求められた人は「自分を信頼してもらえた」と感じて、新しいことにチャレンジする人の力になってくたりするのです。
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仕事の現場では、営業成績など結果を求められることが多いですよね。
過去に自分が新しいことに挑戦して結果が思わしくなかったといった体験があると、新しいことにチャレンジすることを躊躇してしまうこともあるかと思います。
でも「新しいことに挑戦してみよう」という気持ちがあるからこそ「自分にできるだろうか」「失敗したらどうしよう」と不安に感じたり、悩んだりするのです。
そんな時は、自分が新しいことに取り組もうという意欲を持ったこと、新しいことにチャレンジしようとしている自分を認めてあげてほしいなと思います。
物事はいつも成功するとは限りませんが、自分の体験はいつ、どのように役立つかもわからないものです。
物事を短期的に見ると結果が出ていないように感じたりすることも、長期的に見ると自分の力になっていたりします。
まずは、一歩前に踏み出そうとしている自分を認めてあげて、今自分にできることから始めてみてくださいね。